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【439号】

令和6年5月27日

image001.jpg

社 内 報

 4月の天候は、全国的に数日の周期で変化し、東日本の太平洋側と西日本、沖縄・奄美では、低気圧や前線の影響を受けやすく、曇りや雨の日が多かった。東日本では、9日頃には荒れた天気となった。また、沖縄・奄美では15日頃を中心に4月としては記録的な大雨となった所があった。5月に入り寒暖の差が大きかった。

気象庁の6〜8月の3か月予報では、この期間は温かい空気の覆われやすいため、気温は全国的に高い。前線や湿った空気の影響を受けやすく、向こう3か月の降水量は西日本と沖縄・奄美で平年並みか多い。月別予報は次の通り。

6月、北日本と東日本の日本海側では、期間の前半は、天気は数日の周期で変わる。期間の後半は平年と同様に曇りや雨の日が多い。東日本の太平洋側と西日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雨の日が多い。西日本の太平洋側と沖縄・奄美では、前線や湿った空気の影響を受けやすいため、平年に比べ曇りや雨の日が多い。

7月、北日本と東日本の日本海側では、平年と同様に曇りや雨の日が多い。東日本の太平洋側と西日本では、期間の前半は、平年に比べ曇りや雨の日が多い。期間の後半は平年と同様に晴れの日が多い。沖縄・奄美では、高気圧に覆われやすいため、平年に比べ晴れの日が多い。

8月、北日本では、天気は数日の周期で変わる。東・西日本と沖縄・奄美では、平年と同様に晴れの日が多い。

 

野菜の市場概況

建値市場の4月の野菜の販売量は、202,198トン前年比101%、前月比102%。平均単価はkg¥299前年比115%(前月比108%)。市場別には多少の差はあるが、総じては品薄高傾向であった。市場別の販売量の前年比と平均単価及び前年比は、札幌市場の販売量は前年比89%、平均単価はs¥282前年比124%。東京市場の販売量は前年比100.%、平均単価はKg¥321前年比117%。名古屋市場の販売量は前年比105%、平均単価はs278前年比112%。大阪本場の販売量は前年比106%、平均単価はs¥297前年比112%。福岡市場の販売量は前年比105%、平均単価はs¥224前年比116%となっている。

拠点市場の4月の玉葱の販売量は28,086トンで前年比92%(前月比93%)、平均単価はkg¥130前年比123%(前月比96%)となっている。特に、前号でも述べた様に、年初には北海道産地からは、年内出荷の前進化と作柄不良で越年の販売量の大幅減が報じられていたが、3月の市場は前年を上回る入荷となり、販売環境は厳しさを増した一方、府県の極早生産地は生育の前進化で入荷量は前年比大幅増となったことて゜品薄高相場は後退した。

4月の拠点市場別の玉葱販売量と単価は、札幌市場の販売量は2,238トン前年比65%、平均単価はkg¥114前年比108%。東京市場の販売量は10,819トン前年比86%、平均単価はkg¥142前年比129%。名古屋市場の販売量は6,402トン前年比114%、平均単価はkg¥113前年比109%。大阪本場の販売量は4,243トン前年比107%、平均単価は

kg¥130前年比129%。福岡市場の販売量は2,327トン前年比90%、平均単価はkg¥134前年比137%となっている。

東京都中央卸売市場の4月の野菜の入荷量は110,251トン前年比99.6%、前月比(105.2%)。旬別の前年比は、上旬8%減、中旬7%増、下旬1%増、となっている。平均価格はkg¥321前年比116.7%(前月比104.9%)。旬別では、上旬¥324(前年比120%)、中旬¥319(同116%)、下旬¥320(同115%)となっている。

主要15品目で入荷量が前年比増の品目は、ホウレンソウが前年比124%、ナマシイタケが115%、バレイショが112%、トマトが104%など6品目。前年比減の品目は、タマネギが前年比86%、サトイモが89%、キャベツ・ニンジンが93%、など9品目。価格は前年比全面高傾向で、特に高い品目は、ニンジンがkg¥273で前年比158%、レタスがkg¥275で146%、サトイモがkg¥373で140%、キャベツがkg¥147で138%、ダイコンがkg¥133で134%。など13品目。前年比安の品目は,ばれいしょがkg¥179で前年比88%、ホウレンソウがkg¥502で95%の2品目。

 

東京都中央卸売市場の4月の入荷量と単価

品   目

入荷量

前年比

前月比

単価

前年比

前月比

 

( t )

( % )

( % )

( \/kg )

( % )

( % )

野 菜 総 数

110,251

99.6

105.2

321

116.7

104.9

た ま ね ぎ

10,819

85.7

103.6

142

129.2

92.2

キ ャ ベ ツ

16,140

92.6

106.1

147

138.2

131.3

は く さ い

5,316

100.2

82.2

113

130.5

80.1

だ い こ ん

8,026

94.9

99.1

133

134.3

126.7

に ん じ ん

6,357

92.8

111.9

273

158.2

135.8

  ば れ い しょ

7,824

111.8

104.4

179

88.0

117.8

レ  タ  ス

6,177

98.2

101.3

275

145.8

110.9

ね    ぎ

3,501

101.7

90.4

349

111.4

102.1

ト  マ  ト

6,052

103.8

131.8

433

106.1

92.7

き ゅ う り

6,122

96.1

124.9

384

123.0

83.8

か ぼ ち ゃ

2,003

224.3

109.5

190

33.0

95.5

な が い も

755

119.2

110.7

755

89.8

220.8

れ ん こ ん

501

85.7

61.3

618

141.8

148.2

に ん に く

183

83.5

106.4

1,188

134.6

111.2

 

玉葱の概況 

需要(市場)の動き

東京都中央卸売市場の4月の玉葱の入荷販売量は10,819トン前年比86%(前月比104%)。主力は北海物で6,044トン前年比102%、占有率56%前年比9ポイントアップ。佐賀物が3,809トン前年比70%、占有率35%前年比8ポイントダウン。中國物が203トン前年比146%、占有率2%前年比1ポイントアップ。静岡物が195トン前年比53%。長崎物が164トン前年比49%。総平均価格はkg¥142前年比129%(前月比92.2)産地別では、北海物はkg¥124前年比107%(前月比95%)。佐賀物はkg¥163前年比162%(前月比80%)。中國物はkg¥124前年比95%(前月比99%)。静岡物はkg¥164前年比149%(前月比77%)。長崎物はkg¥186前年比185%(前月比91%)となっている。

5月に入り、北海物の入荷は事前契約物以外には殆ど終了し、府県物主力の販売に移行したが、主力産地の佐賀・兵庫の入荷は前年を大きく下回り、作柄が危ぶまれている。昨秋から高値相場が続いたこことや、野菜全般の高値で売れ行きは今ひとつであった。昨今も入荷は少なく、市況は予想外の品薄高となっている。栃木等関東産地も出荷期を迎えているが、病害などの発生もあり作柄は今一つの模様、兵庫・佐賀物に比べ品質的には見劣りするが、割安が受けて捌けている。

5月1日から20日までの玉葱販売量は、6,748トン前年比80%(前月比95%)、平均単価はkg¥123前年比122%(前月比85%)。販売量2割減の2割高の価格では、販売環境に依るものの、価格的にはやや物足りなさを感じる。産地別の販売量と平均価格は、佐賀物は4,121トン前年比85%、平均単価はkg¥118前年比128%。北海物は1,269トン前年比65%、平均単価はkg¥138前年比106%。兵庫物は464トン前年比58%。平均単価はkg¥134前年比147%。千葉物は282トン前年比124%、平均単価はkg¥101前年比101%。となっている。

名古屋市場

名古屋市中央卸売市場の4月の玉葱販売量は6,402トン前年14%(前

月比92%)で前年比増、前月比減となっている。主力は北海物で数量は4,747トン前年比118%、占有率は88%で前年比16ポイントアップ。愛知物は1,370トン前年比98%、占有率21%前年比4ポイントダウン。静岡物は75トン前年比110%。総平均単価はkg¥113前年比109%(前月比91%)。産地別の平均単価は、北海物はkg¥99前年比97%。愛知物は¥148前年比142%。静岡物はkg¥168前年比128%。となっている。

5月になり、地場の愛知物主導の販売となり、例年通り大粒系の品種で2L中心の玉流れだが、それなりの売り込みに努めた。月後半には順次七宝早生に移行し玉流れは、L中心になるが、それまではL中心の兵庫物を補充的に併売した。昨今では愛知物の入荷が減少傾向で順次兵庫物に軸足を移しているが、兵庫物は関西市場で高く、高値販売に苦労している。

大阪本場

大阪市中央卸売市場本場の4月の玉葱の販売量は4,243トン前年比107%(前月比97%)、前年比増、前月比減となっている。産地別の販売量は、北海物が2,379トン前年比141%(前月比74%)、占有率56%前年比16ポイントダウン。佐賀物が677トン前年比89%(前月比564%)、占有率16%前年比6ポイントダウン。長崎物が600トン前年比77%(前月比も77%)、占有率14%前年比8ポイントダウン。兵庫物が543トンで前年比79%、占有率13%前年比4ポイントダウン。総平均単価はkg¥130前年比129%(前月比97%)で、前年比高、前月比安となっている。産地別の平均単価は、北海物はkg¥110前年比106%。佐賀物はkg¥151前年比164%、長崎物はkg¥164前年比164%。兵庫物はkg¥149前年比148%。となっている。

 5月に入っても、主力産地の入荷は期待したほど増加せず、相場は高値を維持した。兵庫・佐賀を始め中小産地の入荷も少なく品薄高傾向が続いている。昨今の市場相場は、入荷減を反映し堅調で兵庫のJAなどからの値上げ要請が強まり、20kgL\3,000相場が実現した。その中で愛媛物は品質的に見劣りするも、割安が受けて動きが良い。この先、兵庫は田植期の農繁期を迎えるほか、短期貯蔵(囲い)の時期に入り市場出荷が減少傾向となる。佐賀は除湿乾燥貯蔵に入り出荷が減少傾向となる。

5月1日〜20日までの玉葱の販売量は2,026トントン前年比77%(前月比(67%)。平均単価はkg¥119前年比137%(前月比90%)。産地別の販売量と平均単価は,兵庫物は1,061トン前年比83%、平均単価は

kg¥120前年比145%。佐賀物は624トン前年比90%、平均単価はkg¥123前年比138%。大阪物は95トン前年比69%、平均単価はkg¥103前年比151%。愛媛物は85トン前年比134%、平均単価Kg\80前年比108%となっている。

福岡市場 

福岡市中央卸売市場の4月の玉葱販売量は、2,327トン前年比90%(前月比も90%)で、前年比、前月比とも10%減となっている。主力は北海物で、販売量は1,034トン前年比82%、占有率44%前年比5ポイントダウン。佐賀物が760トン前年比131%、占有率33%前年比11%アップ。長崎物が385トン前年比66%、占有率17%で前年比5ポイントダウン。となっている。総平均単価はkg¥134前年比137%(前月比94%)となっている。産地別の平均単価は北海物がkg¥124前年比114%、佐賀物が

kg¥139前年比162%、長崎物がkg¥156前年比177%。となっている。

5月に入り、長崎の早生物は終盤期となったが、佐賀物が最盛期となり順調な入荷が続いた。販売環境は厳しくなり、投げ売りの場面も増加したが、産地JAの指値が高く、損を覚悟で捌いた事もあった。北海も事前契約のCA貯蔵物が入荷しているが、受け皿がなく苦労した。昨今の佐賀産地では、大阪市場の高値市況を例に値上げ要請が強まっているが、売れ行きは今ひとつである。

5月1日〜20日の玉葱の販売量は1,545トン前年比104%(前月比95%)で前年比増、前月比減となっている。平均単価はkg¥110前年比125%(前月比80%)で前年比高、前月比安となっている。

5月25日(土)の建値市場の玉葱市況は次の通り

【札幌市場】  販売量140 トン  強保合、

 20kgDB2L¥2,3002,200、 L¥2,600 2,500,M¥2,5002,400

 20kgDB せり売りなし

【太田市場 】  販売量243トン  強い

 20kgDB2L¥2,2002,000、 L¥2,5002,300、 M¥2,3002,200

 20kgDB2L¥2,6002,400、 L¥2,9002,800、 M¥2,7002,600

  20kgDB2L¥2,1002,000、 L¥2,5002,300、 M¥2,3002,200

 20kgDB2L¥2,1002,000  L¥2.3002,200、 M¥2,2002,000

【名古屋北部市場】 販売量255トン  弱い

 20kgDB2L¥1,9001,800、 L ¥2,5002,300、 M¥2,3002,200。兵 庫20kgDB2L¥2,5002,400  L ¥3,0002.800、 M¥2,6002,500

【大阪本場】 販売量160トン  強保合

兵 庫20kgDB2L¥2,6002,400、 L¥3,0002,700、M¥2,7002,500               

  庫10kgDB2L¥1,3001,200、 L¥1,5001,300、 M¥1,3001,200               

 20kgDB2L¥2,4002.200、 L¥2,6002,500、 M¥2,5002,400

 賀10kgDB2L¥1,2001,100 L¥1,3001,200、 M¥1,1001,000                    

 媛10kgDB2L¥800               L ¥900

 20kgDB2L¥2,000            L ¥2,500       M¥2,100

【福岡市場】    販売量131 トン  弱保合

 20kg DBL\2,0001.800  L¥2,4002,200  M¥2,4002,200

 賀10kgDB2L¥1,000900   L¥1,3001,100  M¥1,1001,000

 崎10kgDB2L¥1,000900  L¥1,2001,100  M¥1,000 900

 

供給(産地)の動き

5月は府県産地の出荷最盛期となったが、主産地の佐賀・兵庫とも前年比減反・減収となり、出回り量は予想を下回った。例年、5月の後半には、収穫・出荷のバランスが崩れいずれの集荷・選果場も未処理の玉葱が山積みとなるが、今年は在庫が少なく、集荷・選果場に余裕が見受けられる。此の先、生産者の多くは中晩生の収穫に入るが、中晩生になると、短期貯蔵と即時出荷に2分されるので、出回り量は減少する。佐賀・兵庫以外の中小 産地の作柄も前年に比べ見劣りするとの報告を受けている。

佐賀、生産者の多くは中晩生種ターザンの収穫を始めているが、圃場格差が激しく、球流れに大きな差が生じるほか、品質の良し悪しも影響する。生育時の防除の適否で黒煤発生の多寡が生じている。球肥大期に降雨少なく早生種に比べ小振りである。昨年は市況安で生産者の間では、生産コストの値上がりで玉葱栽培は採算に合わない。との声が高かったが、今年は現在の産地相場は、L・20kg・裸値¥1,500、前年は¥1,000で、前年比150%の水準にあり、栽培意欲が再燃傾向にある。此の先、田植えの繁忙期を迎えるほか、除湿乾燥の入庫が始まり市場出荷は減少する。

兵庫の主産地淡路島では、中生種の収穫中だが、総体的に前年に比べるとやや小粒で圃場間格差が大きい。平均反収は6.5〜6トンで生産者の多くは不作だと言う。淡路島では、昨今の平均反収は7トンを上回っており、6トン台では不作の印象を与える。貯蔵性の高い中晩生のターザン種も地上部の葉鞘が繁茂せず、倒伏が早く、球肥大が進まず小粒傾向である。ベト病の発生も散見され平均反収は平年作が精々と言われている。此の先、中晩生は短期貯蔵向けと市場向けに2分され、市場出荷は減少傾向となる。

北海道

3月末には残雪量が多く融雪の遅れが心配されたが、4月の天候は、平均気温と日照時間は平年を上回り、降水量は平年を下回り、干ばつ気味に推移したことで、定植作業は平年並みの進度となった。5月中旬に空知管内の圃場を巡回した感触では、定植後の適温適雨に恵まれ、活着良く初期生育は順調で、圃場格差はなく、豊作型の生育であった。他の地区も平年並みで順調な生育状態であると聞く。

輸入の動き

4月の輸入は速報値で、22,735トン前年比120%。北海物の在庫が予想より多かったことや、府県産地の早生物の出荷が前進化し、春高市況が後退したことで、輸入物への関心も薄れ、前月並みの輸入量となった。

国別では、中國が20,880トン前年比113%、ニュージランドが1,211トン前年比447%、オーストラリヤが600トン前年比343%。となっている。

中國、現在の産地は江蘇省で、続いて山東省に移行するが春先の低温と日照不足で、球伸びが今ひとつとのこと。

現在の日本向け価格は、剥き玉20kg、C&F・$6.00。浜渡し¥1,475

ニュージランド、昨今ヨーロッパ向けが低迷し、価格は値下り傾向にあり、日本向けの価格は、7〜8p、C&F・¥1,475となっている。

 

6月の市況見通し

6月の産地の供給量は、主力産地の除湿乾燥向けや短期貯蔵の囲いなど市場出集荷の先送りなどで、出回り量はかなり減少する。大産地以外の中小産地の作柄も平年作を下回る予想である。従って、5月の市況水準を上回る高値で推移すると予想される。市況高で消費減となるものの、府県産の減産で夏高市況が続くことになる。市況水準は20kg・L・高値¥3,300〜3,000〜安値¥2,500。と予測している。  笹野敏和記)


 
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