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【381号】

令和元年 7月26日

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社 内 報

 6月の天候は、沖縄・奄美で降水量がかなり多く、日照時間がかなり少なかった。西日本の降水量は少なく、東・西日本の日照時間は多かった。北日本では、上旬を中心に暖かい空気に覆われて気温は高くなった。7月は、東・西日本は梅雨の季節で、雨天・曇天が続き、日照時間が平年の50%以下の地域が多く、農作物の生育に大きく影響している。24日に漸く東・西日本が梅雨明けとなった。

 気象庁の8〜10月の3か月予報では、この期間の平均気温は、北・東・西日本で高い確率50%。降水量は、沖縄・奄美で平年並み亦は少ない確率ともに40%。

 8月、北日本では、天気は数日の周期で変わる。東・西日本と沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多い。

 9月、北・東日本と西日本の日本海側では、天気は数日の周期で変わる。西日本の太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い。沖縄・奄美では、平年に比べ晴れの日が多い。

 10月、北日本の日本海側と東日本では、天気は数日の周期で変わる。北日本の太平洋側、西日本、沖縄・奄美では、天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多い。

 

要(市場)の動き

野菜の概況

6月の建値市場の野菜の販売量は、220,379トン前年比98%で、札幌と東京市場は前年を下回り、市場別では多少の差はあるものの、総じては前年比やや減となっている。平均単価はkg¥226前年¥225で殆ど変らず、総じてはほゞ前年と同値であった。市場別の入荷量と平均単価は、札幌市場の入荷は前年比98%、平均単価はs¥217で前年比104%。東京市場の入荷は前年比96%、平均単価はKg¥238前年比101%。名古屋市場は前年比100%の入荷で、平均単価はs¥223前年比101%。大阪本場は前年比102%の入荷で、平均単価はs¥224前年比98%。福岡市場は前年比101%の入荷で、平均単価はs¥169前年比101%となっている。

建値市場の6月の玉葱販売量は24,186トン前年比98%、平均単価はkg¥76前年比99%となっている。数量減の価格安で先安の前兆的な動きとなった。特に、佐賀産の早生が品質劣化が激しく、クレーム続出で販売を手控えたこと等も影響した。市場別の販売量と平均価格は、札幌市場の販売量は2,663トン前年比95%、平均単価はkg¥92前年比111%。北海物の高値で前年比高となった。東京市場の販売量は11,214トン前年比93%、平均単価はkg¥74前年比99%。名古屋市場の販売量は4,710トン前年比98%、平均単価はkg¥75前年比101%。大阪本場の販売量は3,295トン前年比112%、平均単価はkg¥86前年比106%。福岡市場の販売量は2,304トン前年比110%、平均単価はkg¥74前年比96%となっている。

日本農業新聞社の調べでは、全国主要7地区の代表荷受7社の6月の主要野菜14品目の販売量は、93,807トンで前年比2%減、平均単価はkg¥130前年比3%高で、過去5年比では10%安となっている。販売量が前年比増の品目は少なく、トマトが前年比3%増、ピーマンが2%増、ニンジン・タマネギが1%増など4品目。前年比減の品目は、サトイモが前年比24%減、ジャガイモが13%減、ホウレンソウが7%減など6品目。価格が前年比高の品目は、ジャガイモがkg¥122で前年比88%高。サトイモがkg¥475で12%高。ニンジンがkg¥95で9%高など6品目。前年比安の品目は、ハクサイがkg¥58で前年比15%安。ダイコンがkg¥71で11%安。レタスがkg¥97で9%安など8品目。なお、タマネギはkg¥70で3%高となっている。

東京都中央卸売市場の6月の野菜の入荷は、125,077トン前年比96%(前月比92%)。平均単価はkg¥223前年比101%(前月比107%)となっている。主要品目で入荷が前年比増の品目は、キャベツが前年比105%、ダイコン・ピーマンが102%など4品目。入荷が前年比減の品目は、バレイショが前年比80%、ハクサイが92%、レタス・タマネギが93%など10品目。販売単価が前年比高であった品目は、バレイショがkg¥138で前年比200%、ニンジンがkg¥123で120%、ネギがkg¥384で109%など5品目。前年比安の品目は、ハクサイがkg¥57で前年比79%、ダイコンがkg82で79%、レタスがkg¥115で86%など10品目。となっている。

東京都中央卸売市場の6月の入荷量と単価

品  目

入荷量

(t)

前年比

(%)

前月比

(%)

単 価

(\/kg)

前年比

(%)

前月比

(%)

     

125,077

96.2

91.8

238

101.3

106.7

たまねぎ

11,214

92.7

77.4

74

98.5

85.1

キャベツ

16,644

104.8

96.9

76

95.2

82.3

はくさい

6,334

92.4

96.4

57

78.6

118.8

だいこん

7,266

102.2

78.5

82

82.0

102.5

ばれいしょ

7,621

80.2

78.9

138

199.7

104.6

レタス

7,891

92.5

103.8

115

85.7

71.9

にんじん

6,473

94.3

81.3

123

120.2

99.2

トマト

8,511

101.5

85.0

253

94.6

102.9

きゅうり

6,911

97.1

81.7

269

98.0

125.1

ねぎ

3,731

94.5

100.1

384

108.5

103.8

かぼちゃ

2,794

100.4

107.8

199

99.1

104.7

ながいも

979

83.5

111.6

343

110.1

98.9

れんこん

158

84.9

56.4

1,319

117.2

175.9

にんにく

277

102.7

80.8

865

91.1

98.9

玉葱の概況

東京市場

東京都中央卸売市場の6月の玉葱の入荷量は、11,214トン前年比93%(前月比77%)であった。府県産の豊作で安値市況が続いたことから、主要産地では6月後半の出荷を抑制し、価格浮上を図った影響で、月間の入荷は前年を下回った。主力の佐賀物の入荷は6,086トン前年比91%、占有率54%で前年比1ポイントダウン。兵庫物は1,460トンの入荷で前年比95%、占有率13%で前年比は同じ。香川物は929トンの入荷で前年比85%、占有率8%前年比1ポイントダウン。栃木物は538トンの入荷で前年比90%、占有率5%で前年比は同じ。月平均単価はkg¥74前年比99%(前月比85%)で,中旬に下げ止まり、下旬は底値固めから産地の値上げ要請で、回復傾向となった。

7月に入り、佐賀物の品質は安定化傾向となったものの、左程良くなったとの印象はない。ただ、買参人からのクレームが少なくなった。兵庫物は品質的に佐賀物に比べ良好だが、産地が強気で相場は佐賀物に比べ20kg¥500高の販売となった。愛知物は少量の入荷で、小口筋向けに捌いている。月半ばになっても、佐賀物は品質的に今一つで、人気が回復しなかった。今月は梅雨特有の高温多湿の天候が続き、野菜全体の荷動きも低迷状態が続いた。7月1日〜20日の玉葱の入荷は6,652トン前年比110%、平均単価はkg¥85前年比94%。産地別では、佐賀物の入荷は2,264トン前年比107%、平均単価はkg¥82前年比95%。兵庫物の入荷は2,145トン前年比115%、平均単価はkg¥91前年比93%。香川物の入荷は834トン前年比116%、平均単価はkg¥83前年比91%となっている。

名古屋市場

名古屋市中央卸売市場の6月の玉葱販売量は、4,710トン前年比98%(前月比96%)で前年比、前月比ともに減であった。主力は前月に続き地場産の愛知物で販売量は、2,424トン前年比108%、占有率は51%前年比4ポイントアップ。兵庫物の販売量は、1,504トン前年比98%、占有率は32%で前年と同じ。北海物の販売量は627トン前年比68%、占有率は13%前年比6ポイントダウン。地場の愛知物の入荷は今月も計画量を下回った。平均単価はkg¥75前年比100%(前月比96%)軟調ながら大きな値下がりではなかった。産地別では、愛知物はkg¥66で前年比94%。兵庫物はkg¥92前年比101%。北海物はkg¥63前年比117%。となっている。

7月に入り、愛知物が終盤期を迎え兵庫物主力の販売となった。産地の指示価格が高く、相場は20kg・L・¥2,000〜1,700だが高値が少なく安値が多い販売となった。品質の良さが評価され、それなりに動いている。富山物も隔日に入荷しているが、尻腐り、肌腐り、黒黴が散見され、撰果不良で見劣りする。今年産は、いずれの産地も豊作で球流れは大粒化しているが、品質的には問題があり、販売環境は厳しい。此処に来て、愛知物が終了したことで、入荷は減少傾向で、まずまずの動きである。主力の兵庫物の球流れは、2L35%、L55〜60%、M5%のL中心で売り易くなった。富山物は割安だが、2Lが多く、引きが弱く動きが鈍い。

大阪本場

大阪市中央卸売市場本場の6月の玉葱の販売量は、4,110トン前年比112%(前月比80%)で減少傾向となった。市況安が続いたことで、主力の兵庫物の入荷が前年を下回ったことが影響した。兵庫物の販売量は1,641トン前年比97%、占有率50%前年比8ポイントダウン。佐賀物は883トンで前年比102%、占有率27%で前年比2ポイントダウン。北海物は506トンで前年比341%、占有率15%で前年比10ポイントアップ。北海物は事前契約物だが、前月は大幅減であったが、今月は前月比157%と急増した。月平均単価はkg¥86前年比106%(前月比102%)で、北海物の高値が平均単価に影響した。産地別では、兵庫物はkg¥86前年比96%。佐賀物はkg¥62前年比98%。北海物がkg¥143前年比147%。となっている。

7月に入り、兵庫物を中心に入荷は増加傾向となった。野菜全般に荷動きが低迷。葉物類、果菜類に比べると玉葱は売り残しが少なく、未だ良い部類だと言う。銘柄産地の淡路物も高値が少なく安値の多い販売である。佐賀物は入荷が少なく、品質的に見劣りするが、割安が受けて量販店向けに捌けている。月半ばになっても相場に変化はなく、転送品の多くは加工筋に嵌め込んでいる。此処に来て、淡路物の相場は保合だが、2Lの動きが鈍く安値が多く、Mは引き合い強く高値が多い。佐賀物は品物に難があり、加工筋に捌いている。1日〜20日の入荷は1,944トン前年比110%。平均単価はkg¥81前年比89%。産地別では、兵庫物の入荷が1,464トン前年比130%、平均単価はkg¥83前年比83%。佐賀物の入荷は261トン前年比133%、平均単価はkg¥72前年比90%。愛媛物の入荷は74トン前年比135%、平均単価はkg¥78前年比101%となっている。

福岡市場 

福岡市中央卸売市場の6月の玉葱の販売量は、2,304トン前年比110%(前月比91%)で、佐賀、長崎、福岡の九州産地の入荷が順調で前年比増となっている。主力は佐賀物で販売量は1,380トン前年比110%、占有率は60%前年比と同じ。長崎物は398トンの販売量で前年比164%、占有率17%前年比5ポイントアップ。北海物の販売量は206トン前年比71%、占有率9%で前年比5ポイントダウン。福岡物は144トンの販売で前年比129%、占有率は6%で前年比1ポイントアップ。平均単価はkg¥78前年比92%(前月比95%)で軟調相場が続いた。産地別の平均単価は、佐賀物はkg¥68前年比99%、北海物はkg¥125前年比102%。長崎物はKg¥61前年比91%、福岡物はkg¥80前年比100%。となっている。

7月に入り、主力の佐賀物の入荷は意外に少なく、前年並みか前年を下回っている。産地在庫は多いと言うが、出荷要請をしても、JA、商系ともに増えない。品質的には白石、唐津ともに良好であるが、入荷は不安定でダラダラした荷動きであった。長崎物は平戸産で手入れが良く、品質は抜群に良く高値で販売。昨今も入荷は減少傾向で相場は強含みで推移している。北海産の作柄情報から、佐賀のJA・商系には、北海物が出回る前の出荷が有利と伝えているが、産地関係者は落ち着いており、出荷は後ズレしている。7月1日〜20日の玉葱の販売量は、1,404トン前年比98%、平均単価はkg¥80前年比91%である。

 

7月23日(火)の建値市場の玉葱市況は次の通り

【札幌市場】 入荷112 トン   強い 

 20kgDB2L¥1,900     L¥2,2502,200

 20kgDB L¥2,200     

 10kgDBサラタマ2L¥1,300  L大¥1,500   L¥1,500

              M¥1,300

 10kgDBホワイト2L¥1,650  L大¥1,600   L¥1,700

              M¥1,5001,400

 20kgNT2L¥1,900     L大¥2,300     L¥2,400

              M¥2,000       S¥1,850 

 【太田市場】  入荷150 トン   保合 

 20kgDB2L¥1,4001,300、 L¥1,8001,700、 M¥1,6001,500

 20kgDB2L¥1,5001,400、 L¥2,0001,900、 M¥1,9001,800

【名古屋北部】  入荷75 トン   弱い 

 20kgDB2L¥1,4001,300、 L¥2,0001,900、 M¥1,8001,700

 20kgDB2L¥1,3001,200、 L¥1,6001,500

【大阪本場】  入荷90 トン   保合 

 10kgDB2L¥700 550、 L¥1,000800、 M¥900 800

 20kgDB2L¥1,4001,300、 L¥1,8001,700、 M¥2,0001,900

 20kgDB2L¥1,2001,000、 L¥1,2001,000、 M¥1,2001,000

【福岡市場】  入荷83 トン   保合 

 10kgDB2L¥700 650 L¥900 700 M¥800 700

 20kgDB2L¥1,4001,300  L¥1,8001,600、 M¥1,7001,500

 10kgDB2L¥800 700  L¥1,000800 M¥1,000〜 800

 

供給(産地)の動き

漸く梅雨が明け、東・西日本は盛夏を迎える。従来から、此の時季は酷暑で、玉葱の売れ行きが低迷し、冷蔵入庫が本格化する。今年は、主力産地の淡路、佐賀では囲い物(短期貯蔵)の出荷が後ズレし、冷蔵庫を占拠している処が多く、冷蔵庫の空きが少なく、本冷蔵物の入庫は後ズレ傾向にある。中晩生の主力産地を始めいずれの産地も現在の在庫はかなり多い。

他方、北海物の生育は順調で、前年に比べ前進化しており、既に道内市場に出回っている。作柄は豊作型で球肥大は良好である。8月に入れば、前年より早く道外市場に出回り、需給は緩和傾向となる。

輸入は、府県産が豊作で2Lサイズの多発と安値で、加工筋の原料在庫は豊富だが、近年中国物の需要が定着化したことで、中国物の輸入は大きく減少する気配はない。 

府県産地

地域ブランドの玉葱産地淡路島では、囲い(短期貯蔵)の出荷が後ズレし、未処理の在庫が50%近くあると言う。今年は、中晩生も豊作で反収は7〜8トンあり、囲い物にも過大球が多く、首(葉鞘)が太く、肩落ち(肩腐り)や黒黴の発生が多い。収量増の影響で、施設・容器不足で充分な貯蔵管理が出来なかったことが、品質劣化の原因となっている。現在、撰果・出荷の囲い物は、外品の発生率が高い。加工業者は持ち込まれても、貯蔵庫満杯で捌き切れず、受付を停止している。特に、省力化で収穫時に大型コンテナーを使用し、貯蔵庫で除湿乾燥した囲い物の品質劣化が激しい。既に、吊り玉の本冷蔵物の入庫時季だが、冷蔵スペース不足で、入庫は後ズレしている。

佐賀では、大豊作となり、異常安値となった早生の3L・2Lが加工原料として、冷蔵庫を占拠しているために、中晩生の本冷蔵用のスペースが不足している。現在、出荷中の除湿乾燥処理の玉葱の品質はまずまずだが、ハウス貯蔵の囲い物は品質劣化が進行し、腐敗率が高い。現在の産地在庫は前年比130%前後と見ているが、天候不順で吊り玉の品質も芳しくない。

北海道産地

6月は玉葱の生育に適当な天候に恵まれ、生育は順調で前進化した。7月前半は旱魃傾向の地域があったものの、後半は降雨に見舞われ、日照不足気味であったが、生育順調で豊作が期待出来る状況である。既に、一部で収穫・出荷が始まっており、球流れは大粒傾向である。例年、早や出し出荷は、空知・上川が主流になるが、今年は7月後半に根切りを済ました圃場は、オホーツク管内が意外に多く、早や出し出荷もオホーツク主導となる可能性がある。7月の出荷は道内市場にとどまるが、8月に入れば例年より早く道外市場に出回ると見ている。

輸入産地

 6月の輸入は、速報値で25,305トン前年比99%で、予想を上回った。新規契約は少なく、事前契約が多いと聞いている。中国物が全体の92%を占めている。国別では中国が23,302トン前年比101%。ニュージランドが1,467トン前年比122%。オーストラリヤが520トン前年比41%。となっている。

 中國、現在の主力産地は山東省である。皮付きが意外に多い。いずれの産地も減反傾向にあるが、生育順調で豊作型で生産量は増加傾向。国内需要が旺盛で現地相場は堅調である。現在価格は、剥き玉20kg・C&F・$10.00。である。

 

8月の市況見通し

 例年、8月の府県産地は、佐賀を始め中小産地産地の出荷が終盤期となることや大産地の淡路が冷蔵入庫の最盛期となることで、出回り量が減少し、市況は堅調となるが、今年は府県産の在庫増と、北海物の前進化で、堅調市況に転じる可能性は低いと予想している。市況は現状維持が精々と見ている。(了)


 
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