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【386号】

令和元年12月26日

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社 内 報

 11月の天候は、北・西日本と東日本の日本海側では降水量がかなり少なく、日照時間がかなり多かった。東・西日本と沖縄・奄美では気温が高く、沖縄・奄美では月後半は曇りや雨の日が多かった。12月なっても平年に比べ温暖な日が多い。

 気象庁の1月〜3月の3か月予報では、この期間の平均気温は、北日本で平年並み亦は高い確率ともに40%。東・西日本と沖縄・奄美で高い確率50%。降水(降雪)量は東日本の日本海側で平年並み亦は少ない確率ともに40%。東・西日本の日本海側で少ない確率50%。月別予報は次の通り。

 1月、北日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雪の日が多い。東日本の日本海側では、平年に比べ曇りや雪亦は雨の日が少ない。西日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雨亦は雪の日が多い。北日本の太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多く、東・西日本の太平洋側では平年に比べ晴れの日が少ない。沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多い。

 2月、北日本の日本海側では、平年に比べ曇りや雪の日が少ない。東・西日本の日本海側では、平年に比べ曇りや雪亦は雨の日が少ない。北・東・西日本の太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い。沖縄・奄美では曇りや雨の日が多い。

 3月、北日本の日本海側では、平年に比べ曇りや雪亦は雨の日が少ない。北日本の太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い。東・西日本では天気は数日の周期で変わる。太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い。沖縄・奄美では平年と同様に曇りや雨の日が多い。

 

需要(市場)の動き

野菜の概況

11月の建値市場の野菜の販売量は、229,864トン前年比100%、市場別には多少のバラツキがあり、札幌と東京が前年比減、名古屋・大阪本場・福岡が前年比増となっている。平均単価はkg¥219前年比103%で、市況に漸く回復の兆しが見え始めた。市場別で東京が前年比高。名古屋・大阪本場・福岡が前年比安となっている。市場別の販売量と平均単価は、札幌市場の販売量は前年比90%、平均単価はs¥165前年比100%。東京市場の販売量は前年比98%、平均単価はKg¥239前年比107%。名古屋市場の販売量は前年比102%、平均単価はs¥210前年比98%。大阪本場は前年比104%の販売量で、平均単価はs¥214前年比96%。福岡市場は前年比109%の販売量で、平均単価はs¥164前年比97%となっている。

建値市場の11月の玉葱販売量は26,220トン前年比99%、平均単価はs¥75前年比75%で、依然数量減の価格安となっている。市場別の販売量と平均価格は、札幌市場の販売量は3,949トン前年比84%、平均単価はkg¥65前年比76%。東京市場の販売量は9,164トン前年比93%、平均単価はkg¥79前年比74%。名古屋市場の販売量は6,248トン前年比103%、平均単価はkg¥74前年比78%。大阪本場の販売量は4,150トン前年比119%、平均単価はkg¥76前年比70%。福岡市場の販売量は2,709トン前年比112%、平均単価はkg¥79前年比78%となっている。いずれの市場も、平均単価は前年比安となっており、販売環境に好転の兆しは未だ見えていない。

日本農業新聞社の調べでは、主要7地区の大手荷受7社の11月の主要野菜14品目の販売量は、102,124トン前年比1%増、平均単価はkg¥127前年比1%高。久振りに数量増の価格高に転じた。販売量が前年比増の品目は、ニンジンが前年比13%増、ジャガイモが10%増、ハクサイが6%増など7品目。前年比減の品目は、ホウレンソウが前年比30%減、ナスが14%減、トマトが12%減など7品目。価格が前年比高であった品目は、ホレンソウがkg¥636で前年比57%高、レタスがkg¥186で56%高、ダイコンがkg¥79で39%高など8品目。前年比安の品目は、ニンジンがkg¥91で前年比38%安、ジャガイモがkg¥73で25%安、タマネギは4%減でkg¥63で22%安となっている。

東京都中央卸売市場の11月の野菜の入荷は、124,404トン前年比98%(前月比92%)。平均単価はkg¥239前年比107%(前月比110%)となっている。安値が続いた野菜市況に回復の兆しが見え始めた。品目で入荷が前年比増の品目は、バレイショが前年比121%、サトイモが111%、ハクサイ・ニンジン・ピーマンが104%など7品目。入荷が前年比減の品目は、ホウレンソウが前年比58%、トマトが82%、ダイコンが85%など8品目。販売単価が前年比高の品目はホウレンソウがkg¥723前年比199%、レタスがkg¥253で175%、ダイコンがkg¥97で164%など9品目。前年比安の品目は、ニンジンがkg¥117で前年比66%、バレイショがkg¥89で73%、タマネギがkg¥79で74%など6品目となっている。

東京都中央卸売市場の11月の入荷量と単価

品  目

入荷量

(t)

前年比

(%)

前月比

(%)

単 価

(\/kg)

前年比

(%)

前月比

(%)

     

124,404

98.0

92.2

239

107.1

110.1

たまねぎ

9,164

93.3

93.9

79

73.9

97.5

はくさい

15,639

104.3

89.3

67

132.7

117.5

キャベツ

15,307

99.8

87.1

79

94.5

106.8

だいこん

10,886

84.6

97.6

97

163.9

119.8

ばれいしょ

7,536

121.4

98.5

89

73.4

96.7

にんじん

7,459

103.9

89.8

117

66.2

108.3

レタス

7,075

94.3

86.9

253

175.2

171.0

ねぎ

5,256

99.8

100.5

321

102.3

97.6

きゅうり

4,884

100.3

79.8

388

116.8

124.8

トマト

4,115

81.9

69.0

538

115.9

118.8

かぼちゃ

3,162

151.4

94.3

143

50.4

102.1

れんこん

957

105.8

108.3

404

106.5

108.3

ながいも

834

119.8

103.9

294

75.9

96.1

にんにく

315

114.8

114.6

739

84.1

100.4

 

玉葱の概況

東京市場

東京都中央卸売市場の11月の玉葱の入荷量は9,164トン前年比93%(前月比94%)。北海物主力で北海物の入荷は、8,811トン前年比95%、占有率は96%前年比1%ポイントアップ。中国物は241トンの入荷で前年比52%、占有率は3%前年比2ポイントダウン。佐賀物は51トンの入荷で前年比180%、占有率1%で前年比0.3ポイントアップ。総平均単価はkg¥79前年比74%(前月比98%)。産地別では、北海物はkg¥78前年比73%。中国物は

kg¥86前年比104%。佐賀物(秋冬採り)はkg¥202前年比66%、前月に続き厳しい販売環境が続いた。

 12月の需要期に入ってからも、北海物の入荷は前年並みの入荷だが、荷動き鈍く荷凭れ傾向が改善されず、相場的には価格維持が精々の展開となった。なかには、在庫整理にL大¥1,100まで値下げ販売を余儀なくされた荷受けもあり、仕切値と販売値の逆鞘現象が続いた。近隣市場も売れ行き不振で、転売を打診されるも受ける余裕全くなし。佐賀の冬採りは不作で入荷量は前年比60%前後と少なく、球流れは小振りで、価格は前年並みかやや安値で推移している。月半ばに北海道産地から、北見は前進出荷で出荷進捗率は計画通り、岩見沢管内は生産量の下方修正が報告された。需要に反し産地の強気姿勢が崩れず、年末に向けて出荷調整の意向が伝えられている。唯、JAのなかには、在庫増から価格よりも量的販売を望む声も多い。市場サイドでは年末向け手当買いを始めた店舗もあるが、此の先、仲卸段階では正月商材重点の取引となり、玉葱の販売は減少する。今年は市場関係筋に在庫が多く、年明けも厳しい販売環境が続くとの予想が大勢を占めている。1日〜20日の玉葱の販売量は6,256トン前年比97%、平均単価はkg¥78前年比66%。産地別では北海物の販売量は6,018トン前年比100%、平均単価はkg¥76前年比64%。中国物は155トン前年比48%、平均単価はkg¥94前年比115%。佐賀物は37トン前年比59%、平均単価はkg¥281前年比98%となっている。

名古屋市場

名古屋市中央卸売市場の11月の玉葱販売量は、6,248トン前年比103%(前月比110%)で前年比、前月比とも増となった。主力は北海物で、販売量は6,192トン前年比103%、占有率は99%で前年と同じ。兵庫物の販売量は19トン前年比108%。中国物は14トン前年比50%となっている。総平均単価はkg74前年比78%(前月比99%)で、前年比前月比とも安値となっている。産地別では、北海物はkg¥74前年比78%、兵庫物はkg¥159前年比84%、中国物はkg¥77前年比103%となっている。

12月に入ってからも、北海物の入荷は順調で、需要は好転せず、在庫の増加傾向が続いた。市場は荷凭れ状況が続き、売値と仕切値が逆ザヤとなるなか、大手JAからは、年明けからの仕切り値上げ通告があり、頭を痛めている。兵庫物は受注販売で量的には少ない。今週は年末需要期を迎えたものの、例年に比べ注文が少なく、相場は保合だが気配は弱い。現状は価格維持が精々で在庫は増加している。玉葱と馬鈴薯が在庫増で置場は満杯。年明けからは、静岡の早生物が入荷し、販売環境は更に厳しくなる。

大阪本場

大阪市中央卸売市場本場の11月の玉葱の販売量は、4,150トン前年比119%(前月比113%)で前年比、前月比ともに増であった。主力の北海物は、3,440トン前年比115%、占有率83%前年比2ポイントダウン。兵庫の冷蔵物は669トン前年比131%、占有率は16%で前年1ポイントアップ。和歌山物は31トン前年は入荷なし。占有率1%。総平均単価はkg¥76前年比70%。産地別では、北海物はkg¥71前年比70%。兵庫物はkg¥103前年比68%。和歌山物はkg¥59で前年販売なし。

12月に入ってからも北海物の入荷は順調で、荷動きは好転せず荷凭れ状態が続いた。兵庫物も同様の動きだが、2Lの比率が高く2Lは引き合いが鈍く、割安で、L・Mはそれなりの動きで強含みで安値が少くなった。北海物も年末需要を控え、2L・L大の引き合いは回復気配となったが、Lは引き合い弱く売れ残りが発生した。本年の上場最終週を迎え、兵庫物は駆け込み需要等から、Lが値上がりして10kg高値¥1,500を付けたが、2L・Mは弱気配となった。1日〜20日の販売量は2,704トン前年比104%、平均単価はkg¥73前年比61%。産地別では、北海物は2,239トン前年比101%、単価はkg¥67前年比59%。兵庫物は453トン前年比127%、単価はkg¥103前年比65%となっている。

福岡市場 

福岡市中央卸売市場の11月の玉葱販売量は、2,709トン前年比112%(前月比106%)で、前年比、前月比ともに増であった。北海物主力で北海物の販売量は2,421トン前年比118%、占有率は89%前年比4ポイントアップ。中国物が172トン前年比57%、占有率6%前年比7ポイントダウン。愛媛物が45トン前年比246%、占有率2%で1ポイントアップ。総平均単価はkg¥79前年比78%。産地別の平均単価は、北海物がkg¥78で前年比76%、中国物がkg¥80前年比108%。愛媛物はkg¥101前年比54%となっている。

12月に入って、北海物の入荷は増加傾向となったが、他方荷動きは引き続き低迷状態で、極力勉売し在庫減に努めたが労多くして益少なしであった。愛媛の冷蔵物は、隔日の入荷でロットは7〜8トン、見栄え良く、球肥大・球締りとも良好で申し分はないが、販売環境が悪く、適正価格で販売出来ず申し訳ない状態。中旬から北海物の入荷は増加傾向となったが、アウトサイダーである転送業者の売り込みが活発で、着値はL大・Lともに¥900〜800の投げ売り値で、市場での年末販売環境は更に厳しくなった。年末を控えた需要は低調で荷動きは鈍い。年始売りの手当ても終了したが、コンテナーヤードには大量の滞留在庫がある。1日〜20日の玉葱販売量は、1,403トン前年比101%、平均単価はkg¥81前年比70%で相変わらず厳しい販売環境が続いている。

 

12月24日(火)の建値市場の玉葱市況は次の通り

【札幌市場】 入荷249トン  弱い 

 20kgDB2L¥1,5001,400、 L大¥1,7001,100、 L¥1,4001,000

              M 入荷なし 

 20kgNT2L¥1,100900、 L大¥1,100      L¥850 700、 

              M¥500 〜 400。

【太田市場】 入荷125トン  保合 

 20kgDB2L¥1,4001,100、 L大¥1,4001,100、 L¥1,2001,000

              M¥1,000800

佐賀(冬採り)5kgDB2L¥1,3001,200、 L¥1,5001,400、 M¥1,2001,000。 

【名古屋北部】 入荷439トン  弱保合 

 20kgDB2L¥1,4001,200、 L大¥1,5001,300、 L¥1,4001.100

              M¥1,2001,000

 庫10kgDB2L 入荷なし      L¥1,3001,200  M¥1,2001,100。        

 【大阪本場】  入荷43トン  強い 

 20kgDB2L¥1,3001,100、 L大¥1,4001,200、 L¥1,1001,000

              M¥1,000

 庫10kgDB2L¥900 700  L¥1,5001,200  M¥1,000800。 

【福岡市場】 入荷 86トン  保合 

 20kgDB2L¥1,5001,400、 L大¥1,6001,400、 L¥1,5001,400

              M¥1,2001,000

 媛10kgDB2L¥800 700  L¥1,000800  M¥1,000800。        

 

供給(産地)の動き

11月の主要市場の野菜の販売量は前年並み、価格は前年比高に転じ、レタス、キュウリ、トマト等の産地では、需要期の年末年始の市況に多少の期待が持てる様になった。反面バレイショ、タマネギは産地在庫が豊富で、拡販に頭を悩ましている。府県の早生産地は、11〜12月の温暖と適雨に恵まれ、初期生育が前進化し作柄良好で、静岡物は新年早々からの出荷で、作付は前年比101%、出荷は1〜2月重点で、1月〜2月は前年比120%の計画である。長崎物は前年並みの作付だが、生育は前進化して、2月半ばから連続出荷となる予想。輸入物は、中国物は値下がりが予想されるものの、旧正月の関係などから輸入は減少傾向と予想される。

北海道産地

北海物の出荷は折り返し点を通過したが、占有率80%以上の数量を握るホクレンでは、出荷が前進化したことと、岩見沢管内の作柄が予想より小粒で収量減となった原因で、12月以降の生食向けは当初計画比8,000トン減になると修正されている。他方、産地JA、商系、生産者の間では、現在の在庫は、前年に比べかなり多いとの説が大勢を占めている。亦、年内需要は振るわず、市場販売量は前年を下回っており、産地からの出荷量が計画を上回っているとすれば、市場流通外の輸出・直販の増加、流通段階で滞留増が考えられる。いずれにしても、需給が改善されることは、産地関係者も市場関係者も願望するところである。今冬は積雪が少なく、貯蔵物の管理には要注意である。

府県産地

佐賀、定植作業は前年より前進化し、進捗率は年内にほゞ90%と予想され

ている。此処に来て天候が定まらず、圃場の乾燥状態わるく、作業は中断している。定植の終了した圃場では活着、初期生育は順調である。作付面積は、北海物が4月〜7月までずらし販売を計画しているとの情報や、現在の市況安を懸念して、前年比15〜20%の減反になると予想されている。近年、特にベト病被害に悩まされ、中晩生の栽培意欲が減退している。

 兵庫の主産地淡路島では、冷蔵物の出荷は概ね計画通りで12月24日現在の在庫は、島内産が369,400ケース前年比103%。島外産が262,200ケース前年比115%となっている。冷蔵業者の間では、今年は2Lの比率が高く、2Lの市場価格が格安で採算割れになる。と話している。 今年、播種・育苗期の天候が不順で、苗立ちが心配されたが、作付比率の高いターザン種などは予想外に順調で、次シーズンに向けた定植も順調で前進化している。適温・適雨に恵まれ活着も良好である。

輸入動向

 11月の輸入は、速報値で19,984トン前年比73%で予想をかなり下回った。主力は中国物で輸入量の98%を占めている。国別では中国が19,513トン前年比82%。アメリカが470トン前年比26%。となっている。 

中國、主力は甘粛省で、在庫は産地と輸出業者の貯蔵庫にあり、産地価格は大きく変動した。日本向け価格は産地価格にスライドして変動した。剥き玉20kgC&F価格は12/17着$12.40、12/24着$10.20、12/31着$9.80で週間で変動している。インド産が不作で、バングラデシュ、ネパールへは中国産地からトラック便で輸出されている模様。

 

月の市況見通し

 北海玉葱の年内販売は、数量減の価格安で産地の生産者を始め、市場も流通業者も小売業者以外は、採算割れに泣かされた。子年はオリンピックなど大きなイベントがあり、人、物、金の動きが活発化すると予想されるが、玉葱市況は1月も好転の材料はなく、厳しい販売環境が続きそうだ。流通の主要ルートである市場関係業者に利益がなく、骨折り損の草臥れ儲けでは、販売意欲が高揚しない。北海、兵庫の冷蔵物は多少の変動はあるも、ボックス相場で12月水準と変わらず、もちあい、年明けは春の訪れを告げる静岡の早生物に順次関心が移りそうだ。(了)


 
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