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【377号】

平成31年 3月26日

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社 内 報

 2月の天候は、気温が全国的に高く、沖縄・奄美では記録的な高温となった。北・東・西日本の日本海側の降雪量はかなり少なく、西日本の日本海側では記録的な少降雪量となった。降水量は、北日本と東日本の日本海側で少なく、九州南部と沖縄・奄美で多かった。3月に入ってからも温暖な日が多く、北国の雪解けは平年より早く、桜の開花も平年より早まり、春本番近しの気候となっている。

 気象庁の4〜6月の3か月予報では、平均気温は、東・西日本と沖縄・奄美で高い確率50%。降水量は、沖縄・奄美で平年並み亦は多い確率ともに40%と報告されている。

 4月、全国的に、天気は数日の周期で変わる。北日本の太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い。東・西日本では、平年に比べ晴れの日が少ない。

 5月、北日本と東日本の太平洋側では、天気は数日の周期で変わる。東日本の日本海側と西日本では、天気は数日の周期でかわり、平年と同様に晴れの日が多い。沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多い。

 6月、北日本では、期間の前半は、天気は数日の周期で変わる。期間の後半は、平年と同様に曇りや雨の日が多い。東・西日本では、平年に比べ曇りや雨の日が少ない。沖縄・奄美では、平年に比べ曇りや雨の日が多い。

 

主要(市場)の動き

野菜の概況

2月の建値市場の野菜の入荷は、202,721トン前年比105%で、温暖な気候に支えられて多くの春野菜の生育が順調で、主要野菜を始め多くの品目の出回りが増加した。前月に続き札幌・福岡以外の市場はでは、前年比増の販売となった。平均価格はいずれの市場も前年を大きく下回った。

市場別の入荷量と平均単価は、札幌市場の販売量は前年比99%、平均単価はs¥190で前年比79%。東京市場の販売量は前年比106%で、平均単価はKg¥232前年比74%。名古屋市場は前年比111%の販売量で、平均単価はs¥212前年比74%。大阪本場は前年比107%の販売量で、平均単価はkg¥214前年比73%。福岡市場は前年比98%の販売量で、平均単価はkg¥157前年比71%となっている。

建値市場の2月の玉葱販売量は、23,924トン前年比92%で、名古屋・大阪本場以外は前年並み亦は前年を下回った。平均単価はいずれの市場も、前年を大きく上回った。市場別の販売量と平均価格は、札幌市場の販売量は前年比100%で、平均単価はkg¥102前年比113%。東京市場の販売量は前年比88%、平均単価はkg¥154前年比127%。名古屋市場の販売量は前年比113%、平均単価はkg¥129前年比124%。大阪本場の販売量は前年比102%、平均単価はkg¥147で前年比127%。福岡市場の販売量は前年比77%、平均単価はkg¥136前年比125%となっている。

日本農業新聞社が集計した、全国主要7地区の代表荷受7社の2月の主要野菜14品目の販売量は、89,013トンで前年比13%増、平均単価はkg¥129前年比37%安となっている。販売量が前年比増の品目は、キャベツが前年比35%増、タマネギが23%増、ダイコン・結球レタスが24%増など8品目。前年比減の品目は、サトイモが前年比23%減、キュウリが12%減、ナスが7%減など6品目。価格が前年比高の品目は、サトイモがkg¥318で10%高、タマネギがkg¥107で前年比8%高、キュウリがkg¥331で4%高など4品目。前年比安の品目は、ハクサイがkg¥37で前年比74%安、キャベツがkg¥69で68%安、ダイコンがkg¥62で59%安、ニンジンがkg¥84で51%安など10品目となっている。

東京都中央卸売市場の2月の野菜の入荷は、114,138トン前年比106%(前月比99%)。平均単価はkg¥232前年比74%(前月比96%)となっている。主要品目で前年比入荷増の品目は、キャベツが131%、レタスが125%、ダイコンが119%など8品目。前年並みはハクサイ、トマト、バレイショの3品目。前年比入荷減の品目は、タマネギが前年比88%、キュウリが89%、サトイモが91%など4品目。販売単価が前年比高であった品目は、タマネギがkg¥154前年比127%、サトイモがkg¥337で106%の2品目。前年並みの品目はキュウリがkg¥367で1品目。前年比安の品目は、ハクサイがkg¥38で前年比23%、キャベツがkg¥80で32%、ダイコンがkg¥81で47%など12品目となっている。

東京都中央卸売市場の2月の入荷量と単価

品  目

入荷量

(t)

前年比

(%)

前月比

(%)

単 価

(\/kg)

前年比

(%)

前月比

(%)

     

114,138

106.1

98.8

232

74.0

95.9

たまねぎ

9,062

88.0

110.8

154

127.4

106.9

キャベツ

15,497

131.0

121.0

80

31.8

80.0

はくさい

12,476

100.1

88.0

38

23.2

102.7

だいこん

9,831

110.2

89.6

81

46.7

120.9

ばれいしょ

7,422

100.2

97.3

106

82.5

89.8

レタス

6,854

125.2

98.7

200

55.2

83.3

にんじん

5,935

94.4

84.2

101

57.0

98.1

トマト

4,989

100.4

86.5

377

99.6

120.1

きゅうり

4,451

88.9

97.8

367

100.2

80.1

ねぎ

4,152

105.9

79.9

295

68.9

107.3

かぼちゃ

2,057

80.4

112.8

174

113.7

82.9

ながいも

713

94.8

105.2

339

100.7

97.1

れんこん

685

90.2

102.2

474

93.9

109.0

にんにく

327

112.0

121.6

879

81.8

106.7

玉葱の概況

東京市場

東京都中央卸売市場の2月の玉葱の入荷量は、9,062トン前年比88%(前月比107%)であった。府県の早生物の生育が順調で、府県物の出回り増が入荷増につながった。依然主力は北海物だが、産地の在庫減で、入荷量は6,876トン前年比82%、占有率76%で前年比5ポイントダウン。静岡物は、1,572トンの入荷で前年比113%、占有率17%で前年比4ポイントアップ。中国物は396トンの入荷で前年比107%、占有率4%で1ポイントアップ。月平均単価はkg¥154前年比127%前月比107%で堅調に推移した。産地別の平均価格は、北海物がkg¥141前年比138%。静岡物はkg¥222前年比97%。中国物はkg¥84前年比100%となっている。

3月に入り、府県の新玉はメインの静岡産に続き、長崎・愛知産の走りが顔を見せ、新物への関心が日毎に高まった。産地主導の北海物は新物とは反対に不採算品目と化し、人気離散で荷動きが鈍化した。新玉の生育は前進化傾向で、月半ばからは、佐賀物が加わり新玉のウエイトが日毎に高まり、小売り店では、北海物から府県の新物への切り替わりが早まり、北海物に対する依存率が後退した。3月市況はヒネ物(北海)の入荷減、価格高。新物(府県)の入荷増、価格安となり、北海物の売れ行きが低迷した。3月1日〜20日の東京市場の販売量は、6,628トン前年比87%。平均単価はkg¥135前年比107%。産地別では、北海物は4、008トンの販売で前年比68%、平均価格はkg¥136前年比131%。静岡物は1,652トン前年比162%、平均単価はkg¥143前年比64%。佐賀物は289トン前年比826%、平均単価はkg¥142前年比52%。長崎物は267トン前年比81%、平均単価はkg¥110前年比50%となっている。

名古屋市場

名古屋市中央卸売市場の2月の玉葱の販売量は、6,225トン前年比113%(前月比125%)、前年比、前月比ともに増加している。主力は引き続き北海物で販売量は、5,564トン前年比110%、占有率は89%前年比3ポイントダウン。静岡物の販売量は506トン前年比143%、占有率は8%前年比2ポイントアップ。愛知物の販売量は69トン前年比226%。平均単価はkg¥129前年比123%(前月比106%)。産地別では、北海物はkg¥118前年比127%、静岡物はkg¥321前年比94%。愛知物はkg¥252前年比99%であった。

3月に入り、北海物は荷動き鈍く、仕切り高の売価安で苦しい販売環境が続いている。他方、静岡の新物は引き合い強く、品薄傾向で順調な販売だが数量的には品薄が続いた。昨今、静岡物は終盤を迎え、入荷は減少傾向で品質的にも劣化が目立ち始めた。代わって地場の碧南物の入荷が始まった。豊作型で球伸びが良く、大粒で引き合いは強いが、分球など裾物の発生率が高いのが問題。一方、北海物は計画販売で相場は保合だが、荷動きが鈍く、在庫増に苦しんでいる。此の先、新物の入荷増に従い、小売り店では新物主力の販売に切り替わり、北海物の商圏が狭まり、販売環境は更に厳しくなる。

大阪本場

大阪市中央卸売市場本場の2月の玉葱の販売量は、3,281トン前年比10

2%(前月比120%)で、北海物は前年比減となったが、特に新物の静岡、長崎が大幅増となったほか、兵庫の冷蔵物も増加した。主力は北海物に変わりはなく、2,326トン前年比94%で、占有率71%前年比7ポイントダウン。兵庫物は475トン前年比111%、占有率は15%前年比2ポイントアップ。静岡物は347トン前年比143%、占有率は11%前年比3ポイントアップ。長崎物は103トンで前年比348%、占有率は3%で前年比2ポイントアップ。月平均単価はkg¥147前年比127%(前月比100%)。産地別では、北海物がkg¥134前年比139%。兵庫物はkg¥157前年比106%。静岡物はkg¥226前年比96%。長崎物はkg¥145前年比56%となっている。

3月に入り、静岡物に続く長崎、佐賀物の入荷が日毎に増加し、新物保合、北海物弱保合の相場展開となった。今年、長崎・佐賀の極早生の生育は前進化に加えて豊作型で、球流れは平年に比べ大粒である。月前半は数量的には、北海物主力で占有率は60%台を確保したが、月後半は新物の増加で主力は日を追って新物に移行している。相場的には北海物は産地主導の計画販売で、北海高の府県安の展開となり、北海物に売れ残りが増加した。3月1日〜20日の販売量は2,493トン前年比114%、平均単価はkg¥133前年比109%。市況はヒネ物高の新物安の展開となった。産地別では、北海物は1,495トン前年比96%、単価はkg¥134前年比138%。静岡物は316トン前年比212%、単価はkg¥131前年比60%。長崎物は419トン前年比237%、単価はkg¥127前年比60%。佐賀物は54トン前年比999%、単価はkg¥105前年比52%。兵庫の冷蔵物は187トン前年比70%、単価はkg¥157前年比107%となっている。此の先、佐賀の早生物の出荷が本番を迎え、次いで兵庫の出荷が始まり、府県産主導の販売に移行する。

福岡市場 

福岡市中央卸売市場の2月の玉葱の販売量は、1,650トン前年比77%(前月比100%)で、前年比減の前月比並みとなっている。引き続き主力の北海物の入荷が落ち込んだことが影響した。北海物の販売量は1,156トン前年比65%、占有率は70%で前年比14ポイントダウン。中国物は273トン前年比122%、占有率は17%で前年比7ポイントアップ。長崎物は131トンで前年比236%、占有率は8%で前年比5ポイントアップ。平均単価はkg¥136前年比125%(前月比105%)で、堅調に推移した。産地別の平均単価は、北海物がkg¥145前年比137%。中国物はkg¥74前年比94%。長崎物はKg¥158前年比68%となっている。

3月に入り、早生物は長崎を主力に佐賀の入荷が始まり、価格的に値頃となったことから、引き合いが強く品薄状態となったものの、値上がりする雰囲気ではなかった。他方、北海物は荷動き鈍化で、相場維持に苦労した。月半ばからは、長崎、佐賀物ともに入荷は日々増加傾向となるも荷動き良好であったが、相場は軟化傾向となった。他方、北海物は荷動き低迷で厳しい販売が続いている。3月1日〜19日の玉葱の販売量は1,283トン前年比80%、平均単価はkg¥128前年比108%となっている。

3月25日(月)の建値市場の玉葱市況は次の通り

【札幌市場】 入荷144トン  保合 

  20kgDB2L¥3,0002,800、 L大¥3,0002,550、 L入荷なし

  M入荷なし

  20kgNT2L¥2,300      L大¥2,6502,350、 L¥2,2002,100

M2,000〜 

 10kgDB2L¥1,500      L¥2,000       M¥1,5501,500

               S¥1,1001,000

【太田市場】 入荷210トン  弱保合 

  20kgDB2L¥2,6002,500、 L大¥2,6002,500、 L¥2,6002,500

  M2,0001,800。 

 10kgDB2L¥1,1001,000、 L¥1,5001,400 M¥1,5001,400

               B¥1,000900 

 10kgDB2L¥1,000900 L¥1,4001,300 M¥1,3001,200

               S¥900 800 

 10kgDB2L¥1,000900、 L¥1,4001,300 M¥1,3001,200

               B¥900 800.

 10kgDB2L¥1,000900、 L¥1,4001,300 M¥1,3001,200

               S¥900 800

【名古屋北部】  入荷213 トン  保合 

  20kgDB2L¥2,6002,500、 L大¥2,6002,500、 L¥2,5002,400

  M2,1002,000。 

 10kgDB2L¥1,3001,200、 L¥1,6001,500、 M¥1,2001,100

               B¥1,000900 

 10kgDB2L¥1,3001,200、 L¥1,6001,500、 M¥1,2001,100      

【大阪本場】  入荷105 トン  弱保合 

 ()10kgDB2L¥1,5001,400、L¥2,0001,600、M¥1,6001,400

 ()10kgDB L¥1,8001,500 M¥1,5001,300

  20kgDB2L¥2,5002,200、 L大¥2,6002,400、 L¥2,5002,300

  M2,2002,000。 

 10kgDB2L¥1,2001,100、 L¥1,6001,500、 M¥1,4001,200

               B¥1,1001,000 

 10kgDB2L¥1,2001,000、 L¥1,6001,400、 M¥1,3001,100

               S¥800 700

 10kgDB2L¥1,2001,000、 L¥1,6001,400、 M¥1,3001,100

               S¥800 700

【福岡市場】  入荷163 トン  弱保合 

  20kgDB2L¥2,8002,600、 L大¥2,8002,600、 L¥2,8002,600

  M2,2002,100。 

 10kgDB2L¥1,2001,000、 L¥1,4001,200、 M¥1,4001,200

               S¥700600

 10kgDB2L¥1,2001,000、 L¥1,4001,200、 M¥1,4001,200

               S¥700 600

供給(産地)の動き

北海道産地 

出荷は終盤となり、在庫は道東のJAのほか、春高市況を期待して出荷を先送りした強気筋以外はほゞ終了したが、売れ行き低迷で市場関係者に在庫が多い。ホクレンの計画出荷に掛かる品物やCA貯蔵品は、4〜6月販売となる。数量的には多量でないが、府県産の出荷の前進化で、販売環境は厳しくなる。既に次シーズンの育苗は、苗立ち良好で、融雪が早く、本田への定植は早まる傾向にある。

  府県産地

極早生は、既に静岡物の出荷は終盤となり、長崎物も南高地区は終了が近く、主力は県央(諫早)地区に移行する。続く佐賀、愛知は本番を迎える、今年の府県の早生の生育は、いずれの産地も順調で、豊作型で推移している。主力産地の佐賀の白石地区の作付は、ベと病懸念から早生が増反傾向で中晩生は減反傾向にある。今年の早生は生育良好で、現在収穫のマルチ極早生は、反収4トン前後で前年比20〜30%増であるという。ただ、外品など裾物の発生率が高く、収益性の低下を懸念している。愛知も主力の碧南地区の出荷が始まっているが、佐賀同様に球肥大は良いが、分球等の外品の発生率が高い模様。4月半ばから出荷の淡路島の早生も豊作型で、生育は前進化している。

外国産地

 2月の輸入は、速報値で25,899トン前年比119%で増加傾向にある。国別では中国が22,317トン前年比109%。アメリカが2,609トン前年比457%。タイが922トン前年比181%。ニュージランドが50トン前年比94%となっている。3月以降は、中国以外の輸入は少量になる。

 

 

 4月の市況見通し

 主力は北海物から府県物に移行する。いずれの早生産地も生育が順調で、豊作か予想されており、出回り量は前年を大幅に上回る。市況は軟化傾向が続くと予想する。北海産の加工向けが大幅にカットされ、原料不足傾向が続いていたが、順次緩和されると見ている。北海物の在庫は過大ではないものの、価格高が敬遠され、需要は北海物以外の使用が不可能な用途に限られ、計画販売と言えども価格維持は困難になり、相場は値下りに転じると予想している。府県の早生は中晩生の作柄に依るものの、4月半ば以降は現在相場の半値程度に値下りすると予想。(了)


 
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