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【373号】

平成30年11月27日

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社 内 報

 10月の天候は、北日本では気温がかなり高く、沖縄・奄美ではかなり低かった。降水量は、東・西日本の太平洋側で少なかった。北海道地方と沖縄・奄美で多かった。11月に入り、月前半は比較的温暖な日が多く、後半は平年並みの日が多い。札幌の初雪は平年より23日,昨年より28日遅かった。

 気象庁が発表した12〜2月の3か月予報では、この期間の平均気温は、東日本で平年並みまたは高い確率ともに40%、西日本と沖縄・奄美で高い確率50%。降水量は、東日本の日本海側で平年並みまたは少ない確率ともに40%、沖縄・奄美で平年並みまたは多い確率ともに40%。降雪量は、東日本の日本海側で平年並みまたは少ない確率ともに40%、西日本の日本海側で少ない確率50%。月別予報は次の通り。

 12月、北日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雪または雨の日が多い。東日本の日本海側では、平年に比べ曇りや雨または雪の日が少ない。西日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雨または雪の日が多い。北・東・西日本の太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い。沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多い。

 1月、北日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雪の日が多い。東・西日本の日本海側では、平年に比べ曇りや雪または雨の日が少ない。北・東・西日本の太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い。沖縄・奄美では、平年に比べ曇りや雨の日が多い。

 2月、北日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雪の日が多い。東・西日本の日本海側では、平年に比べ曇りや雪または雨の日が少ない。北・東・西日本の太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い。沖縄・奄美では、平年に比べ曇りや雨の日が多い。

 

主要(市場)の動き

野菜の概況

10月の建値市場の野菜の入荷は、253,073トン前年比97%で、多くの品目で回復傾向となったものの、平均価格は市場別に多少のバラツキが見られるものの、前年比134〜118%で高値定着傾向となっている。市場別の入荷量と平均単価は、札幌市場の入荷量は前年比103%、平均単価はs¥167で前年比118%。東京市場は前年比96%の入荷量で、平均単価はKg¥264前年比131%。名古屋市場は前年比100%の入荷量で、平均単価はs¥234前年比126%。大阪本場は前年比98%の入荷量で、平均単価はkg¥258前年比134%。福岡市場は前年比100%の入荷量で、平均単価はkg¥201前年比126%となっている。

建値市場の10月の玉葱販売量は、28,995トン前年比99%で、札幌・名古屋市場以外は前月に続き減少傾向であった。平均単価はいずれの市場も前年比141〜107%で堅調に推移した。市場別の販売量と平均価格は、札幌市場の販売量は前年比114%で、平均単価はkg¥82前年比134%。東京市場の販売量は前年比96%、平均単価はkg¥101前年比132%。名古屋市場の販売量は前年比109%、平均単価はkg¥90前年比125%。大阪本場の販売量は前年比97%、平均単価はkg¥106で前年比141%。福岡市場の販売量は前年比71%、平均単価はkg¥99前年比107%となっている。

日本農業新聞社が集計した、全国主要7地区の代表荷受7社の10月の主要野菜14品目の販売量は、122,137トン前年比2%増(前月比19%増)、平均単価はkg¥144前年比33%高(前月比12%安)となっている。販売量が前年比増の品目は、タマネギの22%増を始め、ダイコンが6%増、キャベツ、キュウリが3%増など4品目。前年比減の品目は、ナスの27%減を始め、ホウレンソウが19%減、ピーマンが15%減など8品目。価格は14品目総てが前年比高となっている。特に、ニンジンがkg¥170で前年比139%高、ピーマンがkg¥460で77%高、ハクサイがkg¥88で73%高など。タマネギはkg¥77で前年比17%高となっている。

東京都中央卸売市場の10月の野菜の入荷は、134,292トン前年比96%(前月比111%)、平均単価はkg¥264前年比131%(前月比94%)で、高値で推移したが、旬別では上旬がkg¥271(前年比141%)、中旬がkg¥258(同142%)、下旬がkg¥263(同115%)となっている。主要15品目で入荷が前年を上回った品目は、キュウリが107%、ネギ、ピーマンが104%、生シイタケが102%など4品目。キャベツは前年比100%。前年を下回った品目は、ホウレンソウとナスが前年比84%、ニンジンが86%、レタスが91%など10品目。販売単価が前年比高であった品目は、ニンジンがkg¥213で前年比242%、ハクサイがkg¥102で186%、レタスがkg¥205で168%など14品目。前年比安の品目は、ナマシイタケがkg¥989で前年比95%の1品目だけとなっている。

東京都中央卸売市場の10月の入荷量と単価

品  目

入荷量

(t)

前年比

(%)

前月比

(%)

単 価

(\/kg)

前年比

(%)

前月比

(%)

     

134,292

96.1

110.7

264

131.3

73.6

たまねぎ

10,302

96.4

109.1

101

132.2

93.5

キャベツ

18,240

100.0

108.4

87

154.7

111.5

はくさい

17,065

96.4

157.0

102

185.6

91.9

だいこん

12,365

99.3

121.2

98

128.1

84.5

レタス

7,879

90.5

94.3

205

167.8

104.1

にんじん

7,809

86.2

127.0

213

242.0

116.4

トマト

5,819

93.9

89.9

485

121.7

97.0

きゅうり

5,788

106.6

86.1

403

121.2

102.0

ばれいしょ

6,822

91.7

107.8

117

120.5

91.4

ねぎ

5,322

104.2

129.4

410

118.2

95.6

かぼちゃ

3,048

84.9

116.0

241

179.0

94.9

れんこん

914

107.0

111.9

412

85.2

87.9

ながいも

768

99.4

87.3

396

106.9

96.6

にんにく

252

108.2

105.0

934

91.9

98.8

玉葱の概況

東京市場

東京都中央卸売市場の10月の玉葱の入荷量は、10,302トン前年比96%(前月比109%)で少なめであった。主力の北海物は、ホクレンが生産出荷量を下方修正したこと等で、入荷量は9,726トン前年比95%、占有率94%で前年比2ポイントダウン。中国物は、466トンの入荷で前年比128%、占有率5%で前年比2ポイントアップ。兵庫物は、81トンの入荷で前年比103%、占有率1%で前年と同じ。月平均価格はkg¥101前年比132%(前月比94%)で、総じては高値悩みで、需要は凡調で弱含みの市況であった。産地別の平均価格は、北海物がkg¥102前年比134%。兵庫物はkg¥152前年比109%。中国物はkg¥84前年比116%となっている。

11月に入り、北海物の入荷は減少傾向となったが、荷動きは鈍く需給は均衡状態からやや余り気味で、相場はL大の高値¥2,000、安値¥1,800で、優良銘柄以外は安値が多く、産地希望値の¥2,000キープは厳しい状態であった。品薄高が続いていた主要野菜が、10月の好適な天候に恵まれ、生育が順調に回復し、出回り増から多くの品目が軟調に転じたことも、荷動きに影響したと思われる。他方、北海道産地では、生産・出荷量の下方修正で、強気ムードが増幅された。出荷の抑制と、産地からの値上げ誘導が強まり、中旬の相場は¥100〜¥200高と値上がりした。また、L大とLの価格差が縮小したことで、買参人の注文はL大中心に移行した。市場関係者の多くは、前月までのホクレン情報では、球肥大が良好で、当面前年並みの出回り量になると聞いていたのに、急な減少は何故かと疑念を抱いていた。月後半も入荷は、減少傾向が続き、品薄高となっている。今週も北海物の入荷は相変わらず少なく、市況はL大¥2,300〜2,200、L¥2,200〜2,100に値上がりしている。買手筋にも品薄高が認識されて、荷動きは回復歩調になっている。佐賀のセット栽培(冬採り)が少量入荷しているが、高値ながら品質良好で好評である。上旬の玉葱の入荷は前年比82%(〃北海82%)、中旬は前年比91%(〃北海91%)。平均単価は上旬がkg¥104(北海¥105)、中旬がkg¥108(北海¥108)で、上・中旬ともに前年比3割高となっている。

名古屋市場

名古屋市中央卸売市場の10月の玉葱の販売量は、6,885トン前年比109%(前月比137%)で、前年比、前月比ともに大幅増であった。主力は北海物で販売量は、6,585トン前年比105%、占有率は96%で前年比3ポイントアップ。愛媛物の販売量は212トン前年販売はなし、占有率は3%。兵庫物の販売量は61トン前年比287%、占有率は1%で前年比同じ。平均単価はkg¥90前年比125%(前月比91%)。産地別の平均単価は、北海物がkg¥91前年比128%。愛媛物はkg¥58、前年販売はなし。兵庫物はkg¥141前年比71%となっている。

11月に入り、北海物の入荷は減少傾向が続き、ランニングストックも底を突き、ホクレンの思惑通りの値上げ相場となっている。産地主導の販売態勢が強まり、此の先相場は一段高となる気配。兵庫の冷蔵物は、こだわり筋の注文に応じて、出荷を要請しているが、指値が高過ぎて注文は減少傾向にある。今週も北海物は品薄状態で、不足分を転送品で補充しているが、間に合っていない。12月の年末需要期の手当てに頭を痛めている。

大阪本場

大阪市中央卸売市場本場の10月の玉葱の販売量は、3,598トン前年比97%(前月比100%)で、北海産がホクレンの生産出荷量の下方修正等で、最盛期に拘わらず入荷が減少傾向となった。収穫遅れと地震や台風により出荷が中断したことで、直送品の入荷が少なかった。他方、兵庫の冷蔵物は、堅調市況を反映して、出荷が順調で入荷は前年を上回った。北海物の販売量は2,857トン前年比93%、占有率は79%前年比4ポイントダウン。兵庫物は691トンの販売量で前年比115%、占有率は19%前年比3ポイントアップ。佐賀物は43トンの入荷で前年はなし、占有率は1%。平均単価はkg¥106前年比142%で、引き続き堅調に推移した。産地別の平均単価は、北海物がkg¥98前年比142%。兵庫物がkg¥140前年比131%。佐賀物がkg¥84となっている。

11月に入り、引き合いは弱く荷動きは今一つであったが、荷受けサイドでは産地事情から先高を見越して、販売量を絞りながら安売りを自重した。売り残しの発生で在庫増となったが、焦らずに値上がり待ちの販売を維持した。上旬の販売量は前年比130%となったが、中旬は前年比80%に減少し、相場は¥200〜100上昇し、¥2,000以下はなくなった。荷受けの強気販売で、下旬には荷動きはやや鈍化した。亦、球流れは小振り傾向でL大の比率が低下し、L大が品不足となっている。

福岡市場 

福岡市中央卸売市場の10月の玉葱の販売量は、2,810トン前年比71%(前月比129%)で、引き続き前年比減、前月比増となっている。主力は北海物で、販売量は2,365トン前年比83%、占有率は84%で前年比12ポイントアップ。中国物は271トン前年比160%、占有率は10%で前年比5ポイントアップ。佐賀物は65トン前年比106%、占有率は2%で前年と変わらず。平均単価はkg¥99前年比106%(前月比82%)で、軟調に推移した。産地別の平均単価は、北海物はkg¥99前年比122%。佐賀物はkg¥121前年比125%。中国物はkg¥74前年比97%。となっている。

11月に入り、北海物の入荷は減少傾向が続いたが、ホクレンの指値販売を続けると、Lは捌けるがL大に売れ残り出て在庫増となった。月半ばからは北海物の入荷は日々減少し、入荷減を反映して引き合いが強まり、品薄高が続いている。転送物を調達し品不足を補充したが、現在はL大が品不足となっている。福岡市場は11月の入荷は予想外に少なく、11月1日〜20日の玉葱の販売量は、前年比48%、平均単価はkg¥103前年比103%となっている。

 

11月26日(月)の建値市場の玉葱市況は次の通り

【札幌市場】 入荷496トン、 強い 

  20kgDB2L¥2,200    L大¥2,2002,100 L¥2,2002,100

                M入荷なし

  20kgNT2L¥2,0001,900、 L大¥2,0001,900  L¥2,0001,800

               M1,6001,500

【太田市場】 入荷229トン、 強い 

  20kgDB2L¥2,2002,100、 L大¥2,3002,200、 L¥2,2002,100

                M1,7001,600

 5kgDB2L¥1,3001,200、  L¥1,5001,400  M¥1,3001,200。(冬採り、セット栽培)

 【名古屋北部】 入荷256トン、  弱保合 

  20kgDB2L¥2,2002,100、 L大¥2,3002,200、 L¥2,2002,100

                M1,8001,700

 10kgDB2L¥1,5001,400  L¥1,6001,500、 M¥1,5001,400

【大阪本場】  入荷140トン、  弱い 

  20kgDB2L¥2,2002,100、 L大¥2,3002,200、 L¥2,3002,200

                M1,8001,700

 10kgDB2L¥1,3001,100、 L¥1,5001,300  M¥1,5001,300

【福岡市場】  入荷180トン、  弱い 

  20kgDB2L¥2,4002,200、 L大¥2,5002,300、 L¥2,5002,300

                M2,0001,800

 

供給(産地)の動き

 主力の北海物は、ホクレンの生産・出荷予想の下方修正が、強気ムードの追い風となり、出荷調整が表面化している。特に、加工・業務向けの供給が昨年に続き減量となることで、加工筋で原料が逼迫している。昨今の市場出荷は下方修正値を上回る減量となっており、品薄高市況を反映した先高ムードの浸透で、産地相場は日々上昇している。

冷蔵物の主力産地である淡路島では、9〜10月の出荷は高値市況を反映して、前進化傾向であったが、11月に入って北海産地の生産・出荷の下方修正情報を受けて、出荷に先送り傾向が見受けられ、日量出荷は前年をやや下回っている。品質的には前年に比べやや見劣りし、商品化率は前年を下回っている。香川、愛媛も北海物の値上がり市況から、様子眺めの出荷となっている。佐賀では市場出荷は終了している。

輸入物は、北海物の原料向けが昨年に続き減量となったことで、増加傾向にあり、10月は前年比5,000トン増となっているが、今後も前年を上回る入荷が続くと予想される。年内は中国とアメリカが増え、年明けは中国・ニュージランド・オーストラリヤが増えると見ている。

北海道産地

生産者段階では粗選がほゞ終了し、冬場を迎え倉入れ最盛期だが、ロス率は平年より高いと言う生産者が多い。特に、上川、空知地区の減収率が高い。全道的に収量減を実感している生産者が多く、先高期待感が強まっている。強気を反映して、地場市場への個人出荷は減少傾向が続き、出荷は後ズレしている。札幌市場では入荷減から割高市況が続き、個選物が20kg¥2,000相場となり、総じて高値期待感が強まっている。産地相場も値上がりし、鉄コン1基(L大、L)¥12万〜11万と近年にない高値水準となり、商系筋では取引を見送っている。ロス率を勘案すると、現状の市況水準では採算割れになり、取引は進んでいない。今年は収穫時の天候不順で、病害の発生率が高いことや、球締りにもやや難があり、平年に比べるとロス率が高く、長期貯蔵の品質管理が懸念されている。今年、降雪が遅く、根雪が遅れることも貯蔵に影響する。

府県産地

冷蔵物の主力産地である淡路島では、11月に入って北海産地の生産・出荷の下方修正情報を受けて、出荷は減少傾向にある。JAを始め商系の多くは、3月中旬までの出荷量を開市日数に割り振り、計画出荷を決め込んでいるため、週間出荷量は定量化している。市況眺めの出荷形態の商社のなかには、北海物の減量を過大視して、出荷を控えている処もある。今年の冷蔵物には、鱗片腐敗や黒煤の発生が散見され、品質的には前年に比べやや見劣りがする。産地では、次シーズンの定植期を迎えているが、苗立ちが頗る順調で、天候に恵まれ既に早生種の定植が終了し、中晩生の定植が始まり、定植作業は平年よりも前進化している。

佐賀では、冷蔵物の市場出荷は終了し、在庫は加工原料に留まっている。既に次シーズンの定植最盛期にあるが、天候に恵まれ苗立ちが良好で、定植作業は前進化している。既に、早生マルチの定植は終了し、活着は頗る順調である。露地早生の定植に移行しているが、総じて、苗余り状態で生産者のなかには、休耕田での栽培を志向している人もある。ベト病の発生に手を焼き、種子の手当てを控え、作付減を計画していた人の中にも、苗の処理から減反縮小の動きもある。晩秋の気候が温暖で適雨に恵まれたが、他方、温暖多湿傾向で病害の早期発生が懸念されている。

長崎の極早生の作付は、前年並みで生育は順調と聞いている。

外国産地

10月の輸入は速報値で、25,016トン前年比129%(前月比100%)で増加傾向である。国別では中国が23,901トン前年比126%。アメリカが1,114トン前年比411%。インド181トン前年はなし。となっている。

中国、供給産地は前月と同様で甘粛省である。昨年、大量の注文があった韓国からの発注が少なく、価格は弱含んでいる。現在の価格は、剥き玉20kg・C&F・$6.60〜6.80の水準である。

アメリカ、日本向け主力産地のワシントン州では、貯蔵用の晩生種は、球肥大が良好で予想外の豊作型となった。産地在庫は豊富で、国内マーケットは落ち着いている。今の処、日本側からの大口の注文はない模様。現在、日本向けは50£・C&F・Jサイズ$9.50(リーファーコンテナー積)で、北海産の加工・業務向け価格と大差ない。

 

12月の市況見通し

北海物主力の販売が続くが、北海物の相場は出回り量の85%を占有するホクレンの手中にある。荷受各社には、12月¥2,500売りを指示しており、¥2,500を目途に出荷調整が実施されると、市況は¥2,500に上昇する。現状の実勢市況は、¥2,3002,200が精一杯で、年末に需要期となる多く品目が、値下がり傾向にあり、玉葱も末端の売れ行きは芳しくない。現状の出荷状態が続けば、年末に¥10050の値上がりで頭打ちとなる。既に、市場関係者の一部で、在庫増の動きが見受けられ、産地関係者はもとより、市場関係者も12月の¥2,500相場の対応に動いている。(


 
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