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【396号】

令和2年10月26日

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社 内 報

 9月の天気は、気温は北・東日本でかなり高く、西日本で高かった。降水量は西日本の日本海側で多かった。日照時間は西日本の太平洋側と沖縄・奄美でかなり少なかった。台風9号と10号が接近した影響で、西日本と沖縄・奄美を中心に大雨の影響で広い範囲で大荒れとなった。10月は平年に比べ気温の高い日が多い。

 気象庁の11〜1月の3か月予報によると、この期間の平均気温は、北日本で平年並みまたは高い確率ともに40%。降雪量は、北日本の日本海側で平年並みまたは少ない確率ともに40%。月別予報は次の通り。

 11月、北日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雨亦は雪の日が多い。東・西日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雨の日が多い。北・東・西日本の太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い。沖縄・奄美では期間の後半は平年と同様に曇りや雨の日が多い。

 12月、北日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雪または雨の日が多い。太平洋側では、平年に比べ晴れの日が少ない。東・西日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雨または雪の日が多い。西日本の太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い。沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多い。

 1月、北日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雪の日が多い。東・西日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雪または雨の日が多い。北・東・西日本の太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い。沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多い。

 

野菜の概況

 建値市場の9月の野菜の販売量は、228,826トン前年比98%、平均単価はkg¥230前年比97%。夏場の高値相場が漸く沈静化し、月間平均値は前年を下回った。市場別の販売量と平均単価では、札幌市場の販売量は前年比93%、平均単価はs¥172前年比100%。東京市場の販売量は前年比97%、平均単価はKg¥249前年比97%。名古屋市場の販売量は前年比106%、平均単価はs¥217前年比94%。大阪本場の販売量は前年比98%、平均単価はs¥228前年比98%。福岡市場は前年比99%の販売量で、平均単価はs¥199前年比99%となっている。

建値市場の9月の玉葱販売量は25,842トンで前年比103%、(前月比103%)、平均単価はkg¥78前年比96%、(前月比77%)。で平年水準を下回った。北海産の早生物が大幅に増加し、出荷が前進化したが、前年も品質が今ひとつで、市場の評判を落としたSN系品種が、前年比5割もの増反となり、出荷時期を逸したために、着後の品質劣化が早く、腐敗が多発、価格安の一因となった。市場別の販売量と平均価格は、札幌市場の販売量は4,216トン前年比90%、平均単価はkg¥66前年比92%。東京市場の販売量は9,635トン前年比106%、平均単価はkg¥83前年比98%。名古屋市場の販売量は5,688トン前年比118%、平均単価はkg¥75前年比94%。大阪本場の販売量は3,831トン前年比91%、平均単価はkg¥82前年比104%。福岡市場の販売量は2,472トン前年比105%、平均単価はkg¥84前年比93%となっている。

日本農業新聞社の集計値では、主要7地区代表荷受7社の9月の主要野菜14品目の販売量は102,291トン前年比6%減、平均単価はkg¥139前年と同じで、平年(過去5年平均)比8%安となり、3か月ぶりに平年を下回った。

販売が前年比増となった品目は、結球レタスが前年比17%増、トマトが12%増、ピーマンが7%増など4品目。販売量が前年比減となった品目は、ホウレンソウが前年比23%減、ダイコンが19%減、ネギが14%減など10品目。タマネギは10%減。価格が前年比高となった品目は、ダイコンがkg¥89で前年比22%高、キャベツがkg¥98で21%高、ジャガイモがkg¥99で16%高など6品目。前年比安となった品目は、結球レタスがkg¥99で前年比38%安、トマトがkg360で19%安、ナスがkg¥316で8%安など8品目。タマネギはkg¥66で3%安、平年(過去5年平均)比では20%安となっている。

東京都中央卸売市場の9月の野菜の入荷量は、120,742トン前年比97%(前月比102%)。平均単価はkg¥249前年比97%(前月比81%)に値下がりした。入荷が前年比増の品目は、トマトが前年比111%、レタスが110%、ピーマンが108%など7品目。入荷が前年比減の品目は、ホウレンソウが前年比比78%、ダイコンが85%、ネギが88%など8品目。販売価格が前年比高の品目はキャベツがkg¥120で前年比128%、ダイコンがkg¥107で124%、ホウレンソウがkg¥929で117%など7品目。前年比安の品目は、レタスがkg¥122で前年比61%、トマトkg¥374で81%、ナスがkg¥335で86%など8品目となっている。タマネギは別表の通りkg¥83前年比93%(前月比72%)となっている・

 

東京都中央卸売市場の9月の入荷量と単価

品  目

入荷量

(t)

前年比

(%)

前月比

(%)

単 価

(\/s)

前年比

(%)

前月比

(%)

     

120,742

96.8

101.7

249

97.2

80.8

   

9,635

105.7

99.1

83

98.1

71.6

キャベツ

15,430

91.9

99.5

120

128.4

72.3

レタス

9,824

110.0

135.6

122

61.2

44.5

はくさい

9,590

94.2

172.6

96

95.4

56.1

だいこん

8,558

84.7

111.5

107

123.9

93.0

ばれいしょ

7,545

105.8

106.7

118

110.5

71.1

きゅうり

7,161

90.1

82.7

346

111.7

93.3

にんじん

7,075

99.3

101.3

116

97.0

74.4

トマト

7,018

111.0

81.1

374

80.8

107.5

ねぎ

3,797

88.2

95.2

342

105.2

97.4

かぼちゃ

3,250

97.8

141.8

137

96.2

56.6

ながいも

949

94.9

103.3

363

112.1

96.8

れんこん

  ん  に  

854

218

 

98.8

76.1

225.3

85.2

458 923

104.2115.8

73.4 97.4

 

玉葱の概況

東京市場

東京都中央卸売市場の9月の玉葱の入荷量は9,635トン前年比106%(前月比99%)で、府県産は主力産地の佐賀・兵庫が大幅減となったが、豊作の北海道産の入荷が順調で総じては前年比増となった。主力の北海物の入荷は9,261トン前年比109%、占有率96%前年比3ポイントアップ。中国物が186トンの入荷で83%、占有率2%前年比0.5ポイントダウン。兵庫物は108トンの入荷で76%、占有率1%前年比0.5ポイントダウン。佐賀物の入荷は26トンで前年比13%の大幅減。総平均単価はkg¥83前年比98%(前月比72%)で続落した。産地別では、北海物はkg¥82前年比98%。兵庫物はkg¥148前年比139%。佐賀物はkg¥146前年比183%となっている。品質的には佐賀物より兵庫物が優るが、知名度は佐賀物の方が高い。

10月に入り、北海道産地では出荷の最盛期迎え潤沢な入荷が続いている。品種は極早生から早生に移行し、9月に比べ品質的には良くなったものの、主力のJA銘柄にも表皮が薄く、日持ちの悪い物が目に付く。市場内は終始荷凭れ傾向で軟調相場が続いている。球流れは2L10%、L大80%、L10%でL大の動きが鈍化した。昨今では、品質的には安定化したが、荷動きが鈍く捌き切れていない。北見管内は出荷が前進化しているので、11月には出荷調整を実施すると聞いているが、採算に乗る市況回復は厳しい。

10月1日〜20日の販売量は7,137トン前年比122%、総平均単価はkg¥77前年比95%。産地別では、主力の北海物の入荷は6,950トン前年比122%、平均単価はkg¥77前年比95%。中国物の入荷は116トン前年比80%、平均単価はkg¥88前年比99%。兵庫物の入荷は37トン前年比82%、平均単価はkg¥152前年比118%。となっている。

名古屋市場

名古屋市中央卸売市場の9月の玉葱販売量は5,688トン前年比118%(前月比92%)で前年比増、前月比減となっている。主力は北海物で、北海物の販売量は5,275トン前年比114%、占有率は93%で前年比3ポイントダウン。兵庫物の販売量は60トン(B級品)前年比45%、占有率1%前年比2ポイントダウン。愛媛物の販売量が281トン前年はなし、占有率5%。中国物の販売量は33トン前年比211%。総平均単価はkg75前年比94%(前月比73%)で、府県物・北海物ともに品質が今ひとつで値下がり傾向が続いた。北海物は下旬から順次優良品種に切り替わった。旬別価格は、上旬kg¥80、中旬¥72、下旬¥75となっている。産地別の月平均値は、北海物はkg¥77で前年比96%。兵庫物(B級品)はkg¥30前年比67%。愛媛物はkg¥60、中国物は

kg¥81前年比108%となっている。

10月に入り、北海物の入荷はピークに達したものの、荷動きは今ひとつで、荷凭れ状態が常態化し厳しい販売環境が続いている。転送業者の仲卸に対する売り込みが活発で、JAの希望値と¥200〜300もの差が生じ、商圏を浸食されている。特に球流れはL大の比率が高く、L大の在庫が増加した。今週は、JA北みらいの入荷は出荷調整で減少する予定だが、現状は在庫過多に加え荷動きが非常に悪く、在庫が積み上がっているので、出荷止めにでもしないと、回復は望めそうにない。

大阪本場

大阪市中央卸売市場本場の9月の玉葱の販売量は、3,831トン前年比91%(前月比102%)で前年比減・前月比増となっている。前月と同様で北海物が大幅増となったが、入庫減の兵庫物が大幅減となった。主力の北海物の販売量は、3,269トン前年比149%、占有率85%前年比33ポイントアップ。兵庫物は547トン前年比45%、占有率14%前年比15ポイントダウン。総平均単価はkg¥82前年比104%(前月比75%)で弱含みの横這い相場が続いた。旬別では、上旬¥82、中旬¥82、下旬¥81であった。産地別月間平均単価は、北海物はkg¥73で前年比95%。兵庫物はkg¥134前年比156%。となっている。

10月に入り、兵庫の冷蔵物は入荷が少なく強保合、北海物は入荷順調で弱含み相場となっている。兵庫物はこだわり筋の引きが強く、需給は総じてタイトであるが、2Lは引きが弱く割安で、荷主からは採算割れになっていると叱責されている。北海物は入荷が多く荷凭れ状態が続いているものの、卸・仲卸の拡販努力で量的には捌けている。

10月1日〜20日の入荷量は3,076トン前年比148%、平均単価はkg¥78前年比98%。産地別では、主力の北海物の入荷は2,693トンで前年比182%、平均単価はkg¥68前年比89%。兵庫物の入荷は374トン前年比80%、平均単価はkg¥151前年比157%。となっている。

福岡市場 

福岡市中央卸売市場の9月の玉葱販売量は、2,472トン前年比105%(前月比140%)で、前年比、前月比ともに増となっている。北海物が大幅増で佐賀産を始め府県産が大幅減となった。主力は北海物で、販売量は2,202トン前年比130%、占有率は89%で前年比17%アップ。中国物は106トンで前年比69%、占有率は4%前年比3ポイントダウン。長崎物は75トンで前年比51%、占有率は3%前年比3ポイントダウン。佐賀物は61トンで前年比23%、占有率は2%で前年比9ポイントダウン。総平均単価はkg¥84前年比93%(前月比69%)。産地別の平均単価は、北海物はkg¥83前年比93%。中国物はkg¥80前年比98%、長崎物はkg¥101前年比93%。佐賀物はkg¥85前年比108%。となっている。

10月に入ってからも、北海物の入荷は潤沢で、軟調乍ら価格維持を念頭に勉売し、横這い相場を保っている。今週は出荷調整が実施される予想で,需給は多少改善の方向に向かうと思う。現在も他市場に比べると勉売していると思っている。気温低下とともに煮物野菜の需要期となり、玉葱の荷動きが良くなることを期待している。

10月1日〜20日の販売量は1、824トン前年比121%、平均単価はkg¥77前年比90%。前月に続き数量増の単価安となっている。

 

10月26日(月)の建値市場の玉葱市況は次の通り

【札幌市場】 入荷176トン   せり売りなく、相対販売  強い

 20kgDB2L¥1,6001,100、 L大¥1,6001,100、 L¥1,4001,000

           M¥1,200900

 20kgNT2L¥1,200900、 L大¥1,200900 L¥1,100800

              M¥1,000700

【太田市場】 入荷183 トン   弱保合

  20kgDB2L¥1,5001,300,L大¥1,5001,100、 L¥1,4001,200

             M¥1,4001,200

【名古屋北部】  入荷74 トン    保合 

  20kgDB2L¥1.4001,200、L大¥1,4001.200、L¥1,4001,200

             M¥1,3001,200

【大阪本場】  入荷237 トン   弱保合  

 20kgDB2L¥1,3001,100、 L大¥1,3001,100、 L¥1,3001,200

             M¥1,200〜1,100

 10kgDB2L¥1.3001,100、 L¥1,8001,300、 M¥1,5001,300

【福岡市場】   入荷186 トン   弱保合 

 20kgDB2L¥1,5001,300、 L大¥1,6001,300、 L¥1,4001,200

             M¥1,3001,200

 

供給(産地)の動き

9月の出回り量の主力は、北海産で府県産は即売物終了で冷蔵物に移行した。今年度の府県産の冷蔵物は、全玉連の調べでは9月4日現在の在庫は、19、394トン前年比71%となっている。他方、北海物は昨年以上の豊作となったことや、早生種の増反で、出荷は前進化し大幅に増加した。為に、9月の市場向けの出回り量は、前年を上回り供給過剰傾向が強まり、10月に入ってからも潤沢な出回りで、市況はヂり貧状態が続いている。輸入物は日本の市況安と現地相場が堅調で入荷は減少傾向にある。

府県産地

冷蔵物の主力産地である兵庫(淡路島)では、過去に例を見ない病害と品質劣化に見舞われ、冷蔵物も商品化率は低下しているものの、市況は品薄高で堅調を維持している。唯、2Lサイズは割安で苦戦を強いられている。生産者は既に、次シーズンの栽培準備に入っている。今年、台風の接近・上陸がなく、播種・育苗は順調に推移している。品種別では、ターザンが増え、もみじ系が減る状況にある。

佐賀産地では、少量の冷蔵物の在庫以外の出荷は終了している。今年産は5月の安値と病害で、生産者手取りが皆無になったことで、栽培意欲が減退し、次シーズンの栽培を見送る生産者が散見される。生産者の主力は、価格安定事業の価格差補給金の交付や次期作支援助成金を期待して、昨年並みの作付を計画している。ただ、種子の購入量は前年に比べるとかなり少ない。此の先定植期を迎えるが、9月中旬以降の播種は、苗立ちが順調で、極早生種は草丈7〜10p、下旬播種の早生種の草丈は6〜8p、その後の中晩生は5〜7pで、いずれも順調である。此の先、天候を見定めながら早生のマルチ張り作業が始まる。

北海道産地

今年の北海道産の作柄は、予想以上に好転し、ホクレンの9月10日現在の作付・生産動向調査では、平均反収は5,900kg前年比103%、生産量は748,462トン前年比102%、出荷量は714,588トン前年比102%。とやや上方修正されている。出荷は前年に比べかなり前進化し9月末までの生食向けの出荷は前年比15,000トン以上多いと予想されている。台湾・韓国向け輸出も現在までに10,000トン程度出荷されている。他方、加工・業務向け出荷はかなり後ズレしている。10月の市場向け出荷は前年を10〜15%程度上回る出荷が続いている。反面、市況は前年比10%程度安く、再生産価格を下回っており、昨年に続き生産者は収入減に苦しめられている。生産者の多くは、早い機会に新型コロナが収束し、市況が回復することを願っている。

輸入動向

  9月の輸入は、速報値で18,767トン前年比91%。日本の需給はコロナの影響で、依然外食需要の不振が続き、総じて需給緩和で市況安が続いている。他方、輸入は9〜12月の輸入相手国である中国、アメリカの国内需給はタイトで、高値水準が続いている。 主力の中国物の輸入量は18,531トン前年比90%、アメリカが131トン前年比72%、ニュージランドが103トンで前年9月の輸入はなし。

中國、減反と国内需要の増加でマーケットが堅調で、山東省産の在庫不足から、甘粛省産への切り替わりが前進化し、現地価格は高値を維持している。日本向け価格は、剥き玉・20kg・C&F・$8.60皮付・$7.00の水準である。

アメリカ、今シーズンの貯蔵性玉葱の作付面積は、74,733エーカー(≒29,900ha)前年比96%。日本向けの主力産地ワシントン州は89%、10月初めの在庫量は前年比95%、球肥大は良好とのこと。アメリカ国内のマーケットは、日本と同様にコロナの影響で外食需要が落ち込み、小売り需要は好調でJサイズは$5.50〜7.00の取引となっている模様。各パッカーは国内販売に軸足を置いており、輸出に対する関心が薄い。日本向け価格は、Jサイズ50£・C&F・$11.00の水準である。

 

11月の市況見通し

 何れの市場も北海物主力の販売で北海物の独断場となる。従って、市況はホクレン主導の相場展開となる。当然出荷調整で値上げを志向するか、在庫と需要を考察し、拡販を推進するか、俯瞰的、総合的に対処するものと思われる。11月は倉入れの最盛期になり、倉入れが終了すれば、産地の在庫量は確定し、ホクレンの販売対策が期待される。今年は、府県産の出荷減や輸入の減少で、北海産の出荷は例年になく前進化しているので、需給の改善は早いと見る向きもあるが、一般的には、コロナが収束しない限り、品余り傾向で軟調相場が続くと見ている。11月は出荷調整で多少の需給改善は期待出来るが、相場的には横這いか、弱保合と予想している。(了)


 
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