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【379号】

令和元年 5月26日

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社 内 報

 4月の天候は、日照時間は、北日本でかなり多かった。降水量は、北日本で少なく、沖縄・奄美で多かった。気温は、東日本で低く、沖縄・奄美で高かった。5月の気温は、全国的に平年に比べ高い日が多く、既に、此の時期に真夏日を記録している処が多い。特に、北海道の各地で、5月としては観測史上例のない猛暑日が発生し全国一の高温を記録した。降水量は全国的に少なめであった。

 気象庁の6〜8月の3か月予報によると、平均気温は、沖縄・奄美で平年並み亦は高い確率ともに40%。降水量は、北・東・西日本で平年並み亦は多い確率ともに40%。月別予報は次の通り。

 6月、北日本では、期間の前半は、天気は数日の周期で変わる。期間の後半は、平年と同様に曇りや雨の日が多い。東・西日本では、平年に比べ曇りや雨の日が少ない。沖縄・奄美では、平年に比べ曇りや雨の日が多い。

 7月、北日本では、平年と同様に曇りや雨の日が多い。東・西日本では、平年に比べ曇りや雨の日が多い。沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多い。

 8月、北日本では、天気は数日の周期で変わるが、平年に比べ晴れの日が少ない。東・西日本では、平年に比べ晴れの日が少ない。沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多い。

 

主要(市場)の動き

野菜の概況

4月の建値市場の野菜の販売量は、230,401トン前年比104%で、品目別には増減はあるものの、札幌以外の市場の入荷は前年比増であった。平均単価は、昨秋から続いていた前年比安が前年比高に好転し、kg¥228前年比107%であった。市場別の入荷量と平均単価は、札幌市場の入荷は前年比96%、平均単価はs¥210で前年比105%。東京市場の入荷は前年比103%で、平均単価はKg¥242前年比107%。名古屋市場は前年比110%の入荷で、平均単価はs¥217前年比104%。大阪本場は前年比102%の入荷で、平均単価はs¥229前年比108%。福岡市場は前年比104%の入荷で、平均単価はs¥170前年比108%となっている。

建値市場の4月の玉葱販売量は29,933トン前年比108%で、平均単価はkg¥114前年比116%となっている。数量増の価格高で好調に推移した。市場別の販売量と平均価格は、札幌市場の販売量は3,640トン前年比100%、平均単価はkg¥108前年比121%。東京市場の販売量は13,189トン前年比111%、平均単価はkg¥122前年比119%。名古屋市場の販売量は6,376トン前年比105%、平均単価はkg¥106前年比116%。大阪本場の販売量は3,972トン前年比103%、平均単価はkg¥116前年比114%。福岡市場の販売量は2,756トン前年比124%、平均単価はkg¥103前年比104%となっている。

日本農業新聞社が集計した、全国主要7地区の代表荷受7社の4月の主要野菜14品目の販売量は、99,427トンで前年比7%増、平均単価はkg¥138前年比4%高となっている。販売量が前年比増の品目は、タマネギが前年比31%増、ニンジンが29%増、ホウレンソウが24%増など6品目。前年比減の品目は、サトイモが前年比10%減、ナスが8%減、結球レタスが7%減など5品目。価格が前年比高の品目は、サトイモがkg¥252で前年比39%高、ハクサイがkg¥63で37%高、ピーマンがkg¥404で32%高など10品目。タマネギはkg¥95で8%高となっている。前年比安の品目は、ニンジンがkg¥101で前年比46%安、ホウレンソウがkg¥420で12%安、7キャベツがkg¥76で7%安など4品目となっている。

東京都中央卸売市場の4月の野菜の入荷は、128,921ン前年比103%(前月比105%)。平均単価はkg¥242前年比107%(前月比105%)となっている。主要品目で入荷が前年比増の品目は、ホウレンソウが前年比119%、ニンジンが118%、タマネギが111%など9品目。入荷が前年比減の品目は、レタスが前年比93%、ダイコンが95%、ハクサイが97%など6品目。販売単価が前年比高であった品目は、ハクサイがkg¥74で前年比162%、レタスがkg¥199で136%、ピーマンがkg¥487で122%など11品目。前年比安の品目は、ニンジンがkg¥121で前年比57%、ネギがkg¥268で92%、キャベツがkg¥90で100%弱など3品目となっている。

東京都中央卸売市場の4月の入荷量と単価

品  目

入荷量

(t)

前年比

(%)

前月比

(%)

単 価

(\/kg)

前年比

(%)

前月比

(%)

     

128,921

103.0

104.7

242

107.0

105.2

たまねぎ

13,189

110.8

125.3

122

119.1

91.7

キャベツ

19,148

100.9

96.5

90

99.8

145.2

はくさい

6,399

96.5

86.2

74

161.8

160.9

だいこん

9,982

95.1

102.5

96

116.5

126.3

ばれいしょ

8,884

106.6

122.8

132

114.7

115.8

レタス

6,819

93.1

93.7

199

135.5

119.2

にんじん

7,844

118.1

103.7

121

56.6

113.1

トマト

7,288

97.6

122.2

360

108.2

88.0

きゅうり

7,339

98.6

125.7

229

105.2

69.4

ねぎ

3,711

109.6

90.9

268

92.3

109.8

かぼちゃ

2,510

110.4

96.9

166

100.5

109.9

ながいも

958

99.9

107.9

338

116.7

100.9

れんこん

404

87.4

61.9

656

122.3

120.6

にんにく

286

113.4

99.7

944

90.1

112.3

玉葱の概況

東京市場

東京都中央卸売市場の4月の玉葱の入荷量は、13,189トン前年比111%(前月比125%)であった。北海物が前年比11%減となったが、府県の早生が大豊作型となり、佐賀物が前年比158%と増加したことで、入荷増となった。主力は佐賀物で、入荷量は6,055トン前年比158%、占有率46%で前年比14ポイントアップ。北海物は、5,8864トンの入荷量で前年比89%、占有率45%で前年比11ポイントダウン。中国物は397トンの入荷で前年比131%、占有率3%で0.5ポイントアップ。熊本物は269トンの入荷で前年比137%占有率は2%。月平均単価はkg¥122前年比119%前月比92%で高値を維持した。産地別平均単価は、北海物がkg¥130前年比131%。佐賀物はkg¥115前年比112%。熊本のサラダ玉葱はkg¥153前年比87%。中国物はkg¥84前年比106%となっている。

5月の上旬は、佐賀物に続き兵庫物や千葉物の入荷が始まったが、北海物の入荷減と、天皇の退位・即位で10連休となったこともあり、入荷は前年を下廻ったものの、荷動きは今一つで、相場は弱保合で推移した。連休明けからの入荷は順次増加傾向となったが、荷動きは鈍く需給関係は、品余りの状態となった。産地JAでは北海物の高値を受けて、希望値は高く、相場は安く、販売環境が厳しくなった。此の時期、主力は佐賀物だが、今年は大粒のに軟質で品質的に問題があり、販売後のクレームが多く、品質懸念でスーパー向けの大手業者に倦厭され、投げ売りが発生した。今年大豊作となった各地の早生は、過大球が多く、球締りが悪く軟弱で店もちが悪い。栃木物も豊作で肥大球が多く、客足が遠退いている。5月1日〜20日の入荷量は9,463トン前年比110%、平均単価はkg¥91前年比98%となっている。産地別の入荷量と平均単価は、佐賀物の入荷は5,787トン前年比108%、単価はkg¥78で前年比90%。北海物は2,015トントン前年比90%、単価はkg¥135で前年比130%。兵庫物は462トン前年比193%、単価はkg¥85前年比92%。となっている。北海物はホクレンの事前契約物で単価は前年比大幅高となっている。6月は産地の多くが中晩生に切り替わり、たなもちは良くなるものの、市況の回復には時間がかかると見られている。

名古屋市場

名古屋市中央卸売市場の4月の玉葱販売量は、6,376トン前年比105%(前月比97%)で前年比増、前月比減であった。主力は引き続き北海物で販売量は、4,260トン前年比94%、占有率は67%前年比7ポイントダウン。愛知物の販売量は1,814トン前年比141%、占有率は28%前年比7ポイントアップ。宮崎物の販売量は74トン前年比350%、占有率は1%前年比1ポイントアップ。平均単価はkg¥106前年比117%(前月比91%)。産地別では、北海物はkg¥101前年比122%、愛知物はkg¥113で前年比101%。宮崎物はkg¥129前年比93%となっている。

5月に入り、愛知物の出荷がピークを迎えた。主力産地は碧南で、品種は早生種のレクスターと七宝早生、豊作型で球流れは、2L主力の入荷で相場は2L安のL・M高の展開となった。大型連休前は、荷動きは順調であったが、連休明けは入荷増となったことや、周辺市場にも地場物が潤沢に出回り、荷動きが鈍化し販売に苦戦を強いられた。昨今では、品種は七宝7号とアドバンスになり、球流れはやや小粒化し、2LとLが半々近くになった。兵庫物も入荷しているが総じて大粒で、L級に割高が生じLの動きが鈍くなっている。

大阪本場

大阪市中央卸売市場本場の4月の玉葱の販売量は、3,972トン前年比103%(前月比107%)で、北海物は前年を下回ったが、佐賀、兵庫が前年を大きく上回り数量増となった。主力は北海物で、販売量は1,507トン前年比86%、占有率38%前年比8ポイントダウン。佐賀物は1,291トンで前年比141%、占有率は33%前年比9ポイントアップ。兵庫物は506トン前年比276%、占有率は13%前年比8ポイントアップ。月平均単価はkg¥116前年比114%(前月比89%)。産地別では、北海物がkg¥121前年比132%。兵庫物はkg¥121で前年比86%。佐賀物はkg¥109で前年比104%となっている。

5月に入り、佐賀物の増加に加え、兵庫の早生物の出荷が本格化した。兵庫物も入荷の球流れは2Lが60%以上を占め、2Lが値下がりし、割安感からそれなりに引き合いがあり、即日完売となった。月半ばには、兵庫・佐賀物ともに入荷の球流れは2Lが70%を占め、Lとの価格差が20kgで¥700〜600も

生じたが、割安が受けて予想以上の荷動きとなった。月後半には、佐賀物と兵庫物の間に品質格差が生じ、仲卸の多くは佐賀物から兵庫物への切り替えが進み、佐賀物の販売に悩まされた。昨今では、早生の出荷がピークを過ぎ、産地では一時的のストック(囲い)が始まり、市況眺めの出荷となっている。市場ではL・Mの動きに回復の気配が見受けられ、相場は兵庫物強保合、佐賀物弱保合の動きとなっている。1日〜20日の販売量は、2,528トン前年比120%、平均単価はkg¥71前年比83%。産地別では、佐賀が1,188トン前年比151%、単価はkg¥68前年比89%。兵庫が1,089トン前年比139%、単価はkg¥71前年比75%。北海が125トン前年比48%、単価はkg¥108前年比107%となっている。

福岡市場 

福岡市中央卸売市場の4月の玉葱の販売量は、2,756トン前年比124%(前月比117%)で、前年比前月比ともに増となっている。主力は佐賀物で販売量は1,059トン前年比199%、占有率は38%前年比14ポイントアップ。北海物の販売量は986トン前年比87%、占有率は35%で前年比15ポイントダウン。長崎物は454トンで前年比129%、占有率は16%で前年比は同じ。平均単価はkg¥103前年比104%(前月比87%)で、軟化した。産地別の平均単価は、佐賀物はkg¥97前年比107%、北海物はkg¥116前年比115%。長崎物はKg¥98前年比88%となっている。

5月に入り、今年は平成から令和に元号が変わり、4月末から5月上旬の10連休となったが、産地に在庫が多く、入荷は前年を大幅に上回った。価格も日々値下がり傾向となった。特に、主力の佐賀物は、近年にない大豊作で、2L中心の球流れで販売に苦労した。此処に来て2Lが減少傾向となり、L中心の球流れになりつつあるが、2L中心に売り込んで来た経緯から、割高のLの荷動きは鈍い。価格的にも数量的にも安定化して来たので、売り込みに拍車をかけたい。5月1日〜20日の販売量は1,646トン前年比136%、平均単価はkg¥79前年比94%となっている。

 

5月27日(月)の建値市場の玉葱市況は次の通り

【札幌市場】 入荷108トン 弱い 

  20kgDB2L¥2,500      L大¥3,1503,000、 L¥2,6002,500

 20kgDB3L¥800       2L¥1,3001,150、 L¥1,7001,650

M¥2,2002,100

【太田市場】 入荷435トン 保合 

  20kgDB2L¥2,3002,200、 L大¥2,4002,300、 L¥2,3002,200

 20kgDB2L¥1,000800  L¥1,3001,200 M¥1,8001,700

 20kgDB2L¥1,2001,000、 L¥1,8001,700 M¥2,0001,800

 20kgNT2L¥1,000800  L¥1,2001,000 M¥1,2001,000

【名古屋北部】  入荷295 トン  強保合 

 20kgDB2L¥1,2001,000、 L¥1,6001,500 M¥1,8001,600。         

 10kgDB2L¥700 500  L¥800 600   M¥900 700

 20kgDB2L¥1,2001,100、 L¥1,8001,700 M¥2,0001,900

【大阪本場】  入荷128 トン  弱保合 

 10kgDB2L¥500 400 L¥700 600  M¥800 700

 20kgDB2L¥1,000900  L¥1,3001,200 M¥1,8001,500

 10kgDB2L¥700 500  L¥1,000800 M¥1,100900

 20kgDB2L¥1,2001,000、 L¥2,0001,700 M¥2,2002,000     

【福岡市場】 入荷 120 トン  強い 

 10kgDB2L¥600 400 L¥800 600  M¥800 600

 10kgDB2L¥600 500  L¥800 600   M¥800 600

 10kgDB2L¥600 400  L¥700 600   M¥700 600

 

 

供給(産地)の動き

  府県産地

今年は、4月末から5月にかけて、10連休となったことで、5月初旬の出荷は停滞し、産地のストックが増加した。球肥大が過大で軟弱な早生物は、出荷の後ズレで品質劣化を招き市場からのクレームが増加した。

佐賀産地では、極早生の収穫は終了し、甘70、アドバンス、一部で中晩生のターザンの収穫が始まっている。中晩生は降雨少なく、干ばつ気味で葉茎が色落ちしている圃場が多い。生育は平年に比べ遅れ気味で、早生ほどの球肥大は見受けられず、作柄は平年作に落ち込む可能性が高い。早生物の中では七宝7号以外は軟質で日持ちが悪く劣化が早い。今年の早生は集荷に出荷作業が追い付かず、収穫後の日数経過が長く、過度の品質低下を招いている。出荷の後ズレで短期貯蔵(囲い、ころがし)の在庫は多くなると見ている。

兵庫(淡路島)の今年の作付は1,445haで前年並み。品種別では早生系が21%、中生系が59%、晩生系が19%、レッドが1%となっている。早生は大豊作、中晩生は豊作と予想されている。5月17日の定点調査報告では、中生種ターザンの生育は、草丈85.2p平年比112%、生葉数8.5枚平年比113%。晩生種もみじ3号の生育は、草丈84.9p平年比108%、生葉数9.5枚平年比111%となっている。産地関係者の大方の作柄判断は、早生は大豊作、中晩生は豊作と見ている。

現在の産地相場は、切り落とし・20kg・2L〜M込み・現地渡し¥900〜800。生育は前進化傾向で、此の先、短期貯蔵の(囲い、ころがし)が増加し、容器のポリコン不足が深刻化する可能性がある。

 愛知を始め、香川、栃木、愛媛等中小産地の作柄も豊作型と言われている。

北海道産地 

出荷は6〜7月販売用の冷蔵貯蔵以外は終了し、次シーズンの定植作業も順調で、平年より早い終了となった。活着は良好だったが、その後の降雨量が少なく雨待ちの状態だったか、21日に待望の降雨(石狩、空知、上川地区)に恵まれた。オホーツク沿岸は、少雨か曇りで今も雨待ち状態である。道庁の5月15日現在の生育状況の報告では、空知地区の生育は平年並みで6日程度前進化。上川地区も生育は順調で4日程度の前進化。オホーツク地区は移植作業は平年よりやや早く終了、生育は平年並み。となっている。

輸入物

 4月の輸入は、速報値で26,604トン前年比103%。中国物が全体の91%弱を占めている。国別では中国が24,077トン前年比107%。ニュージランドが1,583トン前年比67%。オーストラリヤが207トン前年比45%。アメリカが167トン前年比118%となっている。5〜7月の輸入は中国が主力となる予想。

 中国、現在入荷の主力産地は内陸部の雲南省で四川省も若干量ある。雲南省の作付は前年比減反になっているほか、国内マーケットが堅調で、産地相場は底固い動きにある。江蘇省の収穫は5月後半から、山東省は6月前半から始まる。現在の日本向け価格は、剥き玉20kg・C&F・$8.00の水準で、浜渡し価格で¥1,260〜¥1,300である。

 

6月の市況見通し

5月の市況は、府県産地の豊作で潤沢な出回りとなり、昨秋11月から4月迄続いた前年比高の市況が前年比安に転じた。主力産地の佐賀、兵庫の早生物の作柄が近年にない大豊作となったことで、出荷は後ズレしており、6月時点の府県産の在庫は平年に比べ、かなり多い。従って6〜7月も潤沢な出回りが予想され、前年比安の可能性が高い。市況は兵庫物20kg・L1,700〜1,600。を予想。(


 
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