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【392号】

令和2年6月27日

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社 内 報

 5月の気温は、全国的に高く、北・東・西日本でかなり高かった。降水量は、東日本の日本海側でかなり少なかった。沖縄・奄美ではかなり多かった。日照時間は、沖縄・奄美で少なかった。6月に入り、気温は全国的に平年より高い日が多く、昨今西九州地方は豪雨に見舞われたが、降雨量は全国的には平年に比べ少なめである。梅雨のない北海道は旱魃傾向で、農作物の生育に降雨を待望している。

 気象庁の7〜9月の3か月予報では、この期間の平均気温は、北日本と沖縄・奄美で高い確率50%、東・西日本で高い確率60%。月別予報は次の通り。

 7月、北日本と東日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雨の日が多い。東日本の太平洋側と西日本では、期間の前半は、平年と同様に曇りや雨の日が多い。期間の後半は平年と同様に晴れの日が多い。沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多い。

 8月、北日本では、天気は数日の周期で変わる。東・西日本では、平年に比べ晴れの日が多い。沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多い。

 9月、北・東日本と西日本の日本海側では、天気は数日の周期で変わる。西日本の太平洋側と沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多い。

 

野菜の概況

5月の建値市場の野菜の販売量は、223,598トン前年比96%、市場別には多少のバラツキがあるが、前月に続き名古屋市場以外は前年比減であった。総平均単価はkg¥233前年比109%で、札幌市場以外は前年比高で、全国的には数量減の価格高となっている。市場別の販売量と平均単価は、札幌市場の販売量は前年比96%、平均単価はs¥202前年比97%。東京市場の販売量は前年比93%、平均単価はKg¥246前年比110%。名古屋市場の販売量は前年比103%、平均単価はs¥230前年比107%。大阪本場の販売量は前年比94%で、平均単価はs¥232前年比110%。福岡市場は前年比99%の販売量で、平均単価はs¥179前年比110%となっている。

建値市場の5月の玉葱販売量は29,225トン前年比98%、月後半のJA佐賀の緊急出荷調整で、佐賀物の入荷減が影響し、札幌・名古屋市場以外は前年比減となっている。月間の総平均単価はs¥50前年比60%で、依然価格安となっているが、下旬の市況はドン底から急騰し、平年を上回る高値に上昇した。市場別の販売量と月間平均価格は、札幌市場の販売量は4,341トン前年比117%、平均単価はkg¥47前年比46%。東京市場の販売量は13,348トン前年比92%、平均単価はkg¥47前年比54%。名古屋市場の販売量は5,780トン前年比118%、平均単価はkg¥53前年比68%。大阪本場の販売量は3,729トン前年比91%、平均単価はkg¥53前年比76%。福岡市場の販売量は2,027トン前年比80%、平均単価はkg¥56前年比72%となっている。

日本農業新聞社の集計では、主要7地区の代表荷受7社の5月の主要野菜14品目の販売量は、94,986トン前年比6%減、平均単価はkg¥147前年比16%高となっている。新型コロナウイルスの関係で、月間では乱高下する品目があったが、総じては平年並みに回復した。タマネギは数量減の価格安で低迷から脱せず、価格は前年比38%安。業務需要が停滞する中、北海道産の在庫が多く、九州など他産地も潤沢、中・下旬には主産地が出荷調整に踏み切り、月末には上昇の気配をみせた。と記載している。販売量が前年比増の品目は珍しく皆無。前年比減の品目は、ダイコン・トマトが前年比11%減、ピーマンが10%減、ニンジン・ハクサイ・結球レタスが9%減など全14品目。価格が前年比高であった品目は、ハクサイがkg¥89前年比82%高、ジャガイモがkg¥197で67%高、ピーマンがkg¥400で63%高など11品目。前年比安の品目は、タマネギがkg¥45前年比38%安、サトイモがkg¥378で10%安、レタスがkg¥128で3%安の3品目となっている。

東京都中央卸売市場の5月の野菜の入荷は、127,259トン前年比93%(前月比102%)。平均単価はkg¥246前年比110%(前月比95%)で数量減の価格高となっている。入荷が前年比増の品目は少なく、ハクサイ・ホウレンソウが前年比103%、ナマシイタケが102%の3品目。入荷が前年比減の品目は、ダイコンが前年比85%、サトイモが86%、バレイショが87%など12品目。販売単価が前年比高の品目はハクサイがkg¥105で前年比219%、バレイショがkg¥232で175%、ピーマンがkg¥475で145%など12品目。前年比安の品目は、たまねぎがkg¥47で前年比54%、レタスがkg¥156前年比98%、サトイモがkg¥368で同じく98%の3品目となっている。

東京都中央卸売市場の5月の入荷量と単価

品  目

入荷量

(t)

前年比

(%)

前月比

(%)

単 価

(\/kg)

前年比

(%)

前月比

(%)

     

127,259

93.4

102.1

246

110.0

95.4

たまねぎ

13,348

92.2

93.6

47

53.7

79.7

キャベツ

16,771

97.6

94.6

129

135.0

92.8

だいこん

7,872

85.1

83.0

106

133.0

94.6

はくさい

6,787

103.3

104.7

105

218.8

57.4

ばれいしょ

8,375

86.7

83.6

232

175.5

146.8

レタス

6,679

87.9

116.1

156

97.5

71.2

にんじん

7,323

92.0

79.0

143

115.3

90.5

きゅうり

8,229

97.3

118.7

246

111.6

85.4

トマト

9,159

91.4

149.4

268

108.8

85.1

ねぎ

3,598

96.5

99.0

414

111.9

137.5

かぼちゃ

2,186

84.3

99.7

199

104.5

113.1

ながいも

994

113.4

93.1

322

92.8

100.6

れんこん

にんにく

179

348

63.8

101.7

61.9 124.3

 929 844

123.896.5

104.6

89.1

 

玉葱の概況

東京市場

東京都中央卸売市場の5月の玉葱の入荷量は13,348トン前年比92%(前月比94%)、前年比・前月比とも減であった。北海物と兵庫物の入荷が前年を上回ったが、破格の安値市況を受けた主力の佐賀物が、月後半からJA佐賀の緊急出荷調整の発動で減少した。主力は、出荷最盛期を迎えた佐賀物で入荷は7,565トン前年比88%、占有率は57%前年比2ポイントダウン。北海物の入荷は2,825トン前年比103%、占有率は21%前年比2ポイントアップ。兵庫物の入荷は1,179トン前年比150%、占有率は9%前年比4ポイントアップ。千葉物は477トン前年比69%、占有率は4%前年比1ポイントダウン。月間総平均単価はkg¥47前年比59%(前月比80%)だが、旬別では上旬が¥42、中旬が¥40、下旬が¥60と急上昇している。産地別では、佐賀物は

kg¥35前年比47%。北海物はkg¥59前年比44%。兵庫は¥72前年比86%。千葉はkg¥42前年比66%となっている。

6月に入り、兵庫物はL・20kg・¥3,000の高値が出現したが、佐賀物は腐敗が散見されるほか、棚もちが悪く高値L¥2、200がやっとで、クレームが多く、¥1,800の安値も発生した。栃木物も入荷したが、肌が汚く手入れ不充分だが、腐敗が見られずそれなりに捌けた。愛知物は終了間近で入荷は日々減少傾向となった。此処に来て、主力の佐賀物の品質は、多少の改善は見られるものの安心出来る状態ではない。来週には、除湿乾燥品の入荷が始まるが、品質は気懸りである。栃木は、出荷の終盤期に入る。現在の品質は佐賀物よりは良好である。兵庫物は、産地が強気で高値販売を強いられているが、品質が評価されそれなりの注文がある。7月は品薄高の気配が濃厚である。

1日〜20日の販売量は6,916トン前年比86%、平均単価はkg¥93前年比130%。産地別では、主力の佐賀物の入荷は3,055トン前年比68%、平均単価はkg¥90前年比141%。兵庫物は1,183トン前年比123%、平均単価はkg¥119前年比131%。栃木物は485トン前年比134%、平均単価は

kg¥76前年比127%。香川物は422トン前年比83%、平均単価はkg¥100前年比132%となっている。

名古屋市場

名古屋市中央卸売市場の5月の玉葱販売量は、5,780トン前年比118%(前月比77%)で前年比増、前月比減となっている。主力は地場産の愛知物で販売量は3,145トン前年比104%、占有率は54%前年比8%ダウン。北海物の販売量は2,182トン、前年比176%、占有率は38%前年比13ポイントアップ。兵庫物は384トン前年比72%、占有率は7%前年比4ポイントダウン。総平均単価はkg53前年比68%(前月比84%)で、相場は軟調の推移で前年比・前月比ともに安値となっているが、中旬に底を打ち下旬に好転したが、佐賀物の販売はなく、他市場に比べ上昇率は低かった。旬別では、上旬¥58、中旬¥47、下旬¥54となっている。産地別では、愛知物はkg¥43前年比59%。北海物はkg¥63前年比75%。兵庫物はkg¥67前年比86%となっている。

6月に入って、愛知物の出荷は終盤期を迎え、荷動きは凡調で日々減少傾向となった。兵庫物は、必要量を発注して販売しているものの、愛知物との価格差が大きく売れ行きは今一つ。此処に来て、愛知物は終了近く、品質的に老化が目に付き、主力は兵庫物に代わりつつある。兵庫物は大阪市場のプライスリーダーで、高値市況に追随販売するのに苦労する。

大阪本場

大阪市中央卸売市場本場の5月の玉葱の販売量は、3,729トン前年比91%(前月比81%)で前年比・前月比ともに減となっている。佐賀物の入荷減が大きく影響した。主力は兵庫物で販売量は、2,192トン前年比116%、占有率59%前年比13ポイントアップ。北海物の販売量は719トン前年比367%、占有率は19%、前年比14ポイントアップ。佐賀物は533トン前年比32%、占有率は14%前年比26ポイントダウン。大阪物は157トン前年比90%、占有率4%で前年比1ポイントアップ。総平均単価はkg¥53前年比76%(前月比104%)で相場は上旬に底を打ち、月後半からJA佐賀の出荷調整で上昇に転じ急騰した。旬別では、上旬¥41、中旬¥42、下旬¥81となっている。産地別月間平均値は、兵庫物はkg¥55で前年比76%。北海物はkg¥55で前年比50%。佐賀物はkg¥42前年比64%。大阪物はkg¥45前年比75%。となっている。

6月に入り、転送業者の引き合いが強まったものの、場内の荷動きはやや鈍化傾向となった。兵庫物はプライスリーダーで高値販売が続いていたが、反動安となり日を追って軟化した。中旬には学校給食の一部再開等で2Lの引きが強まり、2L強保合、L弱保合の動きとなった。大阪、和歌山物は割安感が受けて順調な動きであったが、佐賀物は腐敗が散見され、引き合いが弱く人気離散の状態となった。一方、量販店のなかには、割安感から廉価販売用に利用する店もあり、注文に応じた集荷に努めている。中旬に軟化した相場は、此処に来て回復傾向にある。田植期となった中旬から地方市場への入荷が少なく、拠点市場からの転送需要が強まったこと等で、相場は回復の動きにある。例年に比べ主力産地のコロガシ(短期貯蔵物)が少ないことで、此の先入荷が細る傾向にあり、品薄高の可能性もある。

1日〜20日の入荷量は2,013トン前年比80%、平均単価はkg¥96前年比110%。産地別では、兵庫物は1,205トン前年比106%、平均単価はkg¥112前年比135%。佐賀物は262トン前年比38%、平均単価はkg¥79前年比130%。和歌山物は143トン前年比400%、平均単価はkg¥76前年比95%となっている。旬別では、上旬の入荷は1029トン前年比96%、平均単価はkg¥99前年比139%。中旬は985トン前年比68%、平均単価はkg¥94前年比96%となっている。

福岡市場 

福岡市中央卸売市場の5月の玉葱販売量は、1,920トン前年比86%(前月比75%)で、前年比、前月比とも大幅減となっている。入荷は前月に続き北海物が大幅増となったが、出荷が最盛期を迎えた佐賀を始め福岡・長崎の九州物が前年を大きく下回った。主力の佐賀物は1,300トン前年比83%、占有率は27%前年比1ポイントダウン。北海物は439トン前年比144%、占有率は23%前年比9ポイントアップ。福岡物は85トン前年比94%、占有率4%で前年と同じ。長崎物が70トン前年比27%となっている。総平均単価はkg¥54前年比73%。(前月比86%)。産地別の平均単価は、佐賀物はkg¥49前年比75%。北海物がkg¥68前年比55%、福岡物はkg¥68前年比76%。長崎物はkg¥55前年比83%。となっている。

6月に入ってからも、佐賀物主力の販売だが、5月末〜6月始めの高値反動で、売れ行きが鈍化し、相場は値下がり傾向となった。今年の佐賀物は品質に難があり、人気は今一つである。福岡物は腐りがなく、学校給食向けに捌けている。此処に来て、佐賀物はJA銘柄主力の販売となっているが、いずれの銘柄も品質的には今いちである。来週からJA白石の除湿乾燥品が入荷するが、品質が気懸りである。品質に問題なければ、L・20kg・¥2,000販売を予想している。長崎、福岡物も少量販売しているが、例年は佐賀物に比べ割安販売となるが、今年は同値販売となっている。此の先、品薄高の気配にあるが、現在の荷動きは今一つである。

1日〜20日の販売量は1,297トン前年比100%、平均単価はkg¥88前年比119%となっている。

 

6月25日(木)の建値市場の玉葱市況は次の通り

【札幌市場】 入荷138トン 保合 せり売りなし、

 20kgDBL大¥1,4001,200  L¥1,00

 20kgDB2L¥2,000     L¥2,5002,350  M¥2,5002,200

 20kgNT2L¥1,8001,500、 L¥2,4002,100、 M¥2,3002,100。 

【太田市場】  入荷269トン 強保合

 20kgDB2L¥1,3001,200、 L¥2,0001,700、 M¥2,0001,800

 20kgDB2L¥1,8001,600、 L¥2,6002,400、 M¥2,6002,400

 20kgNT2L¥1,1001,000 L¥1,5001,400、 M¥1,6001,500。 

【名古屋北部】 入荷71トン 強い

 20kgDB2L¥1,8001,700、 L¥2,5002,300、 M¥2,5002,300

 20kgNT2L¥1,4001,200、 L¥1,7001,500、 M¥1,5001,300

【大阪本場】 入荷169トン 保合

 20kgDB2L¥2,0001,800、 L¥2,8002,600、 M¥2,6002,500

 10kgDB2L¥1,000800 L¥1,5001,200、 M¥1,3001,200

 10kgDB2L¥800 700 L¥900 800

【福岡市場】 入荷96トン 強保合

 10kgDB2L¥700 600 L¥1,000900  M¥1,2001,100

 10kgDB2L¥700 600 L¥1,000900  M¥1,2001,100

 10kgDB2L¥700 600 L¥1,000900  M¥1,000 900

 

供給(産地)の動き

6月の市場は、5月末の急騰相場を引き継ぎ、兵庫物のL20kgが¥3,000超の高値を付けたが、中旬には反動安で¥2,500中心の水準で落ち着いていたが、此処に来て主力産地の在庫減が予想され、堅調に転じている。5月前半までの市況は、北海物の在庫増から異常安値に落ち込んだが、北海物の終了と共に上昇に転じた。更に、今年の府県産の中晩生は平年作を上回る作柄となったにも拘わらず、病害虫等による被害で正品化率が低下し、現在の出回り量は予想を下回っている。加工筋では、外食需要の低迷で、原料在庫は豊富で、いずれの産地も2L以上の肥大球と裾物の受け皿探しに苦労している。輸入は、新型コロナの影響で、4〜5月は予想以上の減少となったが、6月以降は徐々に回復の動きにある。主力産地の佐賀、兵庫(淡路)では、正品化率の低下で、此の先、正品の出回り量は前年を大きく下回ると予想している。ために、北海物が出回るまでの需給は、均衡亦は品薄傾向になるとの見立で、夏高期待ムードが強まっている。

府県産地、

佐賀では、早生系の最盛期の5月出荷の生産者手取金は、皆無に等しく再生産意欲が喪失している。市場相場が近年にない安値に落ち込んだことに加え、正品化率の低下で、裾物や残滓の廃棄処分料が嵩み、赤字幅を大きくしている。5月末からの相場の上昇で、中晩生の収入を期待しているものの、天候不順の影響か? 防除の不徹底の所為か? 現在、出荷の中晩生も、病害による芯腐りや鱗片腐敗が多発生し、市場の評価は著しく低下し、買受人からのクレームが多く安値販売を余儀なくされている。直近の球流れは、3L1.9%(前年0.3)、2L36.3%(〃20.7%)、L36.2%(〃51.4%)、M4.9%(〃14.3%)、S1.0%(〃4.5%)、外19.7%(〃8.8%)で金にならない3Lと廃棄料が掛かる外品が多い。7月からは、コロガシ(短期貯蔵)の除湿乾燥品が出荷されるが、品質に問題がなくクレームが発生しないことを願っている。

中晩生の主力産地である兵庫(淡路島)では、青切り出荷の最盛期に、JA佐賀の出荷調整で、市況が高騰し漁夫の利を得た状態になった。中晩生は天候不順で生育が遅れ、倒伏前の若採りや収穫の後ズレが発生した。現在、田植の農繁期が終わり、コロガシ(短期貯蔵)の出荷が始まっている。病害の発生は平年に比べると多く、芯腐りや鱗片腐敗が多発している。発生は地域差圃場差が大きく、総じて正品化率は低下しているものの、仕上がりは佐賀に比べると良好である。仕上がりの良否は気象環境によるが、他産地に比べると防除が徹底していることや、肥培管理の経験が深いことが影響していると思われる。5〜6月の出荷は順調で、主要市場での販売量は、豊作であった前年を上回っていることから、現在の産地在庫は前年よりもかなり少ないと予想している。淡路物は、いずれの市場においても、プライスリーダーとなっており、産地では先高ムードが強まっている。

南あわじ市の調査機関の収穫時の健全球率の調査報告では、ターザンが94.2%(10年平均値97.5%)、もみじ輝きが94.0%(〃90.4%)、もみじ3号が87.7%(〃93.6%)でターザンともみじ3号が低下していると報告されている。

北海道産地

北海道産地の玉ねぎの生育は順調で、昨今では降雨待ちの状態である。道庁の6月15日の生育状況調査によると、石狩地方の6月上旬の天候は、平年に比べ気温は高く、降雨量は少なく、日照時間は多かった。生育は4日の前進化で、草丈が平年比で12.2cm長く、葉数が1.8枚多く、葉鞘径が2mm太い。空知地方の月前半の天候は、平均気温は平年比3.3℃高く、日照時間は108%、降水量は平年比21%、草丈は平年比6.9p長くやや徒長、葉数は0.5枚多く平年並み、葉鞘径は平年比1.0p太く、生育は2日早い。上川(富良野)地方の月前半の天候は、平均気温は平年よりかなり高く、降水量は平年より少なく、日照時間は平年並み、玉葱の生育は平年並みで、草丈は平年比102%、葉数は平年比102%、葉径は平年比98%。生育の遅速は平年並みに推移。オホーツク地方の月前半の天候は、晴れた日が多く、平均気温は平年より高く、降水量は平年並みか多かった。日照時間は平年より多く、生育は平年並み。草丈は平年比116%でやや長く、葉数は平年比109%、葉径は平年比100%。と報告されている。今年、平年作を上回る生産量になれば、例年20万トンに及ぶ業務・加工向け需要が新型ウイルスの影響で、大幅減となる可能性があり、需給の緩みが懸念される。

輸入動向

  5月の輸入は、速報値で13,209トン前年比63%と前月に続き減少傾向である。主力の中国物の輸入量は12,016トン前年比63%、ニュージランドが952トン前年比54%、オーストラリヤが241トン前年比35%となっている。 

中国、産地は江蘇・山東省の新物に移行しているが、国内市況も低迷しており、現在日本向け価格は、ムキ玉¥20kg・C&F・$3.80〜4.00の安値になっている。

ニュージランド、現地には平年を上回る在庫があり、日本向け価格は、20kg・C&F・¥800前後の安値にあり、府県産に比べ廉価であることで、多少の成約が進んでいる。

 

7月の市況見通し

 6月は、佐賀、淡路の主力産地の出回り量が予想を下回ったことで、市況は予想外の高値を維持した。佐賀、淡路とも病害の影響で正品化率の減少で、此の先、市場に出回る数量は、計画を大幅に下回ると予想される。主要産地では、夏高期待ムードが強まり、市場荷受けに対し、販売価格の値上げ要請を始めている。荷受け各社も産地の強気に追随し、販売量の確保に動いている。他方、新興産地の出荷は、7〜8月が最盛期となるが、従来業務・加工向け原料に予定したものが、新型コロナの影響で業務・加工筋の需要が激減していることから、青果に転用される可能性が強い。

7月は真夏となり、猛暑が続くと食欲不振で、玉ねぎの需要は減退期となり、需給緩和になる可能性が強い。今年は、コロナの関係で訪日客が激減していることや、日本の観光客も少なく、外食需要の早急な回復は望めそうにない。7月市況は主力産地主導の販売で値上がりしても、長続きはしないと見ている。需要を伴わない市況は腰が弱く崩れやすいのが常である。(


 
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