バックナンバー
395号 NEW
394号
393号
392号
391号
390号
389号
388号
387号
386号
385号
384号
383号
382号
381号
380号
379号
378号
377号
376号
375号
374号
373号
372号
371号
370号

【395号】

令和2年9月26日

image001.jpg

社 内 報

 8月の天気は、気温は全国的に高く、東・西日本では記録的な高温となった。降水量は、東・西日本の太平洋側では記録的に少なく、日照時間は記録的に多かった。沖縄・奄美では、降水量はかなり多かった。9月に入っても残暑が厳しく、台風の相次ぐ接近で、西日本が豪雨に見舞われた。

 気象庁の10〜12月の3か月予報によると、この期間の平均気温は、北日本で平年並みまたは高い確率ともに40%。月別予報は次の通り。

10月、北日本の日本海側と東日本では、天気は数日の周期で変わる。北日本の太平洋側と西日本、沖縄・奄美では天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多い。

11月、北日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雨または雪の日が多い。東・西日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雨の日が多い。北・東・西日本の太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い。沖縄・奄美では、天気は数日の周期で変わり、平年と同様に曇りや雨の日が多い。

12月、北日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雪または雨の日が多い。北日本の太平洋側では、平年に比べ晴れの日が少ない。東・西日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雨または雪の日が多い。東・西日本太平洋側では、平年同様晴れの日が多い。沖縄・奄美では、平年と同様曇りや雨の日が多い。

野菜の概況

 建値市場の8月の野菜の販売量は、223,287トン前年比96%、平均単価はkg¥285前年比126%。8月も7月同様近年にない高値で推移した。原因は全国的な高温と少雨による生育不良とされている。札幌市場以外の販売量は前年を下回り、平均価格は前年比20〜30%高となった。市場別の販売量と平均単価は、札幌市場の販売量は前年比112%、平均単価はs¥216前年比120%。東京市場の販売量は前年比94%、平均単価はKg¥308前年比128%。名古屋市場の販売量は前年比99%、平均単価はs¥274前年比124%。大阪本場の販売量は前年比94%、平均単価はs¥282前年比127%。福岡市場は前年比93%の販売量で、平均単価はs¥241前年比122%となっている。

建値市場の8月の玉葱販売量は25,178トンで前年比101%、(前月比106%)、平均単価はkg¥101前年比130%、(前月比79%)。で高値水準を維持した。いずれの市場も府県産が減少したが、北海産が大幅に増加し出荷が前進化した。市場別の販売量と月間平均価格は、札幌市場の販売量は3,797トン前年比96%、平均単価はkg¥82前年比122%。東京市場の販売量は9,719トン前年比105%、平均単価はkg¥116前年比132%。名古屋市場の販売量は6,154トン前年比114%、平均単価はkg¥103前年比123%。大阪本場の販売量は3,742トン前年比92%、平均単価はkg¥110前年比139%。福岡市場の販売量は1,766トン前年比81%、平均単価はkg¥122前年比139%となっている。

日本農業新聞社の主要7地区代表荷受7社の8月の主要野菜14品目の集計値では、販売量は98,025トンで前年比3%減、平均単価はkg¥182前年比35%高。7月の長雨と8月の旱魃で、結球類が生育不良による入荷減で、高騰した。販売が前年比増となった品目は、ピーマンが前年比17%増、ホウレンソウが13%増、キュウリ・サトイモが12%増など7品目。販売量が前年比減となった品目は、結球レタスが前年比20%減、ハクサイが16%減、ダイコンが8%減など7品目。価格が前年比高となった品目は、結球レタスがkg¥201で前年比56%高、ニンジンがkg¥129で55%高、キャベツがkg¥142で53%高など12品目。前年比安となった品目は、サトイモがkg¥362で前年比11%安、ホウレンソウがkg766で9%安の2品目となっている。タマネギは前年比2%減、kg¥88前年比28%高となっている。

東京都中央卸売市場の8月の野菜の入荷量は、118,714トン前年比94%(前月比103%)。平均単価はkg¥308前年比128%(前月比101%)で堅調に推移した。入荷が前年比増の品目は、ホウレンソウが前年比118%、バレイショが116%、ピーマンが112%など7品目。入荷が前年比減の品目は、レタスが前年比比74%、ハクサイが77%、トマトが92%など8品目。販売単価が前年比高の品目はハクサイがkg¥171で前年比199%、ニンジンがkg¥156で前年比175%、レタスがkg¥274で156%など12品目。前年比安の品目は、サトイモがkg¥403で前年比91%、ホウレンソウがkg¥828で92%、ナマシイタケがkg¥876で98%の3品目となっている。

 

 

東京都中央卸売市場の8月の入荷量と単価

品  目

入荷量

(t)

前年比

(%)

前月比

(%)

単 価

(\/s)

前年比

(%)

前月比

(%)

     

118,714

94.1

103.3

308

128.4

101.0

   

9,719

105.4

97.0

116

131.9

84.7

キャベツ

15,510

93.0

92.6

166

165.9

167.7

だいこん

7,675

93.2

102.7

115

121.5

100.9

はくさい

5,555

76.5

78.3

171

198.8

174.5

ばれいしょ

7,071

115.8

157.1

166

134.0

49.4

レタス

7,247

74.3

87.3

274

156.3

147.3

にんじん

6,983

96.8

121.4

156

175.2

57.4

きゅうり

8,660

103.4

130.7

371

133.9

97.6

トマト

8,654

91.7

125.2

348

142.1

95.9

ねぎ

3,990

95.9

124.6

351

127.1

68.3

かぼちゃ

2,292

84.2

110.1

242

156.4

82.6

ながいも

919

92.5

80.6

375

113.8

117.9

れんこん

  ん  に  

379256

86.8

91.7

224.3

102.0

624

948

105.2114.5

61.3

101.3

 

玉葱の概況

東京市場

東京都中央卸売市場の8月の玉葱の入荷量は9,719トン前年比105%(前月比97%)で、府県産は在庫減で減少傾向となったが、北海道産は生育順調且つ前進化で増加した。盆前の高値市況に誘われて、中旬の入荷は前年比142%の大幅増となったが、盆明けの需要は頭打ちとなり、下旬の入荷は前年比92%に減少した。平均単価も上旬はkg¥144、中旬¥116、下旬¥92と軟化した。主力は北海物に移行し、北海物の入荷量は6,452トン前年比140%、占有率66%前年比16ポイントアップ。兵庫物の入荷は2,052トン前年比85%、占有率21%前年比5ポイントダウン。佐賀物は508トン前年比33%、占有率5%前年比12ポイントダウン。総平均単価はkg¥116前年比132%(前月比85%)で高値水準を維持した。産地別では、北海物はkg¥105前年比124%。兵庫物はkg¥149前年比160%。佐賀物はkg¥138前年比155%となっている。

9月に入り、北海物の入荷が本格化したが、いずれの銘柄も品質は今一つであり、厳選を要請しているが、改善は進んでいない。今年は9月になっても、残暑が厳しく、高温下のストックは禁物である。極早生系品種は品質劣化が早く、売り急ぎ傾向で、転送業者が仲卸に廉価売り込みが活発で、卸の荷動きは鈍化、在庫は増加傾向となった。月半ばには仕切り値はL大¥1,500、L¥1,300であったが、裏相場はL大¥1,200、L¥800の安値が発生した。4連休前の荷動きも凡調だったが、連休明けは入荷減ながら荷動き鈍化で、厳しい販売環境が続いている。

1日〜19日の販売量は6,545トン前年比104%、平均単価はkg¥85前年比100%。産地別では、主力の北海物の入荷は6,243トン前年比108%、平均単価はkg¥84前年比99%。中国物の入荷は128トン前年比86%、平均単価はkg¥81前年比88%。兵庫物の入荷は99トン前年比80%、平均単価はkg¥145前年比141%。佐賀物は26トンの入荷で前年比13%、平均単価はkg¥147前年比142%となっている。

名古屋市場

名古屋市中央卸売市場の8月の玉葱販売量は6,154トン前年比114%(前月比124%)で前年比、前月比とも2桁増となっている。愛知物が終了し、主力は北海物に切り替わった。北海物の販売量は4,114トン前年比175%、占有率は67%で前年比23ポイントアップ。兵庫物の販売量は1,550トン前年比64%、占有率は25%前年比20ポイントダウン。福井物の販売量は123トン前年はなく、占有率は2%。総平均単価はkg103前年比123%(前月比82%)で、8月相場は右肩下がりで軟化した。旬別では、上旬¥132、中旬¥103、下旬¥82となっている。産地別の月平均値は、北海物はkg¥96で前年比119%。品薄の兵庫物はkg¥128前年比141%。福井物はkg¥69となっている。

9月に入り、北海物重点の販売で、JAの希望値はL大¥1,600、L¥1,400で、希望値を基準に勉売するも、売り切れず採算割れの販売も発生している。転送業者の売り込みが活発で、仲卸に荷受けよりも¥200以上の安値で直売されるので、荷受けからの買いが細り、在庫増に悩まされた。月半ばには、産地の希望値はL大、Lともに¥100値下がりしたものの、早生系品種で乾腐病、肌腐りがケース当たり2〜4球散見され、買参人の警戒心を強めたが、連休を控えて荷動きは回復傾向となった。休日明けには再び荷動きが鈍化し、在庫が増加傾向にある。品種がオホーツク222に切り替わり、遅れていた秋の訪れとともに荷動きの回復を期待している。

大阪本場

大阪市中央卸売市場本場の8月の玉葱の販売量は、3,742トン前年比92%(前月比92%)で前年比・前月比ともに同率の減少となった。北海物が大幅増となったが、在庫減の兵庫物が大幅減となった。主力は北海物に切替り販売量は、1,999トン前年比224%、占有率53%前年比31ポイントアップ。兵庫物は1,648トン前年比61%、占有率44%前年比22ポイントダウン。大阪物は35トン前年比1,168%、占有率は1%前年比1ポイントアップ。総平均単価はkg¥110前年比139%(前月比133%)で、尻下がりの値下がり相場が続いた。旬別では、上旬¥146、中旬¥104、下旬¥84であった。産地別月間平均単価は、北海物はkg¥90で前年比115%。兵庫物はkg¥135前年比171%。大阪物はkg¥83前年比120%。となっている。

9月に入り、北海物主導の販売に移行、兵庫(淡路)物は冷蔵物に切り替わったが、品質格差が大きく、品質に応じ価格差も大きくなった。今年は冷蔵物の在庫も少なく、冷蔵物10kg詰めと北海物20kg詰めが同水準の相場となっている。北海物は潤沢な入荷が続き、割安の販売が続いている。月半ばの連休前には、冷蔵物は強含みに、北海物は相場変わらずも荷動き良く完売が続いた。連休中の末端小売り店の売れ行きが今ひとつで、連休明けの荷動きは鈍化し、相場は弱含みの展開となっている。

1日〜 19日の入荷量は2,530トン前年比102%、平均単価はkg¥82前年比101%。産地別では、主力の北海物の入荷は2,122トン前年比154%、平均単価はkg¥73前年比92%。兵庫物の入荷は397トン前年比43%、平均単価はkg¥128前年比152%。となっている。

福岡市場 

福岡市中央卸売市場の8月の玉葱販売量は、1,766トン前年比81%(前月比86%)で、前年比、前月比ともに大幅減となっている。佐賀産を始め九州産の在庫減が影響した。主力は北海物に切り替わり、販売量は845トン前年比194%、占有率は48%で前年比28%アップ。佐賀物は518トン前年比54%、占有率は29%前年比15%ダウン。中国物は144トン前年比117%、占有率は8%前年比2ポイントアップ。長崎物は124トン前年比21%、占有率は7%で前年比20%ダウン。総平均単価はkg¥122前年比139%(前月比104%)。産地別の平均単価は、北海物はkg¥114前年比106%。佐賀物はkg¥130前年比163%、中国物はkg¥76前年比85%。長崎物はkg¥131前年比152%。となっている。

9月に入ってからは、北海物主力の販売となったが、佐賀を始め九州産の在庫が少なく、北海物は順調な動きが続いた。北海物の入荷は、北みらい、ふらのがメインで、連休前の先週までは荷動き順調であったが、連休明けの今週は鈍化傾向となり、月末に向けて厳しくなる気配である。府県産は淡路の冷蔵物を週2回各200ケースを受注販売をしている。

9月1日〜19日の販売量は1、671トン前年比109%、平均単価はkg¥87前年比96%。数量増の単価安となっている。

 

9月25日(金)の建値市場の玉葱市況は次の通り

【札幌市場】 入荷276トン 強い  セリ売りなし、相対販売

 20kgDB2L¥1,6001,400、 L大¥1,6001,500、 L¥1,5001,300

           M¥1,2001,000

 20kgNT2L¥1,100 900、 L大¥1,100 900、 L¥1,000 800

              M¥900 800

【太田市場】 入荷194 トン  保合           

 20kgDB2L¥1,7001,500、 L大¥1,6001,300、 L¥1,4001,300

          M¥1,2001,100

【名古屋北部】 入荷39 トン  保合 

 20kgDB2L¥1,5001,400、 L大¥1,6001,300、 L¥1,4001,200

          M¥1,2001,100

【大阪本場】  入荷129 トン  強い 

 20kgDB2L¥1,5001,300、 L大¥1,5001,300、 L¥1,3001,100

          M¥1,1001,000

 10kgDB2L¥1,3001,100、 L¥1,6001,200  M¥1,5001,100

【福岡市場】 入荷88 トン  保合 

 20kgDB2L¥1,5001,400、 L大¥1,6001,500、 L¥1,5001,300

          M¥1,2001,100

  10kgDB2L¥1,6001,500、 L¥1,8001,700、 M¥1,8001,700

 

供給(産地)の動き

9月の出回り量は、府県産が大幅減、北海産は大幅増となった。府県産地の即売物は在庫減と品質劣化の進行が早く、例年になく切り上がりが早まった。主産地の佐賀物は盆明けに終了、兵庫(淡路島)の即売物も終了が早く9月から冷蔵物に移行している。他方、北海物は昨年同様の豊作となったことで、出荷は前進化し大幅に増加した。為に、9月の市場向け出荷量は、前年を上回り供給過剰傾向が強まり、市場価格は続落傾向となった。輸入物は日本の市況安と現地価格の値上がりで減少傾向である。

府県産地

中晩生の主力産地である兵庫(淡路島)では、過去に例を見ない病害と品質劣化に悩まされた。特に、貯蔵向けの優良品種とされていた「もみじ3号」の品質劣化が激しく、商品化率の低下に消沈している。淡路島の冷蔵入庫は9月4日現在淡路産768,800ケース前年比68%、他県産97、900ケース前年比89%となっている。次シーズンの播種は、天候不順で遅れている。近年前進化傾向にあるが、総じては遅い方が生育が良い。

佐賀産地は、5月の安値と病害で、生産性が著しく低下し、次シーズンの作付が危ぶまれていたが、価格安定事業の価格差補給金の交付や地元自治体の助成金で息繋ぎが出来、再生産の準備に入っている。既に播種期で8月の播種は高温のため苗立ち不良、9月播種は順調とのこと。種子の手当ては極早生が前年比150%、中晩生は前年比85%だと言う。

北海道産地

今年の北海道産の生育は、全道的に前進化し、作柄は昨年に次ぐ豊作型と予想されていたが、中晩生の生育が予想以上に順調で、前年を上回る生産出荷量が確保出来ると報告されている。ホクレンの調べては、作付面積は12,677ha前年比99%、平均反収は5,860kg前年比102%、生産量は742,266トン前年比101%、出荷量は709,336トン前年比101%。と報告されている。出荷は前年に比べかなり前進化していることや、府県産の冷蔵物の大幅減、輸入の減少、輸出の促進など、前年に比べ需給の改善が予想されるが、問題は20万トンを超える業務・加工向けの減少率である。コロナウイルスの収束が外食需要を左右するので、早い収束を祈るばかりである。

輸入動向

  8月の輸入は、速報値で16,786トン前年比87%。日本の需給は府県産の在庫は前年比減となったが、北海道産が前年並みの豊作型となったことや、新型コロナの関係で外食需要が不振で、需給緩和で輸入物に対する関心が薄れた。主力の中国物の輸入量は16,460トン前年比87%、ニュージランドが179トン前年比119%、オーストラリヤが101トン前年比133%、アメリカ46トン前年比78%となっている。現在の日本向け価格は、中国物の剥き玉・20kg・C&F・$8.60。 アメリカ物・50£・Jサイズ・C&F・$12.00である。

 

10月の市況見通し

 府県産地の在庫減で、市場は北海物主力の販売になる。現在、北海物の出回り量が多く、市況は昨年同期の水準に値下がりしている。此の先も北海物の独断場になり、産地主導の販売態勢となる。要は加工・業務向け需要減を如何に抑制できるかが課題となる。コロナの収束で外食需要が回復すれば、高値が期待出来るものの現状が続くとすれば、厳しい環境が続き、現状の価格維持が精々となる。(了)


 
Copyright © hannanseika Co.,Ltd.