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【406号】

令和3年8月27日

image001.jpg

社 内 報

 7月の天候は、北日本の気温はかなり高く、降水量はかなり少なく、北・東日本の日本海側の日照時間はかなり多かった。東日本の太平洋側で降水量はかなり多かった。沖縄・奄美の気温は低く、降水量は多く、日照時間は少なかった。北海道は、高気圧に覆われ晴れた日が多く、記録的な高温・少雨で農作物に旱魃被害が発生した。東・西日本では大雨による湿害が発生した。全国の多くの地点で猛暑日が観測された。8月も、猛暑が続いた後、台風接近の影響で各地にゲリラ豪雨が発生した。気象庁の9〜11月の3か月予報では、平均気温は沖縄・奄美で高い確率が50%。北海道から九州はほゞ平年並み。降水量は全国的に平年並み。月別予報は次の通り。

 9月、北・東日本と西日本の日本海側では、天気は数日の周期で変わる。西日本の太平洋側と沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多い。

 10月、北・東日本と沖縄・奄美では、天気は数日の周期で変わる。西日本では、天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多い。

 11月、北日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雨または雪の日が多い。北・東日本の太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い。東・西日本の日本海側と沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多い。西日本の太平洋側では、天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多い。

野菜の概況

建値市場の7月の野菜の販売量は、225,044トン前年比107%(前月比106%)、平均単価はkg¥217前年比75%(前月比88%)。市場別には多少のバラツキがあったが、総じては入荷増の価格安であった。市場別の販売量と平均単価は、札幌市場の販売量は前年比104%、平均単価はs¥208前年比81%。東京市場の販売量は前年比106%平均単価はKg¥230前年比76%。名古屋市場の販売量は前年比116%、平均単価はs¥208前年比74%。大阪本場の販売量は前年比107%、平均単価はs¥214前年比73%。福岡市場の販売量は前年比106%、平均単価はs¥165前年比72%となっている。

建値市場の7月の玉葱の販売量は23,557トンで前年比99%、(前月比108%)、平均単価はkg¥110前年比86%(前月比110%)。総じては、前年比で入荷減の単価安で、需要は伸び悩み状態となった。市場別の販売量と平均価格は、札幌市場の販売量は2,299トン前年比100%、平均単価はkg¥103前年比98%。東京市場の販売量は9,685トン前年比97%、平均単価はkg¥117前年比86%。名古屋市場の販売量は5,865トン前年比118%、平均単価はkg¥106.前年比84%。大阪本場の販売量は3,666トン前年比91%、平均単価はkg¥106前年比86%。福岡市場の販売量は2,042トン前年比99%、平均単価はkg¥108前年比92%となっている。

日本農業新聞社の調べでは、主要7地区代表卸7社の7月の主要野菜14品目の販売データの集計値では、販売量が96,180トン前年比7%増、平年(過去5年平均値)比5%増。平均単価はkg¥127前年比32%安、平年比16%安となっている。販売量が前年比増の品目は、ナスが前年比35%増、キュウリが22%増、ピーマンが    18%増、トマトが15%増など12品目。販売量が前年比減となった品目は、サトイモが前年比8%減、ハクサイ1%減の2品目。価格が前年比高となった品目は皆無で全面安。前年比大幅安となった品目は、ニンジンがkg¥93・ジャガイモがkg¥114で前年比63%安、ピーマンがkg¥294で42%安、ネギがkg¥315で38%安となっている。タマネギはkg¥97で14%安と報告されている。

東京都中央卸売市場の7月の野菜の入荷量は、121,426トン前年比106%(前月比104%)。平均単価はkg¥230前年比76%(前月比88%)で前年比、同月比ともに数量増で、前年比、前月比とも価格安となっている。主要15品目で入荷が前年比増の品目は、キュウリ・ナスが前年比123%、トマトが116%、ネギ・レタス・バレイショが110%など11品目。入荷が前年比減の品目は、ハクサイが前年比92%、ダイコン・タマネギが97%、サトイモが96%の4品目。価格は前年比高の品目は皆無で全面安。 全品目が前年安の中で大幅安の品目は、ニンジンがkg¥105で前年比39%、バレイショがkg¥130で41%、キュウリがkg¥202で53%、ハクサイがkg¥59で60%、ナスがkg¥302で61%となっている。当社の取扱い品目のなかでは、ニンニクがkg¥1,118で前年比119%、ナガイモがkg319で100%の前年並み。この2品目以外は総て前年比安となっている。

東京都中央卸売市場の7月の入荷量と単価

品   目

入荷量

前年比

前月比

単 価

前年比

前月比

 

( t )

( % )

( % )

( \/kg )

( % )

( % )

野 菜 総 数

121,426

105.7

104.1

230

75.6

88.1

た ま ね ぎ

9,685

96.6

105.5

117

85.8

110.4

キ ャ ベ ツ

17,314

103.4

111.7

71

71.9

82.6

レ  タ  ス

9,125

109.9

113.8

133

71.7

89.9

ば れ い し ょ

4,828

109.5

61.9

139

41.4

78.1

ト  マ  ト

8,005

115.8

110.4

321

88.4

107.0

に ん じ ん

6,059

105.3

95.1

105

38.7

84.7

は く さ い

6,539

92.2

105.7

59

60.1

81.9

だ い こ ん

7,240

96.8

120.6

90

79.0

83.3

ね     ぎ

3,521

109.9

97.6

316

61.6

85.9

か ぼ ち ゃ

2,221

106.7

90.0

192

65.7

95.5

な が い も

909

79.7

95.7

319

100.4

103.6

れ ん こ ん

334

197.6

218.3

532

57,2

45.3

に ん に く

171

68.1

99.4

1,118

119.4

107.6

 

玉葱の概況 

東京市場

東京都中央卸売市場の7月の玉葱の入荷量は9,685トン前年比97%(前月比106%)。佐賀物の入荷は前年比減であったが、他産地は前年比増となっている。主力は兵庫物で入荷は4,676トン前年比107%、占有率48%前年比5ポイントアップ。佐賀物は2,189トン前年比82%、占有率23%前年比4ポイントダウン。北海物は525トン前年比119%、占有率5%前年比1ポイントアップ。香川物は493トン前年比113%、占有率5%前年比1ポイントアップ。愛知物は418トン前年比154%、占有率4%前年比2ポイントアップ。総平均単価はkg¥117前年比86%(前月比110%)。産地別の平均単価は、兵庫物はkg¥118前年比74%。佐賀物はkg¥122前年比94%。北海物はkg¥127前年比99%。香川物はkg¥124前年比105%。愛知物は,kg¥107前年比92%となっている。

8月に入り、府県物は、佐賀産地では終盤を迎え入荷は日々減少傾向となり、北海物は日々増加傾向となり、兵庫物主力となったが、出荷先が集約されているため、北海物へり切り替わりが進んだ。北海物は極早生で仲卸の評価は、道東産は乾燥不充分でカビが発生して不人気、富良野産は乾腐病の尻腐りが散見され今ひとつ、空知産が見栄えよく一番人気。盆前は産地の希望値が高く厳しい販売環境となった。盆明けからは、順次品質が改善され、現在は北海物主導の販売となっている。入荷の球流れは、L大、L半々で極早生に比べ小粒で、引き合いが強く、相場は堅調に転じている。現在はオーダー数通りの入荷となっているが、荷動きが良く来週は各社とも増量要請となる予想で、品薄となりそうだ。末端の動きは未だ活発でないが、仲卸段階でのランニングストックが増加傾向にある。

8月2日〜20日の入荷量は6,541トンで前年比104%、平均単価はkg¥105前年比81%、数量増の単価安となっている。7月の堅調相場は8月から軟調に転じている。産地別では、北海物の入荷は3,848トンで前年比114%、平均単価はkg¥102前年比86%。兵庫物は1,881トン前年比98%、平均単価はkg¥114前年比75%。佐賀物は348トン前年比80%、平均単価はkg¥114前年比80%。富山物は182トン前年比121%、平均単価はkg¥86前年比77%。となっている。

名古屋市場

名古屋市中央卸売市場の7月の玉葱販売量は5,865トン前年比118%(前月比119%)で前年比、前月比とも増となっている。主力は兵庫物で、販売量は4,605トン前年比127%、占有率79%前年比6ポイントアップ。北海物は540トン前年比96%、占有率9%前年比2ポイントダウン。富山物は289トン前年比97%、占有率5%前年比1ポイントダウン。愛知物は153トン前年比65%、占有率3%前年比2ポイントダウン。総平均単価はkg106前年比84%(前月比116%)で堅調に推移した。産地別の平均単価は、兵庫物はkg¥113前年比80%。北海物はkg¥60前年比105%。富山物はkg¥115前年比99%。愛知物はkg¥69前年比90%となっている。

8月に入ってからも、盆需要が振るわず、弱含みの市況が続いた。入荷は府県物の主力である兵庫物が減少傾向で、北海物への移行が進んだが、品種は極早生で、中心産地のJA物にも肌腐り等が散見され、引き合いは鈍く完売できず、盆明けまで持越しとなった。コロナ禍の影響もあるが、販売環境は厳しく在庫増に悩まされそうになった。盆前後は鉄道輸送の停滞で入荷が不規則となったが、昨今では、トラック輸送が主流で、順調な入荷が続いている。心配した需要も盆明けには回復し、引き合いが強まっている。入荷の球流れは、売れ筋のL大が少なく、L中心になっている。兵庫物は仲卸の注文に応じた販売で減少している。

大阪本場

大阪市中央卸売市場本場の7月の玉葱の販売量は、3,666トン前年比91%(前月比124%)で前年比減、前月比増となった。オリンピックが開催されたが、コロナウイルスの感染拡大で需要が伸びず、市況は軟調な展開となった。産地別の販売量は、兵庫物は2,782トン前年比104%、占有率76%前年比10ポイントアップ。愛媛物274トン前年比62%、占有率7%前年比4ポイントダウン。佐賀物は204トン前年比188%、占有率6%前年比3ポイントアップ。和歌山物は185トン前年比59%、占有率5%前年比3ポイントダウン。総平均単価はkg¥106前年比86%(前月比101%)。数量減の単価安となった。産地別の月間平均単価は、兵庫物はkg114前年比77%。愛媛物はkg¥77前年比90%。佐賀物はkg¥110前年比99%。となっている。

8月に入って、入荷は減少傾向となったが、荷動きが鈍く市場内は閑散状態で、まずまずの動きは兵庫物の2Lだけだった。北海物は銘柄品も、乾燥不良でカビの発生が見受けられ、人気なくなかには売り物にならない物もあった。盆明けには、兵庫物の入荷は、減少傾向となったものの、引き合いは鈍く相場は保合。北海物の入荷は順調で、兵庫物から北海物への切り替えが進み、荷動きは回復傾向となり、相場は強含みに転じた。昨今では、兵庫物の引き合いが強まり、特に2Lが品薄高となっている。兵庫物の産地淡路島では、即売物の出荷は終盤を迎え、冷蔵物への移行を前に強気ムードが台頭している。北海物もいずれのサイズも荷動き良く品薄高傾向が続きそうだ。

8月2日〜20日の入荷量は2,165トン前年比93%、平均価格はkg¥105前年比84%。産地別では、主力の兵庫物の入荷は1,313トン前年比101%、平均価格はkg¥112前年比77%。北海物は783トン前年比83%、平均価格はkg¥96前年比94%。和歌山物は19トンで前年比344%、平均価格はkg¥89前年比86%となっている。

福岡市場 

福岡市中央卸売市場の7月の玉葱販売量は、2,042トン前年比99%(前月比99%)で、前年比、前月比ともに99%で微減となっている。佐賀物が主力で、佐賀物の販売量は1,261トン前年比96%、占有率62%で前年比1ポイントダウン。長崎物は249トン前年比86%、占有率12%前年比2ポイントダウン。中国物は148トン前年比130%、占有率7%前年比1ポイントアップ。北海物は135トン前年比112%、占有率は7%で前年比1ポイントダウン。総平均単価はkg¥108前年比92%(前月比109%)で前年比安、前月比高となっている。産地別の平均単価は、佐賀物はkg¥115前年比91%。長崎物はkg¥87前年比114%。中国物はkg¥89前年比94%。北海物はkg¥103前年比113%となっている。

8月に入り、佐賀産の即売物は終了期となり、入荷は日々減少傾向となったが、品質面でも劣化が見受けられ、販売が厳しくなった。北海物の入荷は概ね順調で、仲卸段階では佐賀物から北海物に切り替えが進んだ。北海物は他市場より割高の販売となったため、転送業者よりの売り込みが活発化したが、直送品のみの販売に留めた。昨今では、佐賀物はJAから週3回程度の入荷となっているが、品質に難があり、即日販売で売り切っている。北海物の入荷はムラがあり、数量調整しながら販売している。北みらい中心の入荷で、球流れはL大、L半々の比率である。他野菜が高値で玉葱の引き合いは強く、品薄高となっている。

8月2日〜20日の玉葱の販売量は1,155トン前年比111%、平均単価は

kg¥113前年比82%。前年に比べ数量増の単価安となっている。

 

8月26日(木)の建値市場の玉葱市況は次の通り

【札幌市場】 入荷149トン  弱い、セリなし

  20kgDB2L¥2,0001,500、 L大¥2,0001,500、 L¥1,5001,300    

           M¥1,2001,000

【太田市場】  入荷191 トン  保合

  20kgDB2L¥2,3002,200、 L大¥2,2002,000、 L¥1,8001.600    

           M¥1,4001,200

【名古屋北部市場】 入荷76 トン  弱保合

  20kgDB2L¥2,2002,000、 L大¥2,2002,000、 L¥1,8001,600    

           M¥1,4001,300。 

【大阪本場】 入荷 125 トン  強保合

  20kgDB2L¥2,0001,900、 L大¥2,5002,000、 L¥2,0001,600    

           M¥1,3001,200

  20kgDB2L¥2,4002,200、 L¥2,8002,600、 M¥2,40002,200  

  10kgDB2L¥1,1001,000、 L¥1,4001,300  M¥1,3001,100。          

【福岡市場】 入荷140 トン  保合

  20kgDB2L¥2,3002,200、 L大¥2,3002,200、 L¥2,0001,900    

           M¥1,5001,400

  20kgDB2L¥1,8001,600、 L¥2,1001,900  M¥2,1001,900 

          

供給(産地)の動き

 8月はコロナの感染拡大と天候不順で、野菜の需給は大きく変動した。玉葱産地では、府県産地では、佐賀・兵庫とも即売出荷は終盤を迎えたが、高温・多雨で集荷・出荷作業に遅れがみられたものの、コロナ禍による飲食需要の低迷で、需要が伸び悩み、市況は軟調に推移した。北海産地では、高温で葉枯れが早く、月前半の極早生の収穫・出荷作業は前進化したが、月後半は雨天・曇天で作業が後ズレしている。9月は早生・中晩生の収穫・出荷が本格化するが、作柄は平年作が精々で、収穫量は豊作であった前年に比ベ10〜15%減少すると見られている。

府県産地

佐賀産地では、即売出荷は契約物の一部を除き、盆前後にほゞ終了した。今年は例年夏場に悩まされる黒煤の発生は、前年に比べ少なかったが、玉葱栽培は人手が掛かり、防除のコスト等で費用が嵩む割に、収入が少ない。ことで栽培意欲が減退している。既に、来シーズンの種子の手当ての時期だが、申込みが少ないと関係者は気を揉んでいる。中心産地の白石管内を始め、鹿島・太良なども減反傾向にある。

兵庫の産地淡路島では、即売の出荷は今月中にはほゞ終了する。小屋吊りの高品質品を淡路島たまねぎのブランド高揚に利用する向きや、量販店向けのこだわり販売向けは、9月販売用に在庫されているが、量的には少量である。昨今では、関西市場の荷受けより、2Lの出荷要請があり、昨今では2Lの市場価格が月前半から20〜30%上昇していることで、冷蔵物の2Lを出荷している向きもある。近年、真夏の高温時に多発生する黒煤の発生を避けるため、6月末から7月前半に早期入庫する冷蔵物もあり、早期入庫物が出荷されている。現在、出荷されている即売物には、黒煤の発生が散見されるが、冷蔵物には皆無である。今年の淡路物の冷蔵入庫の最終調査の情報は発表されていないが、盆前の8月6日時点の経過調査では、入庫数は993,040ケース前年比127%となっている。

海道産地

8月の北海道地方の天候は、地域によりかなりの差があり、玉葱の生育にも、地域差がある。大産地であるオホーツク地方の8月15日の生育調査によると、管内の8月前半の気象は、曇りや雨の日が多く、気温は平年並み。降水量は平年より多く、10日は各所で大雨があった。期間の日照時間は平年並みかやや多かった。7月の高温・少雨で球肥大は停滞。また、葉鞘の倒伏は早く、枯葉が早まりそれに伴い根切り・収穫作業も早やまっている。収穫開始は平年に比べ7日早い。8月前半出荷の極早生は、乾燥不充分で市場から、カビが発生していると苦情が寄せられた。昨今の出荷品には問題がなく、オーダ―が多い。

ホクレンの北海産玉葱の作付生産概況(7月10日現在)では、作付面積は12,642ha前年比100%。10a当り収量は5,660kgで前年比94%。生産量は714,949トン前年比94%。出荷量は682,983トン前年比93%と報告されている。

輸入動向

 7月の輸入は速報値で19,909トン前年比89%で、主力の中国の減少が大きかった。国別では、中国が17,996トン前年比88%。ニュージランドが1,806トン前年比109%。オーストラリヤが106トン前年比41%となっている。 

中國、日本向け主力産地は甘粛省だが、産地価格は値下り傾向で、現在のオファ価格は、剝き玉20kg・C&F・$7.50〜8.00になっている。

アメリカ、日本向け産地では、今年の作柄は、天候不順で小粒傾向であり、コロナ禍で人手不足が深刻化し、陸上、海上の輸送費が値上がりして、日本向け価格は、50£・C&F・$15.00前後と平年より高値である。

 

9月の市況見通し

8月前半の市場は、コロナの感染拡大の影響もあったが、盆需要も不振で期待外れに終わった。相場は軟化傾向が続き先行きが心配された。月後半の盆明けからは、市況は徐々に回復に向かい、昨今では先高が期待される動きになっている。北海産の作柄が平年作か不作と伝えられていたが、月前半の入荷は豊作だった昨年並みか上回ったことや、球流れも思いの外大粒だったことで不作説が疑問視された。北海産の極早生の栽培面積は835haで前年比87%であるが、高温で生育が1週間程度前進化し、収穫・出荷が早まったことや、極早生に限り作柄はほゞ前年並みであった。為に8月前半の出回りは前年並みを確保出来た。今後は普通早生に続き中晩生の出回りとなる。葉枯れが早く球肥大期が短縮されたため、球肥大は小粒化し、反収減となる。今年は、コロナの感染拡大で、私も例年の様に毎月産地を廻り、生育状態を見聞し、自分の目で圃場観察が出来ていないため、情報による推測になるが、今年産の北海物の出回り量は、前年に比べ10〜15%減少すると見ている。他方、需要はコロナ禍の拡大で人の往来が制限され、前年を下回る可能性もあり、需給バラスに大きな崩れはないと見ているが、秋冬期は品薄高となりそうだ。北海物の9月市況の中心相場は、L大・20kg・¥2,500〜2,200。を予想している。()

  笹野敏和記


 
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