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【394号】

令和2年8月26日

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社 内 報

 7月の天気は、東・西日本を中心に度重なる大雨に見舞われ、記録に残る 『7月豪雨』となり大災害が発生した。降水量は東・西日本でかなり多かった。日照時間は、北日本の太平洋側と東・西日本でかなり少なかった。梅雨明けが遅く気温は、西日本でかなり低く、東日本も低かった。8月は、各地で異常高温の日が続き、猛暑に悩まされている。

 気象庁の9〜11月の3か月予報によると、平均気温は、北日本で平年並みまたは高い確率ともに40%、東・西日本で高い確率50%、沖縄・奄美で高い確率60%。降水量は、東・西日本の太平洋側と沖縄・奄美で平年並み亦は多い確率ともに40%。月別予報は次の通り。

 9月、北日本と東・西日本の日本海側では、天気は数日の周期で変わる。東日本の太平洋側では、天気は数日の周期で変わるが、平年に比べ曇りや雨の日が多い。西日本の太平洋側では、平年に比べ晴れの日が少ない。沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多い。

 10月、北日本の日本海側では、天気は数日の周期で変わる。北日本の太平洋側では、天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多い。東・西日本と沖縄・奄美では、天気は数日の周期で変わるが、平年に比べ晴れの日が少ない。

 11月、北日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雨または雪の日が多い。東・西日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雨の日が多い。北・東・西日本の太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い。沖縄・奄美では、天気は数日の周期で変わり、期間の後半は、平年と同様に曇りや雨の日が多い。

 

野菜の概況

 建値市場の7月の野菜の販売量は、210,334トン前年比98%、平均単価はkg¥289前年比126%。前月比では114%。7月としては1993年冷夏の高値を上回る最高値を記録した。原因は全国的な長雨と日照不足による減産と、新型コロナウイルス感染予防対策で、巣篭り用の買い溜めによる消費増とされている。札幌以外の市場は販売数量減は僅少だか、価格上昇率は大きかった。市場別の販売量と平均単価は、札幌市場の販売量は前年比106%、平均単価はs¥256前年比117%。東京市場の販売量は前年比96%、平均単価はKg¥305前年比120%。名古屋市場の販売量は前年比99%、平均単価はs¥281前年比127%。大阪本場の販売量は前年比99%、平均単価はs¥293前年比130%。福岡市場は前年比100%の販売量で、平均単価はs¥229前年比129%となっている。

建値市場の7月の玉葱販売量は23,773トンで前年比111%、平均単価はkg¥128前年比149%。稀に見る数量増の価格高であった。いずれの産地も高値市況に釣られて出荷は前進化した。亦、拠点市場から地方市場への転送が増加し、市場間の取引が活発化し、いずれの市場も販売量は前年を上回った。市場別の販売量と月間平均価格は、札幌市場の販売量は2,652トン前年比126%、平均単価はkg¥109前年比109%。東京市場の販売量は10,025トン前年比107%、平均単価はkg¥137前年比157%。名古屋市場の販売量は4,983トン前年比105%、平均単価はkg¥126前年比156%。大阪本場の販売量は4,050トン前年比111%、平均単価はkg¥124前年比149%。福岡市場の販売量は2,063トン前年比102%、平均単価はkg¥117前年比143%となっている。

日本農業新聞社の主要7地区代表荷受7社の7月の主要野菜14品目の集計値では、販売量は89,761トンで前年比1%減、平均単価はkg¥188前年比38%高。全国的に長雨と日照不足でジャガイモ、ニンジンの高騰が続いた。販売が前年比増となった品目は、サトイモが前年比22%増、キャベツ・ハクサイが4%増などの5品目。販売量が前年比減となった品目は、ホウレンソウが前年比10%減、ジャガイモ・ナスが8%減、ネギが6%減、タマネギは4%減など9品目。価格が前年比高となった品目は、ニンジンがkg¥250で前年比145%高、ジャガイモがkg¥309で99%高、タマネギがkg¥113で47%高、ダイコンがkg¥93で45%高など13品目。前年比安となった品目は、サトイモ1品目でkg¥442前年比22%安となっている。

東京都中央卸売市場の7月の野菜の入荷は、114,925トン前年比96%(前月比92%)。平均単価はkg¥305前年比125%(前月比114%)の高値で推移した。入荷が前年比増の品目は、サトイモが前年比116%、タマネギが107%、ナマシイタケ103%など7品目。入荷が前年比減の品目は、ダイコンが前年比比85%、ネギが87%、バレイショが89%、レタスが91%など8品目。販売単価が前年比高の品目はニンジンがkg¥272で前年比239%、バレイショがkg¥336で前年比194%、タマネギがkg¥137で157%、レタス類がkg¥186で147%など14品目。前年比安の品目は、サトイモがkg¥477で前年比82%の1品目のみとなっている。

 

東京都中央卸売市場の7月の入荷量と単価

品  目

入荷量

(t)

前年比

(%)

前月比

(%)

単 価

(\/s)

前年比

(%)

前月比

(%)

     

114,925

95.6

91.7

30

125.2

114.2

   

10,025

107.4

99.8

137

156.9

144.2

キャベツ

16.749

100.7

99.0

99

138.2

110.0

だいこん

7,477

85.1

104.3

114

151.0

110.7

はくさい

7,094

93.8

94.1

98

148.7

142.0

ばれいしょ

4,502

88.8

67.0

336

194.1

144.8

レタス

8,306

91.0

96.6

186

146,9

163.2

にんじん

5,753

91.8

97.1

272

239.0

156.3

きゅうり

6,625

100.5

85.9

380

118.9

134,8

トマト

6,910

94.5

82.8

363

117.8

133.5

ねぎ

3,203

87.0

85.0

514

126.5

122.7

かぼちゃ

2,081

81.6

96.4

293

130.6

104.6

ながいも

1,140

114.0

92.8

318

97.0

105.7

れんこん

にんにく

169251

87.3

105.2

139.7

103.3

1,018

936

110.5113.5

69.2

110.8

 

玉葱の概況

東京市場

東京都中央卸売市場の7月の玉葱の入荷量は10,025トン前年比107%(前月比100%)で、例年と異なり盛夏を迎えて増加した。梅雨明け遅れの長雨で夏物商材の入荷減の影響等で価格高となり、産地の出荷は前進化した。主力は兵庫物で入荷量は4,373トン前年比131%、占有率44%前年比8ポイントアップ。佐賀物の入荷は2,683トン前年比81%、占有率27%前年比10ポイントダウン。北海物(ヒネ物)は439トン前年比351%、占有率4%前年比3ポイントアップ。香川物は437トン前年比48%、占有率4%前年比6ポイントダウン。富山物も同じく437トン前年比195%、占有率4%前年比2ポイントアップ。総平均単価はkg¥137前年比157%(前月比144%)で堅調に推移した。産地別では、兵庫物はkg¥158前年比172%。佐賀物はkg¥129前年比154%。北海物はkg¥128前年比73%。香川物はkg¥118前年比143%。富山物はkg¥111前年比138%となっている。

8月に入り、府県産の兵庫物は異常高が続き、拡販に不向き。佐賀物は入荷減に加えて品質低下と割高で市場性が低下したことで、北海物の入荷が待望された。北海物の走りは月始めに入荷したが、乾燥不充分でカビが散見されたものの、引き合い強く、L大¥2,600〜2,500の高値販売となった。翌週からは、主力産地のJA北みらい、JAふらの等の優良銘柄の入荷が始まった。いずれも、荷口により球締りの軟い物が散見されたが、品質的に大きな問題はなく、球流れもL大中心であり、北海物主力の販売に移行した。ただ、SN3種は軟質で腐敗が多くクレームが続出した。此処に来て、北海物オンリーの販売状態となっているが、主力JAの指値要請が高値で、スーパーとの商談値と¥200前後の価格差があり、売り込みが消極化している。

1日〜20日の販売量は6,336トン前年比114%、平均単価はkg¥129前年比143%。産地別では、主力は北海物に移行、北海物の入荷は3,377トン前年比184%、平均単価はkg¥118前年比131%。兵庫物の入荷は1,924トン前年比100%、平均単価はkg¥152前年比162%。佐賀物の入荷は438トン前年比34%、平均単価はkg¥143前年比161%。中国物は231トンの入荷で前年比144%、平均単価はkg¥85前年比91%となっている。

名古屋市場

名古屋市中央卸売市場の7月の玉葱販売量は4,983トン前年比105%(前月比115%)で前年比、前月比とも増となっている。愛知物が終盤となり主力は兵庫物に移行した。兵庫物の販売量は3,639トン前年比122%、占有率は73%で前年比10ポイントアップ。北海物(ヒネ物)は566トン前年比77%、占有率は11%前年比5ポイントダウン。富山物の販売量は299トン、前年比157%、占有率は6%前年比2ポイントアップ。総平均単価はkg126前年比156%(前月比145%)で、相場は6月下旬の¥88から急上昇した。旬別では、上旬¥112、中旬¥134、下旬¥128で中旬がピークで、下旬は軟調に転じた。産地別では、兵庫物はkg¥142前年比160%。北海物はkg¥57前年比91%。富山物はkg¥116前年比142%。となっている。

8月に入り、北海物の先陣を切って空知の極早生が入荷したが、品質は今ひとつであった。5日には、JA北みらいが入荷、L大中心で球流れが良く、品質も良好であった。価格は、L大¥2,500、L¥2,300、M¥2,000で順調な滑り出しであった。高値の兵庫物も盆需要を控えて、引き合いが強まり産地JAに増量要請するも、他市場からの要請も多いと受け入れられず、北海物重点販売となる。盆明けからは、北海物の入荷が潤沢で相場は右肩下がりとなった。

此処に来て、北海物の入荷は順調で、JA北みらいが主力で、L大中心の球流れであるが、荷動きが鈍く在庫を抱えながらの販売を続けている。実勢価格はL大¥1,600〜1,500だが、指値は¥1,800で苦しい販売環境にある。兵庫物は注文分だけの販売だが、黒煤の発生が多くクレームが出ている。

大阪本場

大阪市中央卸売市場本場の7月の玉葱の販売量は、4,050トン前年比111%(前月比129%)で前年比・前月比ともに増加した。佐賀物が大幅減となったが、その他の産地が増加した。他市場向けの転送需要も活発化し、入荷増ながら品薄高傾向が続いた。主力は兵庫物で販売量は、2,677トン前年比114%、占有率66%前年比2ポイントアップ。愛媛物は445トン前年比256%、占有率11%前年比5ポイントアップ。北海物(ヒネ物)は324トン前年比206%、占有率は8%前年比4ポイントアップ。和歌山物は315トン前年比607%、占有率は8%、前年比7ポイントアップ。佐賀物は109トン前年比30%、占有率は3%前年比7ポイントダウン。総平均単価はkg¥124前年比149%(前月比133%)で上昇相場が続いた。旬別では、上旬¥107、中旬¥128、下旬¥131となっている。産地別月間平均値は、兵庫物はkg¥148で前年比173%。愛媛物はkg¥86前年比112%。北海物はkg¥77前年比56%。和歌山物はkg¥35前年比40%、佐賀物はkg¥112前年比147%。となっている。

8月に入り、兵庫物の入荷が減少傾向となり、北海物も少量の入荷があるものの、盆需要を控えて市況は強気配となった。兵庫物はL¥3,500〜3,320、北海物はL大¥2,800〜2,700の高値販売が続いたが、盆需要は振るわず、盆直前には値下がりに転じた。盆明けには、兵庫物はL¥2,800〜2,400、北海物はL大¥1,800〜1,400に値下がりした。現在は、兵庫物に黒煤が多発し、品質劣化で安値中心の販売だが,客離れで荷動きは鈍い。北海物は入荷順調で、2L、L大は引き合い強く、保合を維持しているが、Lは動きが鈍く弱い。極早生のNS3は、腐敗が散見されてクレームが続出している。

1日〜20日の入荷量は2,329トン前年比96%、平均単価はkg¥125前年比160%。産地別では、主力の兵庫物の入荷は1,303トン前年比67%、平均単価はkg¥145前年比188%。北海物は946トン前年比391%、平均単価はkg¥101前年比129%。大阪物は30トン前年比999%、平均単価は

kg¥86前年比125%となっている。

福岡市場 

福岡市中央卸売市場の7月の玉葱販売量は、2,063トン前年比102%(前月比123%)で、前月に続き前年比、前月比とも増となっている。減産減収の佐賀物も集約出荷で前年比増となった。主力の佐賀物の販売量は1,307トン前年比102%、占有率は63%で前年と同じ。長崎物は290トン前年比105%、占有率は14%で前年と同じ。福岡物は121トン前年比90%、占有率は6% 前年比1ポイントダウン。北海物(ヒネ物)は120トン前年比79%、占有率は6%前年比2ポイントダウン。総平均単価はkg¥117前年比143%。(前月比131%)。産地別の平均単価は、佐賀物はkg¥126前年比166%。長崎物はkg¥76前年比113%、福岡物はkg¥111前年比148%。北海物はkg¥91前年比54%。となっている。

8月に入ってからは、佐賀物は終盤を迎え、入荷減で相場は堅調に推移した。現在は、北海物の入荷が順調で、北海物主力の販売になっている。北みらい、ふらの、美幌がメイン。銘柄に依り多少の腐りが見受けられるが、特に問題は発生していない。L大中心の球流れだが、L中心の荷口もある。中心相場はL大¥1,900〜1,800で荷動きは順調。長崎物は平戸産で隔日に10〜8トンの入荷だが、品質良好で評価高い。注文筋に相対で販売している。

8月1日〜20日の販売量は1、037トン前年比80%、平均単価はkg¥136前年比164%。数量減の単価高となっている。

 

8月25日(火)の建値市場の玉葱市況は次の通り

【札幌市場】 入荷178トン 弱保合  セリ売りなし、相対販売

 20kgNT2L¥1,4001,200、 L大¥1,4001,200、 L¥1,2001,000

 20kgDB2L¥1,8001,400、 L大¥1,8001,400、 L¥1,5001,200

【太田市場】 入荷214 トン  保合           

 20kgDB2L¥1,8001,600、 L大¥1,8001,600、 L¥1,8001,500

          M¥1,7001,500

【名古屋北部】 入荷130 トン  保合

 20kgDB2L¥1,6001,500、 L大¥1,8001,600、 L¥1,6001,400

          M¥1,4001,300

 20kgDB2L¥2,2002,000、 L¥2,6002,500  M¥2,3002,200

【大阪本場】  入荷78 トン  弱い

 20kgDB2L¥1,7001,500、 L大¥1,8001,400、 L¥1,5001,200

          M¥1,2001,100

 20kgDB2L¥2,0001,700、 L¥2,3002,000  M¥2,0001,700

 10kgDB2L¥1,200800 L¥1,500900 M¥1,200800

【福岡市場】 入荷124 トン  強い

 20kgDB2L¥2,2001,800、 L大¥2,2001,700、 L¥2,0001,500

          M¥1,5001,300

 崎10kgDB2L¥1,000900、 L¥1,3001,200  M¥1,3001,200

 

供給(産地)の動き

8月の市場は、全国的に猛暑が続き、野菜の多くの品目が高温障害や豪雨の後遺症で、出回り量が減少し、高値相場が続いたが、盆明けからは一部の品目を除き相場は軟調に転じ、落ち着いた状態になったものの、今月一杯は平年比高が続きそうだ。

玉葱も府県産の主力産地である佐賀では、病害による商品化率の低下で、出荷量が激減し、切り上がりが例年より早く、出荷はほゞ終了状態にあり、一部生産者の個人出荷を残すのみとなっている。既に産地では、次シーズンの極早生の播種が始まっている。

中晩生主力の兵庫(淡路島)も出荷の前進化と、高温による黒煤病の発生で、商品化率の低下で、残量は少なく今月中にはほぼ終了する。8月になり、高温の影響か? 黒煤が多発し正品化率は70%を割り込み、寡ってないロス率に産地関係者は頭を抱えている。

9月以降は北海物の出荷が本格化する。北海物の生育は順調であり、作柄は枯上がりが早く、昨年に比べやや見劣りするものの、豊作型の予想である。8月の早や出し出荷は、順調でいずれの産地も前年比大幅増となっているが、品種により、球締りが悪く、腐敗が散見されクレームが発生している。

府県産地、

佐賀では、一部生産者の個選を除き出荷は終了している。今年は病害と長雨による品質低下、特に高温時に発生する黒煤に悩まされた。貯蔵品については終始正品化率の低下で、収入減に悩まされた。JA、商系とも多量に発生する残滓の処理に費用が掛かり、現在も腐敗品の処理に追われている。生産者の多くは、5月出荷は市況の異常安値で手取りが皆無になり、7月出荷は異常高値になったものの、病害による正品化率の低下で、収入増が望めず、玉葱栽培の難しさに悩まされている。

中晩生の主力産地である兵庫の淡路島では、今年の即売出荷の終了は例年になく早い。原因は中晩生の病害多発による商品化率の低下である。他産地と異なり、淡路島の生産者は生産管理に長け、病害防除にも造詣が深く、今年の病害、特に黒煤被害の原因把握に苦しんでいる。一概には天候が原因していると言われているが、納得出来るデータや証拠に乏しい。8月の正品歩留り率は70〜60%で、過去に例がない。特に、優良品種として一世を風靡した『もみじ系』に病害の発生率が高い。現在も残滓処理場はフル操業だと言う。

特に、淡路島は冷蔵物の主力産地であるが、今年は冷蔵適格品が少ない。盆前の8月7日現在の冷蔵入庫は784,575ケースで前年比67%にとどまっている。淡路物以外に国内産が120,300ケース前年比78%の入庫があるが、いずれにしても前年比大幅減である。

玉葱の作付は、全国的には増反傾向にあると聞くが、府県のいずれの産地も在庫は前年より少ないと見ている。

北海道産地

今年は北海道も気温の高い日が多く、玉葱の生育は順調で、枯上がりが平年よりも早いと聞く。例年7〜9月の生育期には、毎月産地を巡回して生育状況を観察するのだが、今年はコロナウイルスの影響で、一度も現地観察をしていない。産地からの情報では、いずれも豊作型で圃場格差が少ないと聞いている。ただ、色褪せと枯上がりの早いと言うのが気になる。

8月1日〜20日の市場の入荷量は、前年比大幅増となっていることからも、生育・出荷が前進していることが窺える。盆明けの市場では、荷口による格差はあるものの、早生系のNS-3は着荷時の検品で、球締りが悪く、腐敗が見受けられ、販売後にクレームが相次いでいると言う。昨年はカビの発生に悩まされたが、今年は腐敗とたなもちの悪さが期待外れになっている。早や出し出荷は、市況高を反映して若採りになった可能性もある。今年は、府県の在庫は前年に比べてかなり少なく、今後の市場は、北海物の独断場になり、有利販売が期待出来るが、年内は前進出荷を心掛けることが肝要である。此の先もコロナウイルスが収束しない限り、人の往来が制限され、訪日客の減少で外食需要が低迷し、消費量は前年に比べ大きく減少すると見られている。

輸入動向

  7月の輸入は、速報値で21,355トン前年比105%。日本の市況高で増加傾向である。主力の中国物の輸入量は19,404トン前年比100%、ニュージランドが1,664トン前年比239%、オーストラリヤが259トン前年比75%となっている。

中国、主力産地は、天候不順による大雨などの影響で、収穫の遅れと品質低下に悩まされているほか、7月に低迷した国内マーケットは、天候不順で野菜の価格が値上がりしている。玉葱も同様に値上がりしているほか、品質劣化でムキ玉の歩留まり低下で値上がりしている。現在価格は、ムキ玉¥20kg・C&F・$8.00前後である。8月の成約は7月並みか下回ると見ている。

ニュージランド、7月は予想を上回る入荷となったかが、既にシーズンオフになっており、8月の成約は少ない。

 

9月の市況見通

 府県産地の在庫減で、市場では北海物のウエイトが高くなる。占有率が高まると強気になるのが世の常である。既に、市場荷受けでは産地の指値が実勢価格を大幅に上回り、採算割れ販売に苦しんでいる荷受けもあり、玉葱販売担当者はストレスで元気のない社員が多い。2019年度の主要卸会社の業績は、51%が営業赤字と報告されている。原因は採算割れの販売が増加したことにある。野菜の流通は現在も70%は市場経由である。卸と出荷団体が協議して、採算割れのない取引となる対策を講じて貰いたいものである。現在市場は、既に荷凭れの処もあり、此の先の市況はやや軟調に転じる可能性が強い。北海物は品種移行で質的に向上するが、9月の中心相場は現状よりやや安いL大¥1,600〜1,400の予想。(了)


 
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