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【362号】

平成29年12月27日

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社 内 報

 11月の天候は、北日本の日本海側では日照時間が少なく、降水量・降雪量が多かった。東・西日本は気温が低く、東日本と西日本の日本海側の日照時間は多かった。沖縄・奄美では、日で照時間がかなり少なく、降水量が多かった。12月に入ってからは、比較的寒い日が多く、北海道では根雪が早かった。

 気象庁が発表した1〜3月の3か月予報では、平均気温は北日本で平年並み亦は高い。降水量は、北日本太平洋側と西日本日本海側で平年並み亦は多い。東・西日本太平洋側、沖縄・奄美で平年並み亦は少ない。降雪量は、北日本日本海側で平年並み亦は少ない。西日本日本海側で平年並み亦は多い。

 1月、日本海側では、北・東日本で平年と同様に曇りや雪の日が多く、西日本は平年に比べ曇りや雪又は雨の日が多い。太平洋側では、北日本で平年に比べ晴れの日が少なく、東日本で平年同様に、西日本では平年に比べ晴れの日が多い。沖縄・奄美では曇りや雨の日が多い。

 2月、日本海側では、北・東日本で平年と同様に曇りや雪の日が多く、西日本で曇りや雪または雨の日が多い。太平洋側では、北日本で平年に比べ晴れの日が少なく、東・西日本で晴れの日が多い。沖縄・奄美では平年と同様に曇りや雨の日が多い。

 3月、北日本日本海側では平年と同様に曇りや雪亦は雨の日が多く、太平洋側では晴れの日が多い。東・西日本では天気は数日の周期で変わるが、太平洋側では晴れの日が多い。沖縄・奄美では平年に比べ曇りや雨の日が少ない。

 

需要(市場)の動き

野菜の概況

11月の野菜の出回り量は、10月の長雨や台風の影響で、品薄となった品目もあるが、総じては順沢な出廻りであった。10月下旬に静岡県〜東京都に上陸した台風21号の被害や、秋季の低温・日照不足で、レタス、ダイコン、ハクサイ等が高騰したが、総体的には市場入荷は前年を上回り平均単価は前年比安となった。

11月の建値市場の野菜の入荷は、札幌市場は前月に続き前年をやや下回った。その他の市場は前年を上回り、平均単価は総ての市場で前年比安、前月比高であった。市場別の入荷量と平均単価は、札幌市場の入荷は前年比98%で、平均単価はs¥178前年比88%(前月比110%)。東京市場は前年比102%の入荷で、平均単価はKg¥269で前年比93%(前月比134%)。名古屋市場は前年比110%の入荷で、平均単価はs¥236前年比89%(前月比128%)。大阪本場は前年比107%の入荷で、平均単価はkg¥258前年比65%(前月比134%)。福岡市場は前年比103%の入荷で、平均単価はkg¥191前年比90%(前月比121%)となっている。

11月の玉葱の建値市場の販売量は、32,212トン前年比104%。3か月ぶりに前年を上回った。平均単価は札幌以外は前年比高となった。市場別の入荷量と平均価格は、札幌市場の入荷は前年比114%(前月比110%)で、平均単価はkg¥64前年比98%(前月比105%)。東京市場の入荷は前年比108%(前月比108%)で、平均単価はkg¥82前年比111%(前月比106%)。名古屋市場の入荷は前年比115%(前月比116%)で、平均単価はkg¥74前年比110%(前月比103%)。大阪本場の入荷は前年比85%(前月比94%)で、平均単価はkg¥84前年比105%(前月比113%)。福岡市場の入荷は前年比92%(前月比116%)で、平均単価はkg¥105前年比106%(前月比113%)となっている。

日本農業新聞社の調査では、全国主要7地区の代表荷受7社の、11月の主要野菜14品目の販売量は、93,382トン前年比106%(前月比86%)、平均単価はkg¥112前年比85%(前月比138%)となっている。販売量が前年比増となっている品目は、トマトが前年比34%増、ニンジンが22%増、ハクサイが13%増など9品目。前年比減となっている品目は、ホウレンソウが前年比31%減、ナスが16%減、レタスが9%減など4品目。価格が前年比高となっている品目は、レタスがkg¥327で前年比43%高、ホウレンソウがkg¥864で41%高、ナスがkg¥526で19%高など7品目。前年比安となっている品目は、キャベツがkg¥93で前年比43%安、ジャガイモがkg¥88で42%安、ニンジンがkg¥119で37%安など7品目。タマネギは販売量が前年比2%増、平均単価はkg¥78で前年比5%高となっている。

東京都中央卸売市場の11月の野菜の入荷は、122、707トン前年比102%(前月比88%)。平均単価はkg¥269前年比93%(前月比134%)であった。主要品目で入荷が前年を上回った品目は、トマトが前年比134%、ハクサイが109%、タマネギが108%など10品目。前年を下回った品目は、ホウレンソウが前年比62%、レタスが75%、ナスが82%など5品目。品目別のばらつきが大きかった。販売単価が前年比高であった品目は、レタスがkg¥454前年比160%、ホウレンソウがkg¥927で151%、ナスがkg¥588で125%など9品目。前年比安であった品目は、バレイショがkg¥103前年比61%、キャベツがkg¥105で61%、ニンジンがkg¥137で65%。となっている。

 

東京都中央卸売市場の11月の入荷量と単価

品  目

入荷量

(t)

前年比

(%)

前月比

(%)

単 価

(\/kg)

前年比

(%)

前月比

(%)

     

122,707

101.8

87.8

269

92.8

133.8

たまねぎ

11,577

107.9

108.3

82

111.1

106.5

キャベツ

14,193

103.5

77.8

105

60.9

187.5

はくさい

15,800

108.5

89.3

81

69.7

147.3

だいこん

11,497

92.1

92.3

105

84.8

136.4

にんじん

7,165

103.7

79.1

137

64.7

155.7

レタス

5,117

75.0

58.8

454

159.9

372.1

ばれいしょ

7,453

103.0

100.1

103

60.7

106.2

トマト

5,235

133.8

84.5

437

70.0

109.8

きゅうり

4,507

101.7

83.0

476

105.9

142.9

かぼちゃ

3,240

143.4

90.2

149

54.5

111.2

れんこん

972

116.4

113.7

465

84.5

107.4

ながいも

722

99.8

93.4

372

82.1

100.5

にんにく

271

96.2

116.3

1,045

84.7

102.8

 

 

玉葱の概況

東京市場

東京都中央卸売市場の11月の玉葱の販売量は、11,577トン前年比108%(前月比108%)で順調であった。主力は北海物で入荷は10,972トン前年比106%、占有率は95%前年比1ポイントダウン。中国物の入荷は378トン前年比109%、占有率は3%前年比0.1ポイントアップ。ニュージランド物は107トンの入荷で前年はなし、占有率は1%。平均単価はkg¥82前年比111%(前月比106%)、産地別の平均単価は、北海物はkg¥81、中国物はkg¥75、ニュージ物はkg¥38、兵庫物はkg¥167、佐賀物はkg¥255。旬別では、上旬¥79、中旬¥82、下旬¥85とぢり高歩調となった。

12月に入り、相場はホクレンの出荷調整で入荷は減少傾向で、前月に続きヂリ高気配となっているが、注文も少なめで、荷動きは鈍かった。ホクレンから出荷は高値市場を優先すると告げられたが、販売環境は厳しく、値上げ販売が出来る状況ではなかった。月半ばになれば、年末需要期で荷動きが好転すると予想し、値上げ誘導に努めたが、引き合いが弱く、実勢相場は弱含みの状態が続いた。他方、葉物類は品薄高相場が続き、玉葱も多少の追い風になったものの、動きは鈍かった。此処に来て、意識的に一部¥2,000相場を付けたものの、荷凭れ傾向で実需は伴わず、実勢価格は\1,800主力の動きである。年明けは、指示価格の¥2,000で勉売するか否かを求められることになるが、要は入荷量に左右される。東京都中央市場の12月上旬の北海物の販売量は前年比89%、平均単価はkg¥89前年比123%。中旬の販売量は前年比104%、平均単価はkg¥92前年比127%。となっている。

名古屋市場

名古屋市中央卸売市場の11月の玉葱の販売量は、7,302トン前年比115%(前月比116%)で順沢であった。主力は北海物で、前月同様北海物オンリー的販売であった。北海物の入荷は7,247トン前年比115%、占有率は99%で前年比1ポイントダウン。愛知物は25トンの入荷で前年比20倍。兵庫物は23トンの入荷で前年比18倍。平均単価はkg¥74前年比110%(前月比103%)、総じては強含みの推移であった。産地別の平均単価は、北海物がkg¥74前年比110%、愛知産はkg¥89前年比202%、兵庫物はkg¥184前年比57%、となっている。

12月に入って、北海物の入荷はやや少なめで、産地の指示価格¥2,000販売を目標に、優良銘柄の一部を追随販売するも、販売環境が厳しく需要が伴わず、実勢は¥1,900がやっとであった。年末までには¥2,000相場が定着する態勢を整えたいと思った。淡路の冷蔵物は少量販売だが、指値が高過ぎて、買手に敬遠されて売れ行きが鈍い。月半ばには輸送の乱れで、北海物の着荷が少なく、相場は品薄高傾向となったものの、高値の¥2,000は僅かで、大勢は¥1,900〜1,800であった。今週は歳末需要もピークを過ぎ、荷動きは鈍化傾向となった。今は、荷動きを凝視して無理な販売を控えている。越年在庫は例年に比べると少ない。

大阪本場

大阪市中央卸売市場本場の11月の玉葱の販売量は、3,511トン前年比85%(前月比94%)で、前年比、前月比ともに減であった。主力は北海物で入荷は2,919トン前年比76%、占有率は83%で前年比10ポイントダウン。兵庫物は590トンの入荷で前年比194%、占有率は17%で前年比10ポイントアップ。平均単価はkg¥84前年比105%(前月比112%)で、強保合で推移した。産地別の平均単価は、北海物はkg¥78前年比114%、淡路物はkg¥114前年比45%、淡路の冷蔵物は、銘柄別の価格差が大きかった。、Mの動きが回復、L、Mの価格差が10kg¥100程度に縮小した。北海物は産地の指示価格に追随し、一部¥2,000の高値販売をしているが、主力は¥1,900〜1,800であった。

12月に入って、葉物野菜が品薄高となり、玉葱の販売環境も追い風になると期待したが、荷動きに変化は起きなかった。淡路の冷蔵物は弱保合、北海物は保合相場が続いた。淡路、北海とも高値が少なく、安値が多い販売となった。北海物はL大とLの価格差が¥300も開き、Lの割安が目立った。月半ばになりLの入荷が減少し、価格差は¥200に縮小した。仲卸の多くは、年内販売の手当ては前週で終わり、売り場は静かである。上旬の入荷は前年比71%、平均単価はkg¥84前年比127%。中旬の入荷は前年比84%、平均単価はkg¥87前年比128%となっている。例年、淡路の冷蔵物と北海物はkg当たり、冷蔵物は北海物の2倍以上の高値で推移するが、今年は価格差が大幅に縮小している。入荷量にも依るが、昨年の12月は3倍以上の差がついた。

福岡市場 (金額は税込み)

福岡市中央卸売市場の11月の玉葱の販売量は、4,620トン前年比92%(前月比124%)で増加傾向であった。主力は北海物で販売量は3,598トン前年比84%、占有率は78%で前年比7ポイントダウン。香川物は283トンで前年比1,583%、占有率は6%で6ポイントアップ、富山物は281トンで前年比80%、占有率は6%前年比1ポイントダウン。兵庫物は116トンで前年比557%、占有率2%で前年比2ポイントアップ。平均単価はkg¥105前年比106%(前月比122%)で堅調に推移した。産地別の平均単価は、北海物がkg¥99前年比110%、香川物がkg¥161前年比53%。富山物がkg¥153前年比71%、兵庫物がkg¥136前年比55%、となっている。

12月に入ってからも、香川の冷蔵物は学校給食向けで、高値販売をしている。北海物は入荷が少ないこともあり、高値販売に努めているが、量販店などの契約分は割安販売となっている。月半ばには産地の指示価格に見合う水準に値上げしたが、高値の所為か動きが鈍くなった。仲卸段階では、前週末で年末年始用の手当て買いは済んでおり、今週は静かな動きとなっている。上旬の入荷は前年比104%、平均単価はkg¥114前年比149%。中旬の入荷は前年比77%、平均単価はkg¥98前年比118%となっている。

 

12月25日(月)の建値市場の玉葱市況は次の通り

【札幌市場】 入荷325トン、  強保合 

   20kgDB2L\1,6501,600、 L大¥1,6501,580、 L¥1,5001,450

     M\1,200 

 20kgNT2L\1,600      L大¥1,6001,500、 L¥1,4001,250

     \1,100900                                  

【太田市場】 入荷256トン   保合 

  20kgDB2L\2,0001,700、 L大¥2,0001,700、 L¥1,7001,600

      M\1,5001,400 

【名古屋北部】 入荷130トン、 保合

  20kgDB2L\2,0001,900、 L大¥2,0001,900、 L¥1,8001,700

      M\1,5001,400 

【大阪本場】  入荷104トン、 保合  

  20kgDB2L\2,0001,900、 L大¥2,0001,800、 L¥1,7001,600

      M\1,5001,400 

  10kgDB2L\1,2001,100、 L¥1,3001,000  \1,000800 

【福岡市場】 入荷254トン、  保合  

  20kgDB2L\2,2002,000、 L大¥2,2001,900、 L¥2,0001,700

      M\1,6001,500 

  10kgDB2L\1,7001,500  L¥1,7001,500 \1,4001.200

 

供給(産地)の動き

11月に入り、ホクレンが、在庫数量の読み違えで、加工向け供給量か大幅減(4万トン減)になると下方修正したことや、出荷調整に続き主力産地のJAが、市場荷受けに対し販売指示価格¥2,000を提示したことで、品余りから品不足ムードへと、需給環境が大きく変化した。更に、10月下旬の台風の影響と11月の日照不足で、秋冬野菜(特に葉物類)が生育不良で、高値になったことも環境変化に影響した。

北海道産地では、ホクレンの下方修正発表を受けて、JA・商系ともに出荷抑制に動いたことで、11月市況は好転し、再生産価格を上回る水準に値上がりした。越年在庫は未知数だが、前年比5〜6%減と予想している。前年は、ホクレンの販売戦略が功を奏し、市況は2月から上昇に転じ、春高相場となったが、夏相場の低迷に影響したことを考えると、手放しで強気になることは控えたい。

府県産地の冷蔵物は入庫が前年比168%、23,800トンと報告されていたが、出庫にバラツキがあり、越年在庫は13,000〜12,000トン前年比140%前後と予想している。冷蔵の主力産地の淡路島では、概ね順調な出荷が続いている。品質は良好でロス率が低い。島内の府県物+北海物の冷蔵在庫は12,900トンで前年比157%。極早生の作付は静岡が前年並み、九州は前年比120%と予想している。

輸入は、北海道の供給減が、加工筋に大きく影響することで、10月まで減少傾向が続いていたが、11月からは増加に転じている。12月以降も中国物の増加が予想されるほか、ニュージランドとの商談が始まっていると聞く。

北海道産地

倉入れが一段落した時点で、ホクレンから在庫量の下方修正が発表され、出荷調整が実施されたことで、11月市況が回復に転じた。市況が好転したことで産地関係者に明るさが戻って来た。昨シーズンの春高相場から過度の強気に転じている向きもある。在庫は地域や個々にバラツキがあり、石狩・空知は総じて前年比減、上川は前年並み、網走は地域差が大きく上湧別の減少が目立つ。春高期待が強まっているが、越年在庫を的確には把握し、出荷が大きく後ズレしないことを願っている。ホクレンの寡占化が進み、在庫は傘下のJAに偏重しており、年明け相場はホクレンの手中にある。

府県産地

佐賀は苗立ちが良く、定植作業は順調で年内進度は90%を超える。作型は早生系が増加、中晩生系が減少傾向である。淡路は苗立ちにバラツキがあり、機械植えにやや遅れが見受けられるものの、全体的には前年に比べ前進化している。耕地整理工事中の地区があり地域的な増減はあるが、前年並みの作付になると見ている。静岡の極早生は、肥大に遅れが見られるものの、通期の出荷は前年並みの計画で、1月が前年より減少、3月は前年より増加の予想。長崎は2月下旬からの出荷だが3月は前年を大きく上回ると見ている。冬採りの出荷は1月前半で終了する。佐賀は3月下旬から、淡路は4月中旬からの出荷になる。

外国産地

11月の輸入は速報値で、24,120トン前年比105%(前月比125%)で、9月の予想に反し増加傾向となった。国別では中国が23,332トン前年比108%。アメリカが776トン前年比51%となっている。

中国、現在も輸入産地は甘粛省である。引き続き韓国向けの出荷が順調で、10は月23、000トンと日本向けを上回っている。北海道産の出回り量が下方修正されたことを受けて、11月の輸入は前年を上回った。12月も週間5,000トンベースの入荷があり、月間では前年をかなり上回ると予想されている。産地価格はやや強気配で、現在の日本向け価格は、20kg・C&F・ムキ玉$8.00〜8.60の水準である。

アメリカ、日本向け産地では、作柄不良で減収が伝えられていたが、出荷も後ズレ傾向にあり、現在のオファー価格は50£・C&F・Jサイズ・$12.50、SJサイズ$11.20の水準である。

ニュージランド、今春、日本の関係者は大きな痛手を蒙っているので、契約を見送っていたが、北海産の供給が大幅減となることから、一部手当て買いの動きが見受けられる。価格は20kg・C&F・¥1,100〜1,150。の水準である。

 

1月の市況見通し

需要が回復傾向にあることや、北海道産地の在庫が多くないこと等で、 年明け市況は強保合で推移する可能性が高い。北海道産が主力で、ホクレン主導の市況展開になる。現状維持の出荷状態が続けば、L大¥2、000〜¥1,800。越年在庫が予想を下回り、出荷調整が強まれば、¥2,200〜2,000。の堅調推移。府県の冷蔵は¥100〜200高。静岡の極早生は予想困難。(


 
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