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【393号】

令和2年7月27日

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社 内 報

 6月の天気は、全国的に気温はかなり高かった。降水量は、沖縄・奄美ではかなり多かった。日照時間は、東日本の日本海側でかなり多かった。7月に入り、3日夜以降梅雨前線の影響で、九州から中部地方にかけて記録的な集中豪雨に見舞われ、河川の氾濫や土砂崩れ等が相次ぎ、全国的に多くの死者行方不明者を出した。今年は、梅雨明けが遅く日照不足が野菜の生育に大きく影響し、多くの品目で品薄高が続いている

 気象庁の8〜10月の3か月予報によると、平均気温は、北日本で平年

並み亦は高い確率ともに40%。東・西日本と沖縄・奄美で高い確率50%。降水量は、沖縄・奄美で平年並み亦は多い確率ともに40%。月別予報は次の通り。

 8月、北日本では、天気は数日の周期で変わる。東・西日本と沖縄・奄美では平年と同様に晴れの日が多い。

 9月、北・東日本と西日本の日本海側では、天気は数日の周期で変わる。西日本の太平洋側と沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多い。

 10月、北日本の日本海側と東日本では、天気は数日の周期で変わる。北日本の太平洋側と西日本では、天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多い。沖縄・奄美では、平年に比べ晴れの日が少ない。

野菜の概況

 建値市場の6月の野菜の販売量は、220,201トン前年比100%、平均単価はkg¥254前年比112%。前月比では109%。原因は定かでないが、新型コロナウイルスの影響で、巣篭り需要も影響したと思う。市況は5月に続き全国的に堅調な推移であった。市場別の販売量と平均単価は、札幌市場の販売量は前年比97%、平均単価はs¥228前年比105%。東京市場の販売量は前年比100%、平均単価はKg¥265前年比111%。名古屋市場の販売量は前年比101%、平均単価はs¥249前年比112%。大阪本場の販売量は前年比99%、平均単価はs¥261前年比117%。福岡市場は前年比100%の販売量で、平均単価はs¥199前年比117%となっている。

建値市場の6月の玉葱販売量は21,975トン前年比91%、平均単価はkg¥90前年比118%。数量減の価格高であった。佐賀物の減反減収が大きく影響し、北海物のウエイトの高い札幌市場以外の入荷は、前年同月を下回った。市場別の販売量と月間平均価格は、札幌市場の販売量は2,665トン前年比100%、平均単価はkg¥76前年比83%。東京市場の販売量は10,048トン前年比90%、平均単価はkg¥95前年比129%。名古屋市場の販売量は4,334トン前年比92%、平均単価はkg¥87前年比116%。大阪本場の販売量は3,131トン前年比95%、平均単価はkg¥93前年比108%。福岡市場の販売量は1,797トン前年比78%、平均単価はkg¥89前年比121%となっている。

日本農業新聞社の主要7地区代表荷受7社の6月の主要野菜14品目の集計値では、販売量は93,784トンで前年並み、平均単価はkg¥155前年比19%高。ジャガイモ、ニンジンの品薄高が顕著。果菜類も堅調に推移した。販売が前年比増となった品目は、サトイモが前年比20%増、ハクサイが14%増、結球レタスが11%増の8品目。前年並みはネギ1品目、販売量が前年比減となった品目は、タマネギが前年比15%減、ジャガイモが10%減、ニンジンが9%減など5品目。価格が前年比高となった品目は、ジャガイモがkg¥242で前年比98%高、ニンジンがkg¥160で68%高、ダイコンがkg¥85で20%高、タマネギはkg¥79で13%高など9品目。前年比安となった品目は、結球レタス1品目でkg¥95前年比2%安となっている。

東京都中央卸売市場の6月の野菜の入荷は、125,334トン前年比100%(前月比99%)。平均単価はkg¥265前年比111%(前月比108%)で堅調に推移した。入荷が前年比増の品目は、ハクサイが前年比119%、キュウリが112%、レタスが109%など8品目。入荷が前年比減の品目は、サトイモが前年比86%、バレイショが88%、タマネギが90%など7品目。販売単価が前年比高の品目はバレイショがkg¥282で前年比204%、ニンジンがkg¥174で142%、タマネギがkg¥95で129%など14品目。前年比安の品目は、レタスがkg¥114で前年比99%の1品目のみであった。

 

東京都中央卸売市場の6月の入荷量と単価

品  目

入荷量

(t)

前年比

(%)

前月比

(%)

単 価

(\/kg)

前年比

(%)

前月比

(%)

     

125,334

100.2

98.5

265

111.1

107.7

たまねぎ

10,048

89.6

75.3

95

128.8

202.1

キャベツ

16,917

101,6

100.9

90

118.2

70.3

だいこん

7,172

98.7

91.1

103

125.0

97.2

はくさい

7,542

119.1

111.1

69

120.2

65.7

ばれいしょ

6,720

88.2

80.2

232

204.3

100.0

レタス

8,596

108.9

128.7

114

99.2

73.1

にんじん

5,923

91.5

80.9

174

129.6

121.7

きゅうり

7,715

111.6

93.8

282

104.8

114.6

トマト

8,345

98.0

91.1

272

107.3

101.5

ねぎ

3,769

101.0

104.8

419

109.1

101.2

かぼちゃ

2,158

77.3

98.7

280

108.6

140.7

ながいも

1,228

125.4

123.5

301

87.7

93.5

れんこん

にんにく

121243

76.6

87.6

67.6

69.8

1,472

845

111.5

86.0

158.5

100.1

  

玉葱の概況

東京市場

東京都中央卸売市場の6月の玉葱の入荷量は10,048トン前年比90%(前月比75%)、前年比・前月比とも減であった。主力の佐賀物が前年比大幅減、兵庫物が大幅増であった。

主力の佐賀物の入荷は3,997トン前年比66%、占有率は40%前年比14ポイントダウン。兵庫物の入荷は1,964トン前年比135%、占有率は20%前年比7ポイントアップ。香川物の入荷は761トン前年比82%、占有率は8%前年も8%(整数以下の計算では前年比0.7ポイントダウン)。栃木物は737トン前年比137%、占有率は7%前年比2ポイントアップ。月間総平均単価はkg¥95前年比129%(前月比202%)で急謄している。産地別では、佐賀物はkg¥90前年比136%。兵庫物はkg¥120前年比131%。香川物はkg¥101前年比131%。栃木物はkg¥79前年比126%。となっている。

7月に入り、佐賀物の除湿乾燥品の引き合いが強まったが、品質は期待に反し、今一つで肌腐り、芯腐りがあり買参人の警戒心が強まった。栃木物は、入荷が少なく既に終盤を迎え、見栄えが悪く品質的に今一つ。品質的には難の少ない兵庫物は割高で、量販店の特売に向く産地はなく、売り込みが出来なかった。月半ばになっても品薄高が続き、兵庫物は20kg・L¥3,000に、佐賀物の除湿乾燥品は¥2,600に、通常品は¥2,400に値上がりした。此処に来て、産地の値上げ要請から、兵庫物が¥3,700〜3,500。佐賀物は¥3,000〜2,800に値上がりしているものの、高値疲れで引き合いが弱まり、荷動きが鈍化し、佐賀・兵庫物ともに売れ残りが出ている。市場内は後続の北海物の入荷待ちのムードにある。

2日〜20日の販売量は6,497トン前年比98%、平均単価はkg¥126前年比148%。産地別では、主力は例年の佐賀物が兵庫物に入れ替り、兵庫物の入荷は2,402トン前年比112%、平均単価はkg¥148前年比163%。佐賀物は1,883トンで前年比83%、単価はkg¥120前年比146%。香川物は390トン前年比47%、単価はkg¥115前年比139%。栃木物は263トン前年比84%、単価はkg¥110前年比149%となっている。旬別平均単価は、6月下旬¥99、7月上旬¥114、中旬¥138で右肩上りに上昇した。

名古屋市場

名古屋市中央卸売市場の6月の玉葱販売量は4,338トン前年比92%(前月比75%)で前年比、前月比とも減となっている。主力は前月に続き地場産の愛知物で販売量は1,932トン前年比80%、占有率は45%前年比6%ダウン。兵庫物は1,663トン前年比111%、占有率は38%前年比6ポイントアップ。北海物の販売量は624トン、前年比94%、占有率は14%前年比1ポイントアップ。総平均単価はkg87前年比116%(前月比164%)で、相場は急上昇で推移し、前年比・前月比ともに高値となっている。産地別では、地場産の愛知物はkg¥73前年比111%。兵庫物はkg¥113前年比123%。北海物はkg¥59前年比94%。となっている。

7月に入って、兵庫物主力の販売に移行したが、産地主導の価格形成が強まり、品薄高に推移している。地域ブランドの淡路島たまねぎは高値ながら、それなりの引き合いがあり、値上げ販売に努めたが、大阪市場の水準には達しなかった。量販店への納入価格は、2週間前の事前契約のため、市況の急速な値上がりで納入業者は大損を抱えている。割安の長野・富山物も入荷しているが、軟腐病による腐敗が多く、難があるものの、兵庫物に比べ廉価のため引き合いは強い。此処に来て、兵庫物はJAの指示価格は更なる値上がりで、買手の動きが鈍い。他方、転送業者からの淡路島ブランドの商系物の売り込みが増え、価格維持が厳しくなっている。

大阪本場

大阪市中央卸売市場本場の6月の玉葱の販売量は、3,131トン前年比96%(前月比84%)で前年比・前月比ともに減少している。先月に続き佐賀物の入荷減が大きく影響した。主力は兵庫物で販売量は、1,834トン前年比112%、占有率59%前年比9ポイントアップ。和歌山物の販売量は379トン前年比683%、占有率は12%、前年比11ポイントアップ。佐賀物は333トン前年比38%、占有率は11%前年比16ポイントダウン。愛媛物は216トン前年比238%、占有率7%で前年比5ポイントアップ。総平均単価はkg¥93前年比108%(前月比175%)で相場は5月末に暴騰し、6月も右肩上がりに推移した。

産地別月間平均値は、兵庫物はkg¥113で前年比131%。和歌山物はkg¥31前年比46%、佐賀物はkg¥79前年比127%。愛媛物はkg¥72前年比135%。となっている。

7月に入り、市場内の前捌きは今ひとつだが、兵庫物に転送業者の引き合いが活発で、強含みの相場が続いた。(他市場は入荷減で、量販店向けの納入業者は契約量の手当が出来ず。不足分を転送業者に依頼していることもあり、値上がりが続いた。)愛媛・和歌山・佐賀物も日々多少の入荷があり、品質は今ひとつだが、廉価が受けて順調な動きであった。淡路物の20kgは、高値を更新し月半ばには¥4,000に、20日には¥4,200に上昇した。昨今では、転送需要が中断し、¥3,800〜3,600に値下がりしている。その他の産地は保合で推移しているものの、荷動きは総じて鈍化している。卸・仲卸ともに高値疲れが出ている。

2日〜20日の入荷量は、2,393トン前年比123%、平均単価はkg¥118前年比146%。産地別では、主力の兵庫物の入荷は1,607トン前年比110%、平均単価はkg141前年比170%。愛媛物は282トン前年比383%、  単価はkg¥80前年比103%。和歌山物は239トン前年比694%、単価はkg¥36前年比43%。佐賀物は93トン前年比36%、単価はkg¥109前年比151%。旬別の総平均単価は、6月下旬kg¥93、7月上旬¥107、中旬¥128で日を追って上昇した。

福岡市場 

福岡市中央卸売市場の6月の玉葱販売量は、1,673トン前年比80%(前月比87%)で、前月に続き前年比、前月比とも大幅減となっている。主力の佐賀物の入荷減が大きく影響した。主力の佐賀物は1,110トン前年比85%、占有率は66%前年比4ポイントアップ。北海物は218トン前年比106%、占有率は13%前年比3ポイントアップ。福岡物は155トン前年比108%、占有率9%で前年比2ポイントアップ。長崎物は151トン前年比38%、占有率9%前年比2ポイントアップ。総平均単価はkg¥89前年比127%。(前月比は165%)。産地別の平均単価は、佐賀物はkg¥88前年比140%。北海物がkg¥97前年比78%、福岡物はkg¥98前年比123%。長崎物はkg¥67前年比110%。となっている。

7月に入ってからも、佐賀物中心の販売で、JAしろいし・JAからつが主力であったが、品質不良で販売に苦労した。今年、佐賀物の青切りは、病害による腐敗が多く品質不良に悩まされた。7月から出荷のJAしろいしの除湿乾燥物に期待したが、品質は今一つであった。今年の梅雨は、九州地方では記録的な豪雨に見舞われ熊本地方を始め、各地で甚大な被害を蒙った。福岡の玉葱生産者からは日量2〜3トン入荷があるが、大雨で貯蔵庫が浸水して大きな被害を蒙った。愛媛物は、隔日に10トンの入荷があり、品質は他産地に比べ良好で買参人の評価が高い。

2日〜20日の販売量は1,231トン前年比88%、平均単価はkg¥114前年比143%で、数量減の単価高の展開となっている。

 

7月25日(土)の建値市場の玉葱市況は次の通り

【札幌市場】 入荷79トン セリ売りなし、相対販売

 20kgNT2L¥2,5001,900、 L大¥3,0002,500、 L¥3,0002,400

           M¥1,800

 20kgDB2L¥2,8002,400、 L¥3,5003,300  M¥3,3003,000

【太田市場】 入荷269トン 保合           

 20kgDB2L¥2,8002,600、 L¥3,7003,500、 M¥3,5003,300

 20kgDB2L¥2,5002,200、 L¥3,0002,800、 M¥3,0002,800

【名古屋北部】 入荷157トン 保合          

 20kgDB2L¥2,8002,600、 L¥3,7003,500、 M¥3,5003,300

 20kgDB2L¥2,4002,200、 L¥3,0002,500、 M¥2,8002,500

 20kgDB2L¥2,4002,200、 L¥2,8002,500、 M¥2,6002,300

【大阪本場】 入荷161トン 弱保合

 20kgDB2L¥2,8002,500、 L¥3,8003,600、 M¥3,5003,300

 10kgDB2L¥1,4001,200、 L¥1,8001,500、 M¥1,6001,400

 10kgDB2L¥1,000〜 800、 L¥1,4001,200

【福岡市場】 入荷122トン 強い

 20kgDB2L¥2,5002,400、 L¥3,3003,000、 M¥3,3003,000

 10kgDB2L¥1,3001,200、 L¥1,8001,500、 M¥1,8001,500

 10kgDB2L¥1,3001,200、 L¥1,7001,600、 M¥1,7001,600。 

 10kgDB2L¥1,000900 L¥1,5001,300、 M¥1,5001,300。 

 

供給(産地)の動き

7月の市場は、曇雨天が多く梅雨が長引き、野菜の高値が続いたことや、新型コロナの影響で巣篭り需要が続いたことで、玉葱市況は堅調に推移した。特に主力産地の佐賀が病害の多発生で、出荷量が大幅に減少したことが影響し、品薄高が続いた。出荷は、佐賀・兵庫ともに価格高と品質懸念で前進化し、7月末の産地在庫量は、近年に例を見ない少量となっている。その他の中小産地も前年より減少している。産地関係者のなかには、品薄で8月の市況高を期待する向きもあるが、既に市場相場は希有の高値水準にあり、北海物の出回りと共に値下がりに転じると見る向きが多い。

北海物の生育は順調で、既に極早生の出荷が始まっている。7月は天候に恵まれ、生育は順調でやや前進化している。現時点では、葉鞘径・球肥大ともに平年よりやや太い。市況高から出荷は前進化し、8月の出回り量は前年をかなり上回ると予想している。

府県産地

佐賀では、病害と長雨による品質低下で、一時期撰果の正品化率が60%台に落ち込んだが、現在では70%前後に回復しているものの、平年に比べると10%以上も低い。既に、短期貯蔵のコロガシの出荷はほゞ終了し。除湿乾燥処理品の出荷も終盤を迎えている。品質維持には、吊玉が有利として小屋吊りされた吊玉葱も、出荷が始まっているが、生産者毎の品質格差が大きく、総体的には軟腐・腐敗病のほか、黒煤が発生して期待したほどの効果は出ていない。7月の市況高で、盆相場を期待していた生産者も、昨今の高値は既にピークに達しているとの意識が強まっている。産地相場は月始めの20kg裸値・L・M¥1.000から、現在は¥1,700に値上がりしている。5月市況の異常安で手取り金が皆無となった生産者に対し、国・県から再生産に見合う助成金が交付される予想で、栽培を諦めていた生産者に意欲の回復が見受けられ明るさが戻りつつある。

中晩生の主力産地である兵庫の淡路島では、短期貯蔵のコロガシも、例年になく品質不良で正品化率は低下している。今年の中晩生は、収穫前に葉枯れ症が広範囲に発生し、多くの圃場で下葉の枯れと中位葉以上の葉の黄化が進行した。残った青い部分にはスリップスの食害が急増した。原因は、暖冬で平年以上に生育旺盛で葉鞘が伸びていたこと。3月下旬の風雨で葉折れして細菌性病害が増加したこと。4月以降も風雨の日が多く、葉折れが発生し、4月末〜5月初めには降雨なく圃場が乾燥し、細菌性病害の進行は停滞したが枯れ葉や緑葉に色褪せが始まったこと等。その後も降雨が少なく、圃場の乾燥が進行し、葉枯が日毎に目立ってきた。乾燥状態が続いたことで、スリップス(ネギアザミウマ類)の発生が急増し、えそ条班病のウイルスを媒介し、葉枯症状がひどくなった。5月末の定点調査では、品種別の収量は、ターザン種が反当7,475kg(平年比109.6%)、もみじ3号種が反当6,553kg(平年比92.6%)と報告されていた。

 5〜7月出荷は、市況高と品質劣化の進行懸念から、前進化し計画を大幅に上回っている。品質は生産者個々の格差は非常に大きい。出荷時に厳選すると正品化率が低下するので、撰果は総じて平年よりもかなり甘い。市場側も産地事情を参酌し、数量確保優先で選果の甘さを黙認。クレームは殆ど発生していない。既に、冷蔵貯蔵の入庫期を迎えているが、冷蔵貯蔵の適格品は、例年になく少ない。

北海道産地

北海道産玉ねぎの現時点の生育は順調で、既に極早生の出荷が始まっている。6月の天候は、全道的に、平均気温は平年より低く、曇天・雨天の日が多く、降水量は平年を上回り、日照時間は平年をかなり下回った。7月前半の天候は、気温は平並みかやや高く、降水量は石狩はかなり多く、他は平年なみか少なかった。日照時間は平年並みか多かった。

7月15日の道の生育調査では、総体的な生育は、平年並みかやや前進化している。草丈は平年よりやや長く、生葉数は平年よりやや多い。葉径は平年並みかやや太い。球径は平年よりやや太い。と報告されている。

現在、全道的に極早生・早生の根切りが進行しており、極早生の出荷は月半ばから始まっている。当社関係の直近の週間選果データーでは処理基数230基(前年133基)、仕上がり数量20kg、14,604個(前年8,337個)。球流れは2L12.6%(前年21.2%)、L大45.8%(〃31.5%)、L31.7%(〃24.0%)、M3.4%(〃4.6%)、S0.9%(〃1.7%)、外5.6%(〃17.0%)となっている。産地関係者の多くは、7月の府県産の高値市況を聴取して、昨年の様な出荷の後ズレを避け、出荷の前進化に傾注している。市場関係者からも早期の出荷を待望されており、8月出荷は計画を上回ると見ている。

輸入動向

  6月の輸入は、速報値で22,422トン前年比86%回復基調である。主力の中国物の輸入量は20,740トン前年比87%、ニュージランドが1,386トン前年比91%、オーストラリヤが213トン前年比41%となっている。 

中国、産地は山東省が主力となっているが、天気は日本の府県産地同様に雨天曇天が多く、品質は今ひとつである。国内市況は依然として低迷状態にあり、日本向けは多少値上がりしているものの、現在価格は、ムキ玉¥20kg・C&F・$5.00前後の水準である。

ニュージランド、現地ではMサイズ(8〜7p)の在庫が多く、Mサイズが割安で日本向け価格は、20kg・C&F・¥800前後のである。府県産の市況高で、予想を上回る商談が成立している。

 

8月の市況見通し

 府県産地の出回り減で、6〜7月市況は、右肩上がりで推移したが、北海産地の出荷が始まったことで、此の先市況は軟調に転じると見ている。市況は北海道産次第となるが、8月盆までは大きな値下がりはなく、弱保合の展開になると予想している。新型コロナウイルスの感染状態も影響する。家庭需要もまとめ買いが少なくなり、一時期より減少傾向にあり、外食関係の需要の回復は鈍い。業務・加工需要が回復しなければ、市況の安定は難しい。コロナウイルスの感染が収束しないと、業務・加工需要の回復が厳しく、業務・加工向けが青果(家庭)向けに転用されると品余り現象を生じ、市況の安定は期待薄となる。現状の販売環境が続くとすれば、8月半ばには、北海物のL大20s・¥2,000〜1,800相場を予想している。(了)


 
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